プレカリアートユニオンブログ

労働組合プレカリアートユニオンのブログ。解決報告や案件の紹介など。

休業補償問題、不当労働行為問題について交渉中だった東京都内の飲食店経営会社と和解、ほか(2021年7月の解決)

2021年7月の解決
■休業補償問題、不当労働行為問題について交渉中だった東京都内の飲食店経営会社と和解!
休業補償問題、不当労働行為問題について交渉中だった東京都内の飲食店経営会社と和解しました。

■休業中の賃金補償問題について交渉していた静岡県内の派遣会社と和解!
休業中の賃金補償問題について交渉していた静岡県内の派遣会社と和解しました。

 

【労働相談は】
誰でも1人から加入できる労働組合
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〒160-0004東京都新宿区四谷4-28-14パレ・ウルー5F
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TEL03-6273-0699 FAX03-4335-0971
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【延期のお知らせ】
8月8日(日)11時30分からのライブは、新型コロナウイルス感染拡大に伴う会場の都合で、急遽延期することになりました。

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休業補償問題、不当労働行為問題について交渉中だった東京都内の飲食店経営会社と和解!(2021年7月の解決)

休業補償問題、不当労働行為問題について交渉中だった東京都内の飲食店経営会社と和解しました。(2021年7月の解決)

 

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8月8日(日)11時30分からのライブは、新型コロナウイルス感染拡大に伴う会場の都合で、急遽延期することになりました。

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【延期のお知らせ】8月8日(日)のLGBTQs労働相談応援ライブは会場の都合で11月めどに延期

LGBTQs労働相談応援ライブにお申し込みいただいた皆様
ご支援いただいている皆様

プレカリアートユニオンが主催し、8月8日(日)11時30分からLiveSpace早稲田RiNenで予定していたライブは、新型コロナウイルス感染拡大に伴う会場の都合で、急遽延期することになりました。

楽しみにしてくださっていた皆様、申し訳ありません。

改めて、LGBTQs当事者が職場で直面する問題は、労働組合ならともに解決することが可能であることを広く伝え、出演者のメッセージによってLGBTQs当事者を勇気づけるため、LGBTQs当事者やフレンドリーな出演者によるライブを11月に開催する予定です。

www.precariat-union.or.jp


LGBTQs労働相談に取り組んでいます!

【動画】

youtu.be


職場のアウティング問題で労働組合に加入し交渉、会社と和解!「少しの勇気で変わることがある」(組合員・浅沼智也さん)/LGBTQs労働相談/プレカリアートユニオン

youtu.be


映画『I Am Here~私たちはともに生きている~』(浅沼智也監督)上映イベント盛況。6月26日・どん浴でトランスジェンダーの日常と職場テーマに参加者みんなで語り合う/プレカリアートユニオン

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実際に関わった労働事件を通し臨場感もって語られる労働運動の半世紀。『労働弁護士「宮里邦雄」55年の軌跡』(宮里邦雄著/論創社社)

実際に関わった労働事件を通し臨場感もって語られる労働運動の半世紀

『労働弁護士「宮里邦雄」55年の軌跡』(宮里邦雄著/論創社社)

ronso.co.jp

 『労働弁護士「宮里邦雄」55年の軌跡』(宮里邦雄著/論創社社)は、2021年7月に論創社から発行されたインタビュー形式の本です。本の前半は労働弁護士としての55年間の軌跡を語られていて、後半はふるさとの沖縄や幼少期のことを語られています。宮里邦雄さんは、50数年に渡り数々の労働事件に取り組んできた現役の労働弁護士、その人の言葉で語られる過去の事件や体験談は通常では経験できないもので大変興味を惹かれる内容です。本誌は実際に関わった労働事件を通して語られていているため非常に臨場感があるとともに、当時の空気や情勢などが会話の中で伝わり、だんだん引き込まれていく感覚で私は読みやすいと感じました。
 私がこの本で特に気になった部分を挙げると、派遣法の元になった事件のインタビューで、当初は専門家が自由に色々な場所に行って働ける非常に限定的な法案だったという話、宮里さんはこれを通してしまうとなし崩し的に規制緩和をされて未来では恐ろしいことになると考えていたが、当時の推進派は非常に専門的な人限定だから法案が通っても大丈夫だと考えていたそうです。これは現代では派遣法は規制緩和をされて一般の労働者にも適応されてしまったことからも宮里さんの考えが正しかったと証明されてしまいました。
 この本を通して労働者が過去いかに闘って権利を獲得してきたかをインタビュー形式で語ることで理解しやすく、また面白く読むことができるので興味のある方はぜひ読んでみてほしいです。

