プレカリアートユニオンブログ

労働組合プレカリアートユニオンのブログ。解決報告や案件の紹介など。

雇い止め、未払い賃金問題について交渉していた東京都内の社会福祉法人と和解!復職と復職までの賃金補償を実現

雇い止め、未払い賃金問題について交渉していた東京都内の社会福祉法人と和解し、復職と、復職までの3ヶ月分あまりの賃金補償を実現しました。

解雇・雇い止めについての相談は、労働基準監督署ではなく、個人加盟の労働組合

【労働相談は】
誰でも1人から加入できる労働組合
プレカリアートユニオン
〒160-0004東京都新宿区四谷4-28-14パレ・ウルー5F
ユニオン運動センター内
TEL03-6273-0699 FAX03-4335-0971
メール info@precariat-union.or.jp
ウェブサイト https://www.precariat-union.or.jp/
ブログ https://precariatunion.hateblo.jp/
Facebook https://www.facebook.com/precariat.union
twitter https://twitter.com/precariatunion
YouTube https://www.youtube.com/channel/UCAwL8-THt4i8NI5u0y-0FuA/videos

youtu.be解雇されたら労基署ではなくユニオンへ!

f:id:kumonoami:20210129000712j:plain

f:id:kumonoami:20211012231831p:plain

LINE労働相談対応中!

全国ユニオンの春闘セミナー 違法・不当な「フリーシフト」を包囲する運動を展開しよう!

 11月27日(土)ワイム貸会議室にて、全国ユニオン春闘セミナーが開催されました。新型コロナウイルスの影響などもあり、会場のみならずZOOMでの参加者も多く、皆で学び、来たる春闘に向けて方針を共有しました。はじめに全国ユニオン鈴木会長が挨拶を行い、第1単位、衆議院選挙の結果と野党の課題(法政大学 山口二郎教授)第2単位、全国ユニオン2022春闘方針(案)(関口達矢全国ユニオン事務局長)第3単位、違法・不当な「フリーシフト」を包囲する運動を展開しよう!(派遣ユニオン 関根秀一郎書記長)、といった内容でセミナーは行われました。

衆議院選挙の結果と野党の課題
 第1単位は、衆院選の結果を受けて参院選にどう臨むのかをテーマに行われました。総選挙で問われるべきだったことや、無視できない背景として存在している新型コロナウイルスによる各国の死者数から、先のアジア太平洋戦争時にどのように責任が議論されたか、今回自民党政権にとって何が有利に働いたのかなどの分析が解説されました。野党は何を論じるべきであったか、メディアの反野党バイアスの問題など分析は多岐にわたりました。
 また、選挙の結果「野党共闘は今回の衆院選の多数の選挙区で接戦を演じ、その意味で選挙を面白い、意味のあるものとしたが、勝利には程遠かった。バラバラだった野党候補を統一すれば、与党に対して迫ることのできる選挙区が増えるのは確かだが、結局、支持率が低いままでは政権交代に近づけないこともまた確かなのである。」(プレゼンテーション資料より)と総括し、敗因を分析し、各党毎の振り返りを行い、どのように次の参院選を戦うべきなのかについてが語られました。今回の選挙を振り返り、個人的に殊更に深刻だと感じたのは、連合の選挙に対する姿勢でした。この問題について、山口教授が、連合として選挙に関与することの理のなさを説き「今後は連合ではなく、産別単位で政治に関与していくべき」と、産別の選挙への積極的関与を力強く語っていたのがとても印象に残りました。

全国ユニオン2022春闘方針
 昼休憩を挟んで、第2単位が行われました。2022春闘スローガンが発表され、2022全国ユニオン春闘方針6つのポイントについて解説がありました。春闘方針のポイントは以下の通りです。「1.コロナ渦で浮き彫りになったフリーランス社会保障脆弱性労基法で救済されないフリーシフト、休業手当の不合理について法制度を含めた改善を求める、2.労働契約法の無期転換権、労働者派遣法の雇用安定措置を活用して安定した雇用を目指す、3.規模間、雇用形態間、男女間、無期転換後にも残存する格差などあらゆる格差を是正し、均等待遇を実現する、4.36協定を短い時間で協定し時短を進めるとともに、高度プロフェッショナル制度を職場で導入させない取り組みを進める、5.法改悪による企画業務型裁量労働制の拡大反対に向けた運動を強化する、6.賃上げ要求基準4%の獲得を目指す」。また、第3単位にも係ってくる内容ですが、休業手当の不支給を違法として指導できないフリーシフトの撲滅を目指すことが、取り組みに挙げられています。

