プレカリアートユニオンブログ

労働組合プレカリアートユニオンのブログ。解決報告や案件の紹介など。

3月25日、横浜・大倉山ドキュメンタリー映画祭で映画『アリ地獄天国』上映

プレカリアートユニオンと大手引越会社との闘いを描いたドキュメンタリー映画『アリ地獄天国』が、3月25日、大倉山ドキュメンタリー映画祭にて上映されます。

2020年にも上映が予定されていたところコロナ禍により中止となり、4年ぶりの開催の今年、念願の上映を果たすとのことです。

1人でも多くの方に『アリ地獄天国』をご覧いただければ幸いです。

大倉山ドキュメンタリー映画祭 公式ブログ

o-kurayama.jugem.jp大倉山ドキュメンタリー映画祭 FBページ
https://www.facebook.com/

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会場:横浜市大倉山記念館

東急東横線大倉山駅下車 徒歩8分(大倉山駅まで渋谷から30分、横浜から15分)

〒222-0037 横浜市港北区大倉山2丁目10番1号

TEL:045-544-1881

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映画『アリ地獄天国』に関する、お問い合わせ・詳細は
公式ウェブページ https://www.ari2591059.com/

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●作品詳細
『アリ地獄天国』(日本/2019年/98分)

・貧困ジャーナリズム賞2019 受賞作品
・第20回ニッポン・コネクション 第1回ニッポンオンライン賞受賞(ドイツ・2020年6月)
・門真国際映画祭2020 ドキュメンタリー部門 優秀作品賞受賞(2020年8月)
・第2回ピッツバーグ大学 日本ドキュメンタリー賞グランプリ(米国・2020年9月)
・福井映画祭14th 長編部門グランプリ(観客賞)受賞(2020年11月)
・第94回キネマ旬報ベスト・テン文化映画ベスト・テン第8位(2021年2月)
・第1回日本の窓ドキュメンタリー映画祭 2021賞受賞(フランス・2021年12月)
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●イントロダクション
ブラック企業」や「ブラックバイト」といった言葉が広く認識され、大きな社会問題となった。それでも法律を無視し、不当な労働条件や長時間労働を強いる企業は後を絶たない。大企業での過労死や過労自死も記憶に新しい。政府も「働き方改革」を重要政策とし、労働環境の改善を求めるようになった。
だが、新型コロナウイルスの拡大により先が見えない状況の中、いまや世界規模で失業や生活の不安が広まっている。
本作は、理不尽な労働環境に置かれた30代の社員が個人加盟の労働組合に加わり、会社の改善を求めて闘った3年間の記録である。
この不安定な世界で、どうしたら働き方を変えて、自らの尊厳を保ち、生きていけるのか。
この映画の鑑賞体験は、あなたにそのヒントと、変革の勇気をもたらすかもしれない。

●ストーリー
とある引越会社。社員は自分たちの状況を「アリ地獄」と自嘲する。長時間労働を強いられ、事故や破損を起こせば、会社への弁済で借金漬けになるからだ。本作の主人公、西村有さん(仮名)は34歳の営業職。会社の方針に異議を唱え、一人でも入れる個人加盟の労働組合(ユニオン)に加入した。するとシュレッダー係へ配転させられ、給与は半減。さらに懲戒解雇にまで追い込まれた。
ユニオンの抗議により解雇は撤回させたが、復職先はシュレッダー係のまま。会社に反省の色は見られない。
西村さんは、「まともな会社になってほしい」と闘いを続け、次第にたくましく変わってゆく。
本作の監督・土屋は、仕事で悩む親友の自死を防げなかった後悔とともに、3年にわたる闘いに密着する。生き残るためのロードームービー(労働映画)。
結末はいかに!