 郡山喜行(組合員)

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炭鉱の危機に立ち上がった女性たちの実話。映画『フラガール』(李相日監督/2006年・日本)

炭鉱の危機に立ち上がった女性たちの実話

www.hawaiians.co.jp

映画『フラガール』(李相日監督/2006年・日本)

 映画『フラガール』は、2006年に日本で制作された実話をモデルにした映画作品です。監督は李相日、主演は松雪泰子、国内の様々な映画祭で賞を受賞をしました。蒼井優岸部一徳富司純子等の迫真の演技も物語に深みを与えています。
■「こんな手ぇした18歳って、どうだべさ」
 舞台は1965年のいわきの炭鉱街、蒼井優演じる紀美子が友達の早苗からフラダンサー募集の話を聞き、一緒に応募しないかと誘われる所から物語は始まります。「こんな手ぇした18歳って、どうだべさ」と早苗は荒れてひび割れた両手を出し、こんな生活を抜け出したい、チャンスを掴みたいと訴えます。人目を忍んでひっそりと話しをする2人は、すぐに大人に見つかって追いかけられてしまいます。なぜ、フラダンサー募集の張り紙の話をして追いかけられてしまうのでしょうか。その理由は、実はとても深刻なものでした。
■ハワイより炭鉱だ!!怒る炭鉱労働者達
 炭鉱では、大幅な人員削減の話が出ていました。黒いダイヤとも言われた石炭ですが、石油へのエネルギーシフトの波には勝てず、赤字により経営に大きな影響が出ていました。また、映画の舞台になった1965年、日本は前年の東京オリンピックの好況から一転、不況に陥っていました。そんな、先行きの見えない世の中を反映してか、国内では空前のハワイアンブームに沸いていました。
 会社は、この波に乗り、赤字化した山を救い失業者を1人でも減らすために山から出る温泉資源などを利用して、ハワイアンセンターを作る計画を打ち出します。ハワイアンセンターには多額の資金が投入されるため、「そんな金があるならば俺たちの雇用と仕事を守れ」と労働組合はハワイアンセンターに猛反発していたのです。
■前途多難なフラガールたち
 なかなか周囲の理解を得られないまま、山を守る起死回生の一打として常磐ハワイアンセンターの開設準備は進められていきます。岸部一徳演じる吉本紀夫はハワイアンセンターの館長です。この町で育った炭鉱娘達を立派なフラダンサーにして町の暮らしを守っていきたいという強い気持ちから、本場のハワイでフラダンスを学び、プロのダンサーとして東京で活躍していた主人公の平山まどかを指導者として招聘し、フラダンサーを募りました。説明会には多くの炭鉱娘が訪れましたが、ハワイアンダンスのビデオは炭鉱で育った彼女たちにとって刺激の強すぎるものでした。
「裸踊りだ」等とみんな恥ずかしがり逃げてしまい、紀美子、早苗を含め残ったのは4名だけでした。加えて、初日早々平山は酷い二日酔いで現れます。彼女は母親の借金を背負いお金が必要だっただけではじめからろくに指導をする気などなかったのです。
■生徒も教える側も成長する
 はじめは「炭鉱娘にフラは無理」などと突き放した態度をとっていた平山でしたが、紀美子や早苗の熱意に動かされ、彼女たちを真剣にダンサーとして育てるようになります。厳しいレッスンに耐えながら、メキメキと腕を上げていく4人の姿を見て、いつしかフラガールの人数も増え段々と世の中の注目も集め始めます。はじめは田舎の炭鉱町が気に入らずふてくされていた平山も、指導者として人間として彼女たちとふれあうことで着実に成長していきます。しかし、背景の問題は何も解決していません。映画は、その後、炭鉱夫達との対立やまどかを追って東京からやってくる借金取りなど様々な障害を乗り越え成長しながらフラガール達が常磐ハワイアンセンターでのショーを成功させる迄の道のりをドラマチックに描き出します。
 この作品は、単純なエンターテイメントとして楽しむこともできますが、背景にある社会問題や労働問題に焦点を当てることで、様々な一面が見えてきます。フラダンスに反対する母に対して早苗が言った「おらの人生はおらのものだ」という悲痛な叫び、そしてそれの想いが昇華されたラストの圧巻のダンスソロには凄みさえ感じました。
 稲葉一良(書記長)

