プレカリアートユニオンブログ

労働組合プレカリアートユニオンのブログ。解決報告や案件の紹介など。

8月11日、新宿でLGBTQ+労働相談応援ライブ&トーク第2弾

プレカリアートユニオン LGBTQ+労働相談応援ライブ&トーク第2弾
セクシュアリティに関わらず誰もが安心して働ける職場にしよう

 プレカリアートユニオンは、6年ほど前からLGBTQ+労働相談に取り組んでおり、SOGIハラを始めとする職場の問題を組合員とともに解決しています。
 このLGBTQ労働相談を広く知っていただくためのイベント「LGBTQ+労働相談応援ライブ&トーク」を昨年に引き続き8月11日に開催します。今年は、新宿御苑前の本格インド料理と釜焼きバーベキューのお店で、くつろいだ雰囲気のなか、音楽とトークをお楽しみください。参加費は飲食費のみ(3000円程度の飲食をお願いいたします)。ぜひご参加ください。

日時:2022年8月11日(木・祝)18時開場、18時30分開演
場所:インド料理レストラン「パペラ」
   東京都新宿区新宿2-8-1新宿セブンビル2F
     TEL/FAX03-3350-0208

出演者
司会 畑野とまと(ライター/トランスジェンダー活動家)

第1部 ライブ
18時35分~19時5分  ババカヲルコ(ミュージシャン/組合員)
19時10分~19時40分 hirano taichi(ミュージシャン)
19時45分~20時15分 橘田美穂〈きった・みほ〉(アコーディオン奏者/女優/ライバー)

第2部 トーク
20時30分~21時30分
トーク「解決できる!LGBTQ+が直面する職場の困りごと」
・浅沼智也(看護師/映画監督/組合員)
SOGIハラにより休職し団体交渉を経て復職を実現したトランス女性の組合員
・ミシェルキッドマン(組合員)

※参加費は、レストランの飲食費のみ(受付時に2000円のセットを購入が必要です。追加注文をされるなどして合計で3000円程度の飲食をお願いいたします)。

※予約不要。
 メールで参加のご連絡をいただけると助かります→info@precariat-union.or.jp

【Stand With Pride 作詞・作曲:稲葉一良 歌:清水直子

 

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【Trans Rights Are Human Rights
トランスジェンダーの人権・プライドのためのメッセージ】

 

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【職場のアウティング問題で労働組合に加入し交渉、会社と和解!
「少しの勇気で変わることがある」(組合員・浅沼智也さん)/LGBTQs労働相談/プレカリアートユニオン】

 

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他者との境界に悩み手にした本。違和感があったら立ち止まり自分と対話することに。『つながり過ぎないでいい 非定型発達の生存戦略』(尹雄大著/亜紀書房)

『つながり過ぎないでいい 非定型発達の生存戦略』(雄大著/亜紀書房

www.akishobo.com

 先日私は雄大(ユン・ウンデ)さんの『つながり過ぎないでいい 非定型発達の生存戦略』(亜紀書房)という本を読みました。この本は「正常な」発達をしてこなかった著者が、この社会とどう係るのか、自身とは何なのか等、言葉にし辛い部分を文章というかたちに落とし込んだ本だと私は感じました。

 さらに私は雄大さんがやっているインタビューセッション(※)という対面形式で自身のことを語り、それを雄大さんが聞くということをやってみました。インタビューセッション自体はプライベートな話なので、ここでは多く語りませんが、本から受けた私の感想は、共感をする部分がある反面、良く分からない部分もかなりありました。そのなかで私が共感した部分を挙げると、電話の話と他者との境界の話になります。この話はインタビューセッションでも話題にしたところで、私は電話での受け答えやそれを他人に伝える、話を覚えておくというのが難しいのです。相手の話が言葉として捉えづらく、音として流れていく感覚があり、また電話の相手に呑まれて自分のペースが作れないのです。これは他者との境界とも関係していて、自身の心のテリトリーが侵食されて巻き込まれるような感覚になってしまいます。雄大さんも同じような感覚があると話されていて、その時の対処法のイメージとして、自分は川の対岸にいて、相手は川にの中で船に乗っている、これを意識して自身は川へ飛び込まないように意識すると、呑み込まれないと話されていました。

 この本やインタビューセッションを通して私が思うところは、自分との対話がいかに重要で難しいことなのだと再認識させられたことです。この本にもそういったことが書かれているので、自身と周りの違いについて悩まれている方は読んで見る価値はあると私は思います。