違法・不当な「フリーシフト」を包囲する運動を展開しよう!
 第3単位では、コロナ渦でますます問題が深刻化ている「フリーシフト」、「名ばかり事業主」の問題について学びました。フリーシフトは、労働基準法15条(労働条件の明示)26条(休業手当)に照らし、現状、労働者保護の観点から極めて問題のある制度で、その弊害として、コロナ渦での休業補償が成されない事例が頻発しています。派遣ユニオンにおける解決事例を紹介し、運動として休業補償を支払わせる重要性が語られました。講義では「名ばかり事業主」の問題も取り上げられました。実態は労働者であるにも関わらず、「個人事業主」とすることで雇用責任を免れようとする企業は世界的に急増し、日本でもその波に呑まれるように拡大しています。

 春闘を闘う目的は、賃上げを勝ち取ることだけではなく、私たちの様々な生活の権利を勝ち取る・守ることを目的としています。プレカリアートユニオンも、様々な職場で労働条件の向上を勝ち取っていきたいと思います。
 稲葉一良(書記長)

f:id:kumonoami:20211127132527j:plain

【労働相談は】
誰でも1人から加入できる労働組合
プレカリアートユニオン
〒160-0004東京都新宿区四谷4-28-14パレ・ウルー5F
ユニオン運動センター内
TEL03-6273-0699 FAX03-4335-0971
メール info@precariat-union.or.jp
ウェブサイト https://www.precariat-union.or.jp/
ブログ https://precariatunion.hateblo.jp/
Facebook https://www.facebook.com/precariat.union
twitter https://twitter.com/precariatunion
YouTube https://www.youtube.com/channel/UCAwL8-THt4i8NI5u0y-0FuA/videos

ジャーナリストの竹信三恵子さんらが語るメディアの取り上げ方。「ジャーナリズムの視点からみた関西生コン事件 第3回検証シンポジウム」

 2021年11月12日に連合会館の大会議室で、「ジャーナリズムの視点からみた関西生コン事件 第3回検証シンポジウム」が開催されました。
 主催は関西生コンを支援する会。関西生コン事件とは、全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部に起きた戦後最大級の刑事弾圧のことです。
 シンポジウムでは、まず竹信三恵子さんが発言しました。竹信三恵子さんは関西生コン事件をテーマにした本『「賃金破壊 労働運動を「犯罪」にする国』を出版していて、同書を書いた理由や経緯などを語り、これだけ大きな事件なのにも拘わらず、メディアでは取り上げられていないこと、インターネットネットで検索しても労働組合側が悪かのような記事が多いことなどの問題を指摘しました。
 次に発言したのは花田達朗さん。フリーランス社会学者で非営利ニュース組織「Tansa」共同設立者でアドバイザーでもある方です。花田達郎さんは、今回の関西生コン支部の取り組みを、ドイツでの産業労働組合原理のあり方を例に解説をしていて、なぜ関西生コンの事件は大手メディアは取り上げないのか、それは日本にはドイツのような産業労働組合原理のジャーナリストユニオンがないため、関生支部がやっていることが理解できないのだろうと語りました。
 最後にMIC(日本マスコミ文化情報労組会議)事務局長でジャーナリストの北健一さんは、当初は関生支部の方も何かまずいことをしたから警察が弾圧したのかと思っていたが、実際に調べてみると、関生支部はまっとうに組合活動をしていただけだということが判明して驚いたとのことです。
 今回の集会を通して、このままでは労働者は、搾取され続ける運命を辿るということ、これを防ぐには労働組合が機能して労働者の権利を主張し続けないといけない、と私は思いました。この集会の全容は現在YouTubeの関西生コンを支援する会で公開されていますので、興味を持った方はぜひ視聴してみてください。
 郡山喜行(書記次長)