●スタッフ
取材協力:プレカリアートユニオン
ナレーション:可野浩太郎
主題歌:マーガレットズロース「コントローラー」
構成:飯田基晴
整音:常田高志
企画:小笠原史仁・土屋トカチ
広告デザイン:信田風馬(創造集団440㎐)
制作:映像グループ ローポジション・白浜台映像事務所
配給:映像グループ ローポジション
監督・撮影・編集・構成:土屋トカチ

●予告篇
https://youtu.be/tgp2uvZ2Jqs

 

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3月25日(土)13時15分、「SOGIハラは労働問題 トランスジェンダーにフォーカスして」、新宿二丁目足湯cafe&bar どん浴

プレカリアートユニオン主催 SOGIハラ学習会+トーク 「SOGIハラは労働問題 トランスジェンダーにフォーカスして」
第3回は、対面で開催。労働相談もできます(第1回1月14日、第2回2月11日はオンラインで開催)。

日程:2023年3月25日(土)13時15分~15時40分
会場:新宿二丁目足湯cafe&bar どん浴
   東京都新宿区新宿2-7-3ヴェラハイツ新宿御苑203
   ※車いすでお越しの方は、靖国通り側の入り口には階段がありますので、新宿通り側の入り口からお越しください。
参加費:無料 ※ただし、お店に飲食の注文をお願いいたします。
要申込:https://forms.gle/tBjYMg6wStfDXuLz8

講師:森本ひかる(組合員・演技指導者・アクティビスト・ライター)
ゲスト:SOGIハラにより休職し団体交渉を経て復職を実現したトランス女性の組合員、浅沼智也(組合員・看護師・映画監督)
司会:小田原のどか(組合員・多摩美術大学支部支部長)
対象:トランスジェンダーに対するSOGIハラに関して、SOGIハラの労災認定に関して学びたい方どなたでも。組合員以外の方もご参加いただけます。

【SOGIハラスメント】
SOGIハラとは【性的指向】と【性自認】という、誰もが何らかの形で持つ要素(注1)に対し行われる侮蔑的な言動です。事業者にはパワハラ防止法によりSOGIハラの防止義務が課されており、2022年にプレカリアートユニオン組合員がSOGIハラの労災認定を勝ち取りました。プレカリアートユニオンによる本勉強会では、SOGIハラという労働問題に対して、現在主流になっている「SOGIハラとは何か」からもう一歩突っ込んだ内容をお届けします。
内容は、
<講座>「なぜSOGIハラは起きるのか」に関する、個人が無意識に持つ差別的な思想・社会構造
<スピーカーとのトーク> 「SOGIハラが起きたらどうすればいいのか」に関し、実際に労災認定を勝ち取った組合員や関係者の経験談

労災認定を勝ち取ったこともあり、本勉強会は<トランスジェンダーに対して発生するSOGIハラにフォーカス>した内容とします(注2)。
本勉強会に参加して、トランスジェンダーに対するSOGIハラへの一歩深い理解を手に入れてみませんか?
SOGIハラに困っている・発生を心配している当事者の方も参加大歓迎です。労災認定の経緯を知って、(もしもが無いことを望んでいますが)もしもの場合に備えましょう。
(開催後、当団体ブログや機関誌で講座の概要を公開する予定もございます)。

注釈
(注1)性的な指向が誰にも向かない無い方や、特定のジェンダーを自認しない方々もいます。
(注2)冒頭に述べたように、SOGIハラは性のあり方問わず誰にでも起こりえて、誰に起こっても重大な労働問題です。ですが今回は、トランスジェンダーへのSOGIハラに対する深い理解を得ることを目的にトランスジェンダーのみにフォーカスする内容にしています。

主催・問い合わせ:プレカリアートユニオン
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確定申告、本当にしなくて大丈夫? 給与所得者確定申告について【いなばの生活力向上計画 第11回】