山善行(書記次長)

※伊雄大さんのインタビューセッション

nonsavoir.com

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明治、大正、昭和3つの時代を「郷士の娘」として生きたキヲの誇りと肌。『女と刀』(中村きい子/ちくま文庫)

明治、大正、昭和3つの時代を「郷士の娘」として生きたキヲの誇りと肌

『女と刀』(中村きい子ちくま文庫

www.chikumashobo.co.jp


 小説「女と刀」は、中村きい子による「思想の科学」への連載を1966年に出版したものです。作者の母をモデルとした主人公「キヲ」の生き様は多くの反響を生むに至り、出版の翌年にはドラマ化もされました。70歳にして夫と自ら離縁する道を選び「独立(ひとりだち)」した主人公の真の対話にこだわった生を描いた作品です。
■50年の結婚生活において相手を憎しみ抜き自ら夫を捨てたキヲの半生
 本書は10年前に離縁した夫の法要を使者が知らせるところから始まります。冒頭に記したとおり、キヲは自らの意思で夫を見限っており、夫はその年のうちに亡くなります。50年間にも及ぶ結婚生活で夫を憎しみに憎しみ抜いた胸の内を吐露し、物語は少女時代からのキヲの半生を紡ぎ出します。西南戦争の敗北を深い傷として持つ父に「郷士の娘」として、心に鋼を打ち込まれるごとく厳しく育てられるも、結婚の相手を一方的に決められてしまったことがキヲに取ってはじめの躓きになります。キヲの落胆を励ますのは叔母の初、郷士の血固めの習わしに従わず、自らが選んだ男「金殿」をのみ生涯の男性とし生き抜きます。キヲはやがて2度目の結婚をし(これも意に沿わない形で)子をなし、母やその母が感じてきた女の孤独と向き合うことになります。
■行動には感嘆、しかしその胸の内には共感を覚える名作
 解説にもありましたが、キヲはいわゆるスーパーウーマンです。何事にも、媚びず、丸く収めず、角を立てる生き方で、家父長制の呪縛に抗い「郷士の娘」としての自分の生を生き抜く様は圧巻です。それらが単なる事実としてではなく、何故自分はそのように考えてそのように行動したのかという自分語りによって丹念に説明されていく過程を記していることこそが、多くの読み手の共感を生みこの作品を名作たらしめている要素だといえます。キヲは様々なことに真の対話を強く求めますが、様々な常識やしきたりで思考停止状態になっている私たちへの「お説教」であると思います。
 自分語りの体裁で語られる個人的でも思想的でもあり、日本の近代化の道をそのまま追体験できるような本作には、ただただ圧倒されるばかりでした。
 稲葉一良(書記長)

 

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フェミニズムは変革を志向し生み出す力、フェミニズムの歴史をわかりやすくまとめた入門書的な1冊 。『フェミニズムってなんですか?』(清水晶子著/文藝春秋)

フェミニズムは変革を志向し生み出す力、フェミニズムの歴史をわかりやすくまとめた入門書的な1冊

フェミニズムってなんですか?』(清水晶子著/文藝春秋

books.bunshun.jp


 「フェミニズムってなんですか?」はフェミニズムの研究者であり東京大学教授の清水晶子氏による1冊です。同氏は、【フェミニズムにとって重要な問いは、フェミニズムが「何であるか」よりもむしろ、「何をするのか」なのです。(本文より引用)】とし、何よりもフェミニズムは改革を志向し生み出す力であるということが重要だとしています。様々な女性の生がある以上フェミニズムの形もまた一様ではありません。本書ではそんなフェミニズムの系譜と歴史的な流れ、現代の課題などをわかりやすく広範に紹介しています。本レビューでは特に重要な2つの点を解説します。
フェミニズムの向かう先は社会/文化/制度であること
 特定の事象に対する個人的な怒りの感情に留まるものを著者がフェミニズムではないとしている点はとても重要です。夜暗い道で事件に遭った女性が、より安全な道を選ぶのは単なる自衛であり、暗い夜道を歩く女性にも非があるのだなどという非難に対し、そもそも、暗い夜道を女性が安全に歩けない状況が問題だとするのがフェミニズムであるという解説は非常に的を得ています。SNS上ではフェミニズムの議論に対し自分個人が攻撃されていると錯覚、過剰反応してしまい、女性嫌悪に陥る男性が相当数見られます。受け手にも発信者側にも正しい理解が必要です。
フェミニズムは全ての女性のものであるということ
 トランスバッシングをするフェミニスト集団も昔から少なくありません。また、セックスワーカーの権利を否定的に考えるフェミニストも見られます。これらの背景にあるのは、家父長制の影響を受けた正しい「女性」なるものの存在ではないでしょうか。フェミニズム自らが正しい「女性」というものを規定してしまうということは、自己矛盾であると同時にフェミニズムそのものの力を奪うことにも繋がると思います。
 本書を読むと、現代に至るまでのフェミニズムを巡る論点を網羅的に把握することができます。特に「攻撃されている」と感じる男性に読んでもらいたい1冊です。