 

youtu.be

f:id:kumonoami:20211130162650j:plain



東洋掲載ONLINE(2021/11/30 5:40)にプレカリアートユニオンが取材に協力した記事掲載

東洋掲載ONLINE(2021/11/30 5:40)にプレカリアートユニオンが取材に協力し
た記事が掲載されました。

経験者が激白!流行する「ギグワーク」過酷な末路
若者たちはどうしてのめり込んでしまうのか
風間 直樹 : 東洋経済 調査報道部長

【こうしたギグワークで働く人からの相談を受けている労組、「プレカリアートユニオン」の清水直子委員長は、「個人請負を悪用する企業は、人に雇われるよりも、自らが事業主になったほうが安心などと、巧みにたきつける。会社に対等なビジネスパートナーなどとおだてられ、結局働く側が搾取されるだけのケースが横行している」と警鐘を鳴らす。】

toyokeizai.net

【労働相談は】
誰でも1人から加入できる労働組合
プレカリアートユニオン
〒160-0004東京都新宿区四谷4-28-14パレ・ウルー5F
ユニオン運動センター内
TEL03-6273-0699 FAX03-4335-0971
メール info@precariat-union.or.jp
ウェブサイト https://www.precariat-union.or.jp/
ブログ https://precariatunion.hateblo.jp/
Facebook https://www.facebook.com/precariat.union
twitter https://twitter.com/precariatunion
YouTube https://www.youtube.com/channel/UCAwL8-THt4i8NI5u0y-0FuA/videos

f:id:kumonoami:20211130154358j:plain

youtu.be

新“自由”主義の蔓延する世界で「搾取する側」に回ったシングルマザーの物語。映画『この自由な世界で』(ケン・ローチ監督/2007年/イギリス、イタリア、ドイツ、スペイン)

新“自由”主義の蔓延する世界で「搾取する側」に回ったシングルマザーの物語

映画『この自由な世界で』(ケン・ローチ監督/2007年/イギリス、イタリア、ドイツ、スペイン)

 映画「この自由な世界で」は2007年イギリスで製作された映画です。監督はケン・ローチ。これまでも同監督の作品をいくつも取り上げてきましたが、今回の作品は主人公が搾取する側に回るという点で異質な作品となっています。
■理不尽に解雇され、労働者から搾取する道選ぶ
 主人公はシングルマザーで派遣会社勤めのアンジー。息子の面倒はアンジーの父母が見ていました。彼女は、派遣会社の社員としてとても優秀で、様々な顧客の開拓などの実績を上げていましたが、同僚からセクハラを受けた挙げ句に解雇されてしまいます。派遣会社を理不尽にも一方的に解雇されてしまったアンジーが選んだのは、自らで人材紹介の会社を立ち上げるという方法でした。派遣会社で身につけた「ピンハネ」のノウハウを用いて、自らの生活を守り仕事を成功させて息子と一緒に暮らすために彼女は、移民からの搾取を繰り返しついには超えてはならない一線を越えてしまいます。
■セクシズムによる生きづらさに満ちた世界
 この物語では、随所にセクシズムが織り込まれており、女性の生きにくさが背景として描かれます。アンジーが受けた解雇は、尻をなでる等の露骨なセクハラに対して怒りをあらわにした結果として行われており、彼女が女性である故の差別的な解雇であるとも考えられます。また、作中で男性が「そのうち、女の時代になる。“おっぱい”が世界を支配するんだ」等と、茶化すように女性を対象化した発言を行います。アンジーが、酔っ払って従業員の男性移民労働者を呼び出し誘惑するなどこれらに全力で抗うかのような行動を繰り返すのもとても印象的に映ります。
 本作は、移民問題を含む様々な労働者が抱える問題、シングルマザーの置かれた状況など様々な社会問題をテーマに含んでいます。女性として社会から搾取され続け、追い詰められたアンジーの行動を果たして非難するだけでいいのでしょうか。

 稲葉一良(書記長)

 

【労働相談は】
誰でも1人から加入できる労働組合
プレカリアートユニオン
〒160-0004東京都新宿区四谷4-28-14パレ・ウルー5F
ユニオン運動センター内
TEL03-6273-0699 FAX03-4335-0971
メール info@precariat-union.or.jp
ウェブサイト https://www.precariat-union.or.jp/
ブログ https://precariatunion.hateblo.jp/
Facebook https://www.facebook.com/precariat.union
twitter https://twitter.com/precariatunion
YouTube https://www.youtube.com/channel/UCAwL8-THt4i8NI5u0y-0FuA/videos

eiga.com

f:id:kumonoami:20211125194209j:plain

 

巧妙に隠された差別の構造を鋭く暴き出した1冊。『ひれふせ、女たち ミソジニーの論理』(ケイト・マン著/慶應義塾大学出版会)

巧妙に隠された差別の構造を鋭く暴き出した1冊

『ひれふせ、女たち ミソジニーの論理』(ケイト・マン著/慶應義塾大学出版会)