いなばの生活力向上計画 第11回

確定申告、本当にしなくて大丈夫?
給与所得者確定申告について


 毎月生活に役立つ知識をお伝えするこのコーナー今回は確定申告についてです。この記事が皆さんのもとに届く頃にはもう締め切り間近ですね。必要な方、得をする方は急いで申告してみましょう。
■給与所得者は原則確定申告不要、だけど
 給与所得者とは、普通に会社からお給料をもらって生活している人を指します。会社が年末調整をしているケースでは原則確定申告の必要はありません。しかし、給与が年間2000万円を超える場合、副業収入が20万円以上ある場合(NISAなどを除く)、1年を通して2カ所で給与所得がありかつ一定の金額要件を満たす場合、源泉徴収義務のないものから給与所得を受けている場合や退職金を多く貰った場合など、確定申告が義務付けられるケースもあります。このような場合に申告をしないと、「申告漏れ」となってしまい、その経緯や内容によっては最悪の場合追徴課税を受け罰せられてしまう可能性もあります。知らずに罰金ではあまりに残念。しっかりと自分の申告義務の有無について確認してみましょう。
■申告をすることで得をするケースも
 また、確定申告をすることで得をするケースもあります。副業収入について経費が認められる場合、住宅ローン減税の対象になっている場合、年度途中の退職により多く源泉徴収されすぎている場合、年間の医療費が高額だった場合、特定の寄付をした場合、災害などで資産に損害が生じた場合などがそうです。これらは申告することで初めて還付や減免を受けることができるようになるので、申告しないとせっかく税金が返ってくる、安くなるという機会を逸してしまうことにもなりかねません。
 確定申告、まだやったことのない方にはめんどくさそうに感じるかもしれませんが、今はインターネットで行えるe-Taxもあり負担が大分減りました。皆さんも1年の終始を振り返り、申告の義務の有無、減免・還付の有無について確認する癖をつけておきましょう。
 稲葉一良(書記長)

 

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300本以上の映画を撮った女性監督による、映画監督が「女になれない仕事」だった時代へのレクイエムと次世代への架け橋。『女になれない職業 いかにして300本超の映画を監督・制作したか。』(浜野佐知著/ころから)

300本以上の映画を撮った女性監督による、映画監督が「女になれない仕事」だった時代へのレクイエムと次世代への架け橋


『女になれない職業 いかにして300本超の映画を監督・制作したか。』(浜野佐知著/ころから)


 本書の著者である浜野佐知氏は、1971年に監督デビューをしてから今日に至るまで実に300本以上の作品を発表しています。『女になれない職業』には、そんな著者が、どのようにして映画監督を志すに至り、制作陣のトップであり、当時男性にしかなることが許されなかった映画監督にどのような壁を乗り越えなっていったのか、そして、どのように生き残り作品を発表し続けてきたのかについてが記されています。
 また、この1冊は著者の半生と日本の映画業界における女性監督の活躍の歴史を語った1冊ともいえます。
■差別やハラスメント過酷なピンク映画の現場で闘い抜く
 著者が監督した作品のほとんどは「ピンク映画」といわれるジャンルに分類することができます。ピンク映画とは日本のポルノ映画の中で大手以外が作ったものを指します。
 制作費は安く製作期間も信じられない程短い、そんな戦場のような現場で激しいパワハラ・セクハラ、性別役割分担に基づく差別をはね除けながら、男性からみた都合のいい女性、男性の妄想の中だけにいる女性ではなく、真に迫る「女性の性」を描写することにこだわり制作を続け1985年には自身が代表を務める制作プロダクション坦々舎を設立します。
■ピンク映画から一般映画に転進した監督の多くは二度とピンク映画に戻ってこない
 実は、現代の日本映画の巨匠と言われる監督の中にもピンク映画出身の監督は決して珍しくありません。しかし、ピンク映画の監督出会った事実は隠され、監督した作品も実績としてなかったことにされてしまいます。本書でも「ピンク映画から一般映画に転進した監督の多くは二度とピンク映画に戻ってこない」と述べられている通りで、業界でも監督の地位は決して高くなく軽んじられがちであることが伺えます。
 筆者の闘いは、「ピンク映画の」監督、「女性の」監督という二重の差別との闘いでもあったのです。そんななか、日本映画監督協会に入会し、招かれた国際映画祭の記者会見で、国内外のプレスに向かって劇映画を最も多く録ったのが田中絹代監督の6本である旨の発言があり、著者は驚愕します。本数を誇る訳ではないが、最多本数を撮ったのは、撮り続けているのは自分であるという思いから一般映画の製作に乗り出すことになります。
 その後、一般映画の監督作品でも高齢女性の生を描きタブーに挑戦した「百合祭」、幻の作家と言われた尾崎翠の作品やその生き方に迫る作品を製作し高い評価を得る一方、ピンク映画の製作も行う浜野氏。
 終章の出だしはもう映画監督が「女になれない仕事」ではなくなってきた世の中について語り、本書をそんな時代へのレクイエムと位置づけます。しかし、未だ芸術表現の分野における伝統的家父長制に基づく女性差別は深刻です。本書は闘いの記録であると同時にこれからの世代に向け先達がどのように闘って時代を切り開いたのかを示す貴重な1冊として捉えることができるのではないでしょうか。
 稲葉一良(書記長)

