春闘時期を活用して、職場の待遇を改善しようと思いませんか？ 欧州経済危機の深まりに加え、日本経済は自身が抱える長期低成長、デフレが続き、東日本大震災からの復興問題により経済は縮小を続けています。さらに、福島第一原発事故は経済問題に限ってみても今後、どれほどの資金を飲み込むのか。まるで私達の未来を飲み込むブラックホールのようです。国会審議では、派遣法改正も進まず、有期雇用規制も骨抜きにされようとしています。年収200万円以下の労働者が1000万人、生活保護受給者も200万人を越え格差は今後より一層広がるものと思われます。
日本経団連の2012年春季労使交渉方針は非正規労働者の待遇改善については、「すべての従業員