 ミソジニーという言葉は一般的には「女性嫌悪」、「女性蔑視」のことであると理解されています。『ひれふせ、女たち ミソジニーの論理』は、コーネル大学哲学科准教授であり、倫理・社会・フェミニズム哲学を専門とするケイト・マン氏による1冊です。一般的に浸透している言葉の意味を超えて、ミソジニーという概念を分析哲学的アプローチで再定義し、なぜアメリカ大統領選でドナルド・トランプヒラリー・クリントンをおさえ勝利したのか? なぜ「インセル」による女性の殺人事件が起こるのか? 等について分析を行っています。
■家父長制とセクシズム、ミソジニー有機的関係
 本書は「家父長制」、即ち父、夫を家長として権利を集中させる考え方の理論的裏付けとして、「セクシズム」が用いられていることを解説しています。女性と男性は生物学的にも特徴が異なり、脳の構造も違うので、○○という仕事は男性がするべきという論調や、女性は家事に専念すべきであるといったセクシズム=差別主義的思想が、家父長制の正当性を担保する物語として使われている実態を摘示します。
 一方で家父長制から外れた権利を要求する、男の権威を揺るがしかねない能力を有し、仕事を欲するなどの女性にはミソジニーによる取り締まりや、攻撃が加えられます。ミソジニーとは家父長的価値観を守るための自警団のようなものであるということが解説されています。
 本書のもっとも意義深い点は、このようにして、ほとんどの人が全く別の3概念としてしか認識できていない、3つの概念の関係性を有機的に解説している点にあります。巧妙に隠された差別の構造を鋭く暴き出した1冊です。
 稲葉一良(書記長)

 

【労働相談は】
誰でも1人から加入できる労働組合
プレカリアートユニオン
〒160-0004東京都新宿区四谷4-28-14パレ・ウルー5F
ユニオン運動センター内
TEL03-6273-0699 FAX03-4335-0971
メール info@precariat-union.or.jp
ウェブサイト https://www.precariat-union.or.jp/
ブログ https://precariatunion.hateblo.jp/
Facebook https://www.facebook.com/precariat.union
twitter https://twitter.com/precariatunion
YouTube https://www.youtube.com/channel/UCAwL8-THt4i8NI5u0y-0FuA/videos

www.keio-up.co.jp

f:id:kumonoami:20211125193339j:plain

 

介護事業所で働くパートに1円も賞与を払わないことに固執し、都労委の命令に従わず団体交渉を拒否する平塚・冠婚葬祭のサンライフグループ傘下(株)クローバーのチラシ配りを妨害する者(2021年11月25日)

 

youtu.be

介護事業所で働くパートに1円も賞与を払わないことに固執し、東京都労働委員会の命令に従わず団体交渉を拒否する平塚・冠婚葬祭のサンライフグループ傘下の(株)クローバーに関する、チラシ配りを妨害する者が現れました。サンライフグループの社員が付けているバッジを付けていました。

介護労働者の待遇改善は、喫緊の課題です。時代の要請に逆行し、介護事業所で働くパートを差別し、東京都労働組合から団体交渉に応じるよう命じる命令が出てもこれに従わず、違法に労働組合との話し合いを拒否している、平塚・冠婚葬祭のサンライフグループ傘下(株)クローバーにご指導ください。

#プレカリちゃんねる #precarichannel #PrecariatUnion

www.toroui.metro.tokyo.lg.jp

https://precariatunion.hateblo.jp/entry/2021/03/15/215613
都労委で(株)クローバーと粟野興産(株)に対し、団体交渉応諾を命じる命令。プレカリアートユニオンは法適合組合と認め、DMUの発信を口実にした団交拒否は違法と判断

https://precariatunion.hateblo.jp/entry/2020/11/30/163356
正規も非正規も、差別をなくすために闘おう!組合があるからできる(株)クローバーへの未払い賃金とパートの賞与請求訴訟

【労働相談は】
誰でも1人から加入できる労働組合
プレカリアートユニオン
〒160-0004東京都新宿区四谷4-28-14パレ・ウルー5F
ユニオン運動センター内
TEL03-6273-0699 FAX03-4335-0971
メール info@precariat-union.or.jp
ウェブサイト https://www.precariat-union.or.jp/
ブログ https://precariatunion.hateblo.jp/
Facebook https://www.facebook.com/precariat.union
twitter https://twitter.com/precariatunion
YouTube https://www.youtube.com/channel/UCAwL8-THt4i8NI5u0y-0FuA/videos

f:id:kumonoami:20211125090621j:plain

f:id:kumonoami:20211125090324j:plain