 

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アートの領域に横たわる伝統的家父長制とそれによる差別・性搾取の構図を暴き出す。『ギャラリーストーカー 美術業界を蝕む女性差別と性被害』(猪谷千香著/中央公論新社)

アートの領域に横たわる伝統的家父長制とそれによる差別・性搾取の構図を暴き出す


『ギャラリーストーカー 美術業界を蝕む女性差別と性被害』(猪谷千香著/中央公論新社


『ギャラリーストーカー 美術業界を蝕む女性差別と性被害』は、美術業界に根深く横たわる女性差別の問題、そして、ギャラリーストーカーの問題に切り込んだ1冊です。著者は、産経新聞文化部記者などを経た後、ドワンゴニコニコ動画のニュースを担当。2013年からハフポスト日本版でレポーターとして、さまざまな社会問題を取材。2017年から弁護士ドットコムニュース編集部で記事を執筆(本書より引用)などの経歴を持つ猪谷千香氏。
 近年特に問題となっている若い女性作家を狙った画廊内外での付きまとい行為「ギャラリーストーカー」の問題とその構造の分析に始まり、美術業界の構造的な性搾取、背景にある著しいジェンダーの不均衡、そのような不均衡が生まれた歴史的背景について解説し、連帯し声を上げる女性作家たちの姿と業界の変革について取り上げた1冊です。
■画廊はまるで無料のキャバクラ!?
 本書の前半部(1、2章)では、若い女性作家のギャラリー展示に付きまとい、作品を買う、個展に通うなど熱心な客として接近し、SNSなどで粘着する、ダイレクトメッセージを執拗に送る、直接接触を試みるなどのストーカー行為を行う「ギャラリーストーカー」の存在と、それらの行為が野放しにされる理由について、具体的なエピソードを交え解説されています。本書の帯には「画廊はまるで無料のキャバクラ!?」の文字。サッと血の気が引いたような感覚を覚えました。
■ギャラリーストーカー=SSWおじさん?
 音楽業界でも、主に小規模なライブハウスなどを中心にチケット、CD、グッズなどを購入し熱心な客として若い女性「シンガーソングライター」に接近し、粘着行為を行う、他の客の迷惑を顧みずひたすら話しかけ続ける、撮影を続けるなどの行為を繰り返し、まるでライブハウスを安いキャバクラのように捉える(ライブハウスは一般的に有償で酒類を提供する)「SSWおじさん」が近年問題になっており、刺殺事件を含む凄惨な事件にまで発展するケースも出てきています。
 彼らの多くに悪意がなく、自分は純粋に音楽を楽しみ応援しているんだと感じていることも含め、その構造がどこまでも酷似しているのです。同じ表現者として強く感じるのは、彼らの「応援」や「粘着」、そして時として行われる「説教・アドバイス」に作家・アーティストやその作品に対する敬意・リスペクトを感じることが全くないということです。どれだけ応援されても、作品の価値を脇に置き若い女性だからでは表現者に対して失礼がすぎます。
 以降紹介されるジェンダー不均衡とその背景、歴史的経緯についても業界ごとに差違はあれ、根底には家父長制に基づく性差別意識が横たわっており、舞台・映画などの性暴力問題などとの近似性も見てとれ、それらが日本のアート全体を覆っているのだと痛感する内容でした。表現と性搾取の問題について、この1冊を読んで皆で考えてみませんか。
 稲葉一良(書記長)

 

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組合事務所のすぐ近くで、誰も望んでいない新宿御苑への放射能汚染土持ち込みが強行されようとしている