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当事者が主体的に問題解決するための手助けとは。『ケースワークの原則[新訳改訂版] 援助関係を形成する技法』(フェリックス・P・バイステック著/誠信書房)

当事者が主体的に問題解決するための手助けとは

『ケースワークの原則[新訳改訂版] 援助関係を形成する技法』(フェリックス・P・バイステック著/誠信書房

 ソーシャルワーク博士であるF・P・バイステックによる『ケースワークの原則 援助関係を形成する技法』は、困難を抱えたクライエントが主体的に生活することができるように支援を行うケースワークについて記した1冊です。1957年の刊行から既に半世紀以上が経つ所謂「古典」的名著として知られる一方、今なおその普遍的な考察からは多くの気付きを得ることができます。
■主体的に問題と向き合う手助け
 かつて、様々な困難や問題を抱えた人、時としてそれにより罪を犯してしまった人などは「救済」の対象でした。ソーシャルワーカーがそれらを診断し、救済に値するかどうか判断し、どのようにするべきだという断定や予断を元に一方的に救済は行われていました。本書は援助関係を形成することがケースワークの実践に不可欠であるとし、代わりに問題を解決してあげるのではなく、専門家として本人が主体となって自身の問題をする手助けをするための技法について7つの原則を挙げて解説しています。
■問題の主人公はクライエント
 各原則は「クライアントを個人として捉える」、「クライエントの感情表現を大切にする」、「援助者は自分の感情を自覚して吟味する」、「受け止める」、「クライエントを一方的に非難しない」、「クライエントの自己決定を促して尊重する」、「秘密を保持して信頼感を醸成する」となっています。人を人として捉え、時には援助者が自身の感情を振り返りながら、信頼に基づいた援助関係を築く手法であることが原則にも現れています。
 クライエントを勇気づけ、主体的な生活が営めるように支援をする、バイステックの手法は、労働組合でのエンパワーメントの考え方にも大きく通じるものがあります。問題に直面した仲間がその問題と向き合えるように支え、共に解決の道筋を見いだしていくことが労働運動にとっても大切です。代わってあげる、解決を請け負うといった行動が実は仲間のためにもならないのだということを改めて認識しました。
 稲葉一良(書記長)

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問いかけから始める支援。『人を助けるとはどういうことか 本当の「協力関係」をつくる7つの原則』(エドガー・H・シャイン著/英治出版)

問いかけから始める支援

『人を助けるとはどういうことか 本当の「協力関係」をつくる7つの原則』(エドガー・H・シャイン著/英治出版

www.eijipress.co.jp

 よかれと思ってしたことが、かえって人を傷つけてしまったり、困らせてしまったり、こんな経験を誰しもがしたことがあると思います。『人を助けるとはどういうことか 本当の「協力関係」をつくる7つの原則』は、MIT工科大学スローン経営大学院名誉教授であるエドガー・H・シャインによる、支援学の入門書です。
■支援とは依頼に応えることではない
 本書は、「役に立つ支援と役に立たない支援」の解説から始まります。何も考えずに、クライアント(本書では支援を受けるものをそう表記する)の表面上のリクエストに答えた結果は必ずしも本当に必要とされている助けと一致するものではないのだといいます。例えば、著者自身も子どもに「宿題を教えてほしい」と言われたとき、その裏に学校での話を聞いてほしいという真のニーズがあったのに気がつかず、ただ効率よく問題だけを教え、子どもの機嫌を損ねてしまったという体験談を語っています。支援とは、依頼に応えることと必ずしもイコールではないのです。
■質問が真のニーズを引き出す
 支援関係の対象は何も個人だけに限られません。本書ではチームに対する支援についてやリーダーとしてのあり方についても触れるなど、実に幅広く支援するということについて解説されています。大切なのは、クライアントの必要と感じている支援や直面している困難はクライアントの中にあるということです。様々な質問を駆使することで個人だけでなく集団の支援も行うことができるようになるといったプロセスが丁寧に平易に語られています。
 この本は、専門家ではなく、人を助けたり、助けを求められる様々な立場の人々に向けて書かれていることに大きな意義があります。労働組合での様々な相談も、断定的に問題点を決めつけず、「あなたは何に困っていますか」と問いかける姿勢を大切にしたいと感じました。

稲葉一良(書記長)

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