稲葉一良(書記長)

 

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トランスジェンダーの差別をなくし、法制度の問題訴えるデモでPU組合員が発言。泣き寝入りは許せなかった

トランスジェンダーの差別をなくし、法制度の問題訴えるデモでPU組合員が発言
泣き寝入りは許せなかった


 トランスジェンダーへの差別に抗議し、トランスジェンダーに関する法制度の問題点を訴えるデモ、「PRIDE MONTH 2022 私たちの声をきけ!」が、6月26日、新宿駅前で行われ、100人近くが参加しました。トランスジェンダーが差別されることなく人権が擁護された社会を目指して活動する「Transgender Japan(TGJP)」とトランスジェンダーの人権侵害に抗議するデモを主催している「ありえないデモ」が共催。リレースピーチでは、プレカリアートユニオンの組合員も発言しました。組合員の発言を紹介します。

【組合員の発言】
 こんばんは。私は、4年ほど前、職場でSOGIハラ、つまり性的指向性自認にまつわる嫌がらせを受けて、それがもとでうつ病になり、2年8ヶ月休職せざるを得なくなった当事者です。

 よく言われるんです。「そんな嫌な思いをした会社なら、辞めて別の会社に転職すればいいのに」と。確かにそうです。私だって、何年も社会人経験があって、別の会社でも自分の経験と能力が活かせるという自負はあります。ただひとつの制約さえ無ければ、私も進んで転職活動していたでしょう。
 その制約とは、私がトランスジェンダー女性であるということです。

 別に私がそうだと胸をはって言えるわけではありませんが、どんなに能力があっても、今の日本で、戸籍の性別と見た目の性別が異なる人間を、進んで採用しようという会社は、あまりありません。それに、そもそも、被害を受けた側である私が、泣き寝入りして、会社から出ていくなんて許せなかったのです。
 うつがある程度良くなってきた頃、会社に復職を申し入れました。会社から言われたのは、引っ越しを伴う、中部地方にある工場への異動でした。前の職場に戻ったら、SOGIハラの加害者とまた顔を合わすことになる。それを避けるために、別の場所で復職させるのだと、会社は言いました。でも、そもそも、その加害者を異動させればいいだけじゃないかと、私はとても悶々としながら、迷っていました。

 泣き寝入りはしない、かと言って、復職するには、病み上がりの心と体に鞭を打って、縁もゆかりもない場所で働かなきゃいけないのか。
 でも、やはりこんな理不尽なことはないと思い、私はプレカリアートユニオンという、個人で入れる労働組合に加入して、会社と団体交渉しました。交渉は約4ヶ月続きましたが、休職前と同じ事業所の、別の部署で働けることになりました。それに加えて、会社からの謝罪と、労働環境の改善を約束させることができました。

 私の場合は、労働に関する問題で、労働組合を通じて問題を解決することができましたが、それ以外の問題でも、ひとり悩み続けているトランスジェンダーや性的マイノリティーの方は、たくさんいます。
 トランスジェンダーや性的マイノリティーへの差別が無くなれば、解決する問題はとても多いはずです。私はなんとか闘うことができましたが、なぜ差別や偏見のせいで苦しんでいる私たち自身が、苦しみに耐えて、闘わなければならないのでしょうか。
「差別なんか別に無いじゃん、好きに生きてるんだからそれくらい我慢しなよ、トランスジェンダーの権利を認めたら、シスジェンダーの権利と衝突しちゃうから、認めるわけにはいかない。」
 なぜそんな上から目線なんでしょうか? 理解増進法ができたって、実際に人々の心の中まで覗き見ることなんてできないし、差別が無いなどと、勘違いした認識の人も残ります。
 それよりも、具体的に差別を禁止、もしくは解消するための法律が必要です。少なくとも、ここで私の声を聞いてくれた方は、こういう現実があるんだと覚えて帰っていただきたい。
 そして、再来週には参議院選挙があります。生きにくさや、生活を奪われる恐怖を感じるなんてことが起こらないような、そんな施策を打ってくれる党に、候補者に、ぜひ票を入れてほしい。考えをアップデートできず、生産性がない、そんなことを言ってしまう議員がたくさんいる今の与党では、それは不可能です。
 ぜひ、みなさんの力で、誰もが生きやすい世の中に、変えていってもらいたいと思います。ありがとうございました。