組合事務所のすぐ近くで、誰も望んでいない
新宿御苑への放射能汚染土持ち込みが強行されようとしている
新宿御苑への放射能汚染土持ち込みに反対する会」の活動を通じて


 昨年度、環境省原発事故で生じた福島の放射能汚染土(国は除染土と表現)を新宿御苑に運び込み、再生利用に向けた「実証事業」を行うと発表しました。発表といってもほとんど隠蔽ともいえる発表のしかたであり、2022年12月21日に行われた説明会の対象は新宿1丁目、2丁目の僅か50名に限定され、実際の参加者は26名と極めて限られた人に伝えたのみで、例えば同じく新宿御苑に隣接する渋谷区などには一切情報の提供もない状況でした。新宿御苑は区民に限らず、在勤者、観光客など多くの人で賑わいます。この記事を通じて皆さんも問題の概要を知っていただけたらと思います。
■実証事業は誰のため?
 この問題を語るときに忘れてはならない大切なポイントは、汚染土を拡散しても福島の人たちを救うことにはならないし、福島県民がそれを望んでいるわけではないということです。「風評被害だ」、「被災地差別だ」などという言説はあまりに的外れです。汚染土などの放射性廃棄物放射能の拡散を防ぐ意味でも原則として移動させてはならないものであり処理法として妥当性を欠くものです。
 また、新宿御苑には近隣から幼稚園や保育園の児童、全国から子どもたちも多くやってきます。子どもが特に放射能による健康被害を受けやすいということは皆さんもご存じのことと思います。このような場所で実証実験を行うことで市民は誰も喜びません。多くの人々が健康と将来に不安を抱える結果に繋がります。
 これらの事業対し環境省は「住民の理解を得たい」などと事業の強行を目論んでいます。理解を得るということは同意ではありません。そして、「理解を得る」ために開かれた説明会がどのようなものであったかは前述したとおりです。
環境省の「安全」が信用出来ない理由
 環境省は汚染土について「安全である」と強弁します。しかし、それが全く根拠のないものであるのは今回「実証事業」を行うということからも明らかです。完全に安全と言い切れるならば、そもそも「実証事業」の必要はないのです。
 環境省の示す安全性とは極めて限られた放射能物質の濃度の測定数値のみで判断したものであり、その他の放射性物質の測定については行う意思もないようです。例えばストロンチウム90は非常に毒性が強く、新宿御苑への埋め立てではその水に溶けやすい性質からすぐ下を流れる玉川上水への流出などが強く懸念されていますが、環境庁は頑なにその調査の必要性を否定します。人が多く訪れる新宿御苑で人体実験でもしたいのでしょうか。全く信用出来ない「安全」だと思いませんか。
市民運動による押し返しが始まる
 安全であると強弁し秘密裏かつ強引に新宿御苑放射能汚染土を持ち込もうとする政府と環境省に対し、住民運動による押し返しも始まっています。地元住民で文筆家の平井玄氏らが呼びかけ「新宿御苑への放射能汚染土持ち込みに反対する会」が発足されました。準備会が2022年12月27日に行われ発足集会が今年1月24日に行われました。
 集会に先立ち1月12日に新宿区長に対し申し入れ、1月20日に東京都知事に申入を行いました。準備会には急な呼びかけにも関わらず100名以上が集まり、一連の申入行動は正しく大衆団交そのものでした。2月24日参議院議員会館にて、政府・環境省への申入行動には特に多くのメディアが参加するなど注目を集めています。
 今回の実証事業、その対象は新宿御苑だけではなく埼玉県所沢市もその予定地です。すぐ近くに学校や保育園もあり非常に多くの市民が不安を感じていおり、既に所沢市は明確に反対の意思を示しています。この実証事業、実は法的根拠も極めて疑わしいものでありこのように強行されてしまうことは民主主義の根幹を揺るがしかねません。政治の暴走に対し、皆で声を上げて安全を守っていきましょう。
 稲葉一良(書記長)

 

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2023年3月2日・新宿御苑の梅

 

