プレカリアートユニオンブログ

労働組合プレカリアートユニオンのブログ。解決報告や案件の紹介など。

2021-05-07から1日間の記事一覧

弱者の痛みを強烈に描いた喜劇作品。『レイニング・ストーンズ』(ケン・ローチ監督/1993年・イギリス)

弱者の痛みを強烈に描いた喜劇作品 『レイニング・ストーンズ』(ケン・ローチ監督/1993年・イギリス) 『レイニング・ストーンズ』は1991年にイギリスで製作された映画です。監督はケン・ローチ。失業者の生活の苦悩を描いた社会派の喜劇です。これ…

30年変わらない「企業中心」社会への問題提起。『企業中心社会を超えて‐現代日本を〈ジェンダー〉で読む』(大沢真理著/岩波現代文庫)

30年変わらない「企業中心」社会への問題提起『企業中心社会を超えて‐現代日本を〈ジェンダー〉で読む』(大沢真理著/岩波現代文庫) 私たちの暮らす世の中が、企業を中心に構成されていると聞いても、多くの方は何の疑問も抱かないでしょう。大沢真理著『…

日本の労働組合の将来あるべき姿とは。『労働組合とは何か』(木下武男著/岩波新書)

日本の労働組合の将来あるべき姿とは『労働組合とは何か』(木下武男著/岩波新書) 私たち労働組合は、日々さまざまな職場の労働条件を維持向上するために活動をしています。木下武男著『労働組合とは何か』は、そんな労働組合の生まれる前の原風景、黎明期か…

海を受け取る私たちへのメッセージ。『海をあげる』(上間陽子著/筑摩書房)

海を受け取る私たちへのメッセージ『海をあげる』(上間陽子著/筑摩書房) 2020年11月半ばの土曜日に「今日はゆっくり本が読めるな」と、少し前に上間陽子さんが書かれたノンフィクション『裸足で逃げる沖縄の夜の街の少女たち』を読んでいたけれど、それと…

「一番低い場所」から社会を問う-地べたのポリティクス。『子どもたちの階級闘争 ブロークン・ブリテンの無料託児所から』(ブレイディみかこ著/みすず書房)

「一番低い場所」から社会を問う-地べたのポリティクス『子どもたちの階級闘争 ブロークン・ブリテンの無料託児所から』(ブレイディみかこ著/みすず書房) イギリス南部・ブライトンを舞台にした、ノンフィクション『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっ…

COJ(コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン)ワークショップ開催

COJワークショップ開催 2021年4月17日、ユニオン運動センターの会議室で、コミュニティオーガナイズについてのワークショップを行いました。コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン(以下COJ)から2名の講師を招いて行われたワークショップ…

【組合員の手記】解雇なのに「本人が退職を申し出た」という離職票が。2回の団交で解決!

2020年11日1日に入社したのがデジタルトランスフォーメーションを事業とするI社でした。 ■一方的な解雇通告 今回のI社ではITサポートエンジニアとしての一年間の有期雇用の契約社員であり、法律上は労使双方の合意が無く、契約では一年間は一方的に…

【組合員の手記】少しの勇気で変わることがある 職場でのアウティング問題で会社と和解

少しの勇気で変わることがある 職場でのアウティング問題で会社と和解 僕はLGBTQsのなかのT(トランスジェンダー)にあたります。出生時に割り当てられた性別は女性でしたが、性自認は男性で日常生活も男性として過ごしています。 ■「うちの職場ではLGBTQの差…