 

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動画公開・労働組合の街宣活動について

Youtubeのプレカリちゃんねる、今回は、執行委員長の清水と書記長の稲葉が、労働組合の街宣活動についてお話しました。
労働組合の街宣活動は、違法ではありません。

労働組合の街宣活動について

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【ショート】
https://youtu.be/PqpIUO3LUzg

労働組合の活動に関するトークの1本目では、団結権を使って、労働組合を作れる(加入できる)ことをご説明しました。
労働組合って何? 個人加盟の労働組合(ユニオン)はなぜ(組合員個人の待遇も含め)職場の問題を解決できるの?
https://youtu.be/bA7XAuf-0Rg

2本目では、私たちプレカリアートユニオンのような労働組合は、団体交渉によって、なぜ問題を解決できるのか、をお話しました。
なぜ、労働組合の団体交渉で問題を解決できるの?
https://youtu.be/DmO5Uovd4BU

3本目では、どんなふうに団体交渉を行っているかをお話しました。
団体交渉ってどんな感じ?
https://youtu.be/qbOrdk9Uwp0

4本目では、労働組合に関する謎の誤解、都市伝説について語りました。
※9分45秒くらいの字幕「差別信」は正しくは「差別心」です。
労働組合に関する都市伝説について語りました
https://youtu.be/w-nqkouYY4o


プレカリアートユニオンは、誰でも1人でも加入できる労働組合です。
職場のあらゆる問題の相談に対応しています。
労働組合は、働く人どうしの助け合いの組織です。

雇う人と雇われる人では、どうしても雇う人の方が力が強くなりがち。そこで、憲法労働組合法で、労働組合を作る権利、団体交渉をする権利、団体行動(争議行動・直接行動)をする権利などが認められており、労働条件をもっとよくしたり、「クビ」「給料が払われない」「職場でいじめられる」など働く上でのトラブルや権利侵害を解決するために力を発揮することができます。

憲法28条「勤労者の団結する権利及び団体交渉その他の団体行動をする権利は、これを保障する。」

労働者が2人いれば労働組合を作ることができますし、どんな職場で働いていても、私たちのような個人加盟の労働組合に1人から加入することができます。
もしあなたが1人で、会社に問題解決のための話し合いを求めても、会社側は、応じる義務まではありません。
しかし、労働組合に加入し、労働組合が正式に団体交渉という協議を申し入れたら、会社は拒否することができません。

労働組合は、話し合いで問題を解決し、利害を調整することを目指しています。

しかし、下手に出てお願いをするような話し合いをするわけではありません。いざということきは、争議権を行使し、直接行動を行います。在職であれば、仕事をしないという「ストライキ」、それ以外にも、会社の前でビラまきをしたり、拡声器を使ってアピールしたりしながら、問題を社会的に訴え、会社に圧力をかけます。

これを個人でやってしまうと、営業妨害などとして、損害賠償を請求されたり、刑事罰を科されたりします。しかし、労働組合が、争議権の行使として行う場合は、刑事上も民事上も免責されるという特徴があります。

プレカリアートユニオンは、1人から加入できる(個人加盟の)合同労組とよばれる労働組合です。労働組合は、働く人どうしの助け合いの組織。
会社や行政からお金をもらったりしないで、自分たちの力で運営し、労働条件を守ったり、よくしたり、働く上でのトラブルを解決するために活動します。

労働組合とは何か→https://www.precariat-union.or.jp/information/method.html

こちらの動画も参考にしてください。
【(6)LGBTQ+暮らしに役立つ情報シリーズ12選】労働組合ならLGBTQの職場の問題を解決できる
https://youtu.be/jwjkhssMzwE
【(7)LGBTQ+暮らしに役立つ情報シリーズ12選】誰でも1人から加入できる労働組合とは「解決できた具体例」
https://youtu.be/-MWA70niB8A


【Stand With Pride 作詞・作曲:稲葉一良 歌:清水直子
https://youtu.be/5IUZM1hpsNY

【Trans Rights Are Human Rights トランスジェンダーの人権・プライドのためのメッセージ】
https://youtu.be/KKwrPbpSPlc

【2022春闘のテーマソング「賃金を上げよう」公開しました】
https://youtu.be/C5Vine3IprM


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【組合員の手記】休日に行った政治活動を理由にした退職勧奨問題で交渉、和解した埼玉県内の運送会社と未払い残業代問題についても和解!