全国ユニオン「23春闘決起集会」開催される。賃上げ、運送業「2024年問題」、ノルマ撤廃、無期転換……プレカリアートユニオンは生活を守る春闘闘う

全国ユニオン「23春闘決起集会」開催される
賃上げ、運送業「2024年問題」、ノルマ撤廃、無期転換……プレカリアートユニオンは生活を守る春闘闘う


 2月17日、TKPスター貸会議室四谷にてプレカリアートユニオンが加盟する全国ユニオンの「23春闘決起集会」が開催された。今年の春闘は物価の急激な上昇を背景とした生活を守るための春闘である。多くの会社に対し、賃上げとは別に物価上昇手当や一時金の要求が行われている。集会の様子はメディアでも報じられ私たち誰でもひとりでも入れるユニオンの取り組みが注目されている。集会は渡辺副会長の挨拶により幕を開けた。続いて関口達矢事務局長が全国ユニオン23春闘方針の解説を行った。
 以下、プレカリアートユニオンの今年の春闘の取り組みについて紹介したい。
■第1次回答は渋く粘り強い交渉が必要
 私たちプレカリアートユニオンも既に春闘要求を提出し交渉に入っている。既に数社から第1次回答が出ているが、この時点ではどの会社の回答も極めて低水準なものとなっている。会社側は長引くコロナ渦での経営不振、燃料費の高騰、業界構造の変化による収益源など様々な理由を説明するが、黒字に転じている会社も少なくなく、まだまだ労働者が直面している生活と家計の危機についての感覚が鈍いのを感じる。今年の春闘は不況の中の物価高騰を闘い抜く春闘。例年以上に粘り強く切々と賃上げの必要性を訴える交渉が必要となる。
■職場環境改善のためのの主な要求事項
 社内労組ではない、誰でもひとりでも入れる労働組合である私たちの春闘で勝ち取るべきは単に賃上げだけではない。今期の春闘では様々な職場環境の改善を求め交渉を行っている。映像審査センターでは、従業員がメンタル不調に陥る元凶となっている不合理にキツすぎるノルマの軽減・撤廃を求め交渉を行う。また、給湯器サービス店に対しては主に女性の事務職員にも教育の機会を与えること、取り扱っている親会社の製品の説明書の性別役割強制的な古い表現のイラストについて改善を求めることなどを要求し、インフラ関連会社に対してはSOGIハラ対策などを求め交渉を行う。多摩美術大学支部では無期転換を求め交渉が始まる。
運送業界2024年問題に直面する明成物流支部
 埼玉県深谷市に本社のある明成物流株式会社のドライバー達からなる明成物流支部は、会社の1次回答を受けて支部集会を行い、今年の賃上げ要求の5%について一切の妥協なく闘うことを決議した。トラック業界では2024年より労働時間の総量規制が行われる。いわゆる2024年問題である。運送業界は未だに多くのドライバーが長時間の残業をすることで生活設計せざるを得ない過酷な労働環境に置かれている。総量規制によって残業時間が制限されれば総収入は大きく減る。それに加えて物価の高騰が押し寄せる。会社の回答水準では生活の破壊は免れない。今年の春闘を起点として総量規制後も生活を守ることが出来る賃上げを求め2年、3年計画で会社と闘う方針を確認し合った。
春闘に合わせ3回にわたりSOGIハラ学習会を開催
 春闘の時期に合わせ「SOGIハラは労働問題-トランスジェンダーにフォーカスして」と銘打ちプレカリアートユニオン主催、SOGIハラ学習会+トークの学習会を開催している。すでに第1回、第2回を開催(共にオンライン開催、現地参加は組合員のみ)し、第3回として3月25日(土)13時より新宿二丁目の足湯cafe&barどん浴(東京都新宿区新宿2-7-3ヴェラハイツ新宿御苑203)で現地開催される。講師は組合員の森本ひかるさん(演技指導者・アクティビスト・ライター)が務め、組合から当事者のゲストを招きトーク形式で行われる。
 今年の春闘も、インターネットなどでキャンペーンを行っている。「1日8時間の労働で生活出来る賃金を」というテーマの元書かれた「1日8時間労働の歌」は、組合メンバーが製作、映像編集を土屋トカチ監督が手がけYouTubeで公開されている。今年の春闘は生活を守るための本当に重要な意味を持つ。全国ユニオンの一員として私たちプレカリアートユニオンも力強く春闘を闘い、皆で生活を守っていきたい。
 稲葉一良(書記長)

※1日8時間労働の歌(フルバージョン) 作詞・歌:清水直子、作曲・ギター・主演:郡山喜行、編曲・ベース:稲葉一良、映像編集:土屋トカチ、制作:プレカリアートユニオン

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