休日に行った政治活動を理由にした退職勧奨問題で交渉、和解した埼玉県内の運送会社と未払い残業代問題についても和解しました。

組合員の手記をご紹介します。

 

休日に行った政治活動を理由に退職勧奨
運送会社で職場復帰と未払い残業代問題解決


 はじめまして。埼玉県の組合員、吉田健介と申します。埼玉県の運送会社に勤務しておりますが、休日に行っている政治活動に対して言いがかりによる退社を迫られるパワー・ハラスメントに遭い、本年2月にプレカリアートユニオンに加入し、会社側とは一旦和解し、また「固定残業制」による未払い残業代もなんとか取り戻すことができました。
 ことのの発端はざっと以下のようになります。昨年の11月8日に、休日でもあったにもかかわらず会社に呼び出され、「吉田さんがやってる政治活動について、荷主から『反社会的な団体と関わりのある活動じゃないのか』等と、SNSで写真を送ってきたりしてクレームがきて、会社としてもかなりの取引があるところなので、このままでは済ませられないから明日から自宅待機ということにします」と命じられました。
日本国憲法で保証された権利の侵害
 実際、政治活動はしておりますが、そのとき「送ってこられた」という写真のなかには、厚生労働省へ水道民営化についての意見交換をしに行ったときの写真などもあり、確かに反体制ではありますが、当然日本国憲法で保障されている「思想・良心の自由」「表現の自由」「集会・結社の自由」で保証されているものであり、全く問題のないものであります。だからこそ、不本意ではありましたがその時はそれで受け入れました。ちなみに、そのときに会社側として出席していたのは社長と専務でした。この横暴に対処するべく、労働問題に関する書籍を物色し、読み漁りました。
就業規則違反なので退職してください?!
 そのまま一月が過ぎ、十二月の九日に社長からのラインで呼び出され、社長と一対一で話あうことになりましたが、言われたのは「吉田さんのしている政治活動は、就業規則に違反しているから懲戒解雇の対象になるから、自分から退職してください」とのものでした。決して、嘘を書いているわけではありません。信じられないかも知れませんが、事実です。そして、「今まで守ってきたんだから、会社を守るために辞めてください」と言われましたが、当然応じずに物別れになりました。
 まあ、なぜこのようなことになったかというと、運送会社(しかも一般貨物)なのに「(選任された)運行管理者」がいないから、自分が資格をとったことによるものです。最初は社長も受験するなら会社でサポートするから、ということで受験に必要な基礎講習に参加するために年給も使わせてくれ、費用も出してくれました(念のために申し上げますと、それ以外に合格対策講座に参加しましたが、それも会社で出すと社長から言われましたがそれ以上はありません)。しかし、資格はとったものの結局「選任はできない」といわれ、挙句の果てはクビ宣告です。それは、会社が当然すべき「運行管理者を選任し、必要な権限を与える」こともしておらず、事業用自動車に義務付けられている「3ヶ月ごとの定期点検」「初任運転者には特別な指導と適正診断を受けさせる」等も行っていないことを改めるこなく続けるためです。現に、同僚に確認したところではこの原稿を書いている6月現在もそれは変わっていないそうです。
■復職と残業代の支払いを実現
 ですが、プレカリアートユニオンに加入し、自分についてはハラスメント問題については和解、そして固定残業制によって未払いだった残業代もなんとか取り戻し、配置転換することにはなりましたが復職することもできました。
 同様に会社に対して不満を抱えている同僚からも、「もう耐えられないから辞めたいけど、未払い残業代は取り戻したい」といった相談も受けるようになりました。近いうちに彼らとも話しあい、ユニオンで力を合わせてこの現状を変え、業務の正常化を図りたいと望む次第であります。
 にわかには信じられないかもしれませんが、悪辣な使用者は労働者の無知に付け込んで斜め上を行くようなことも、嘘をつくことも平気でしてきます。必ず録音する、同意はしないといった基本を忠実に守り当たり前のことを当たり前にすれば必ず結果はついてくるものです。
 吉田健介(組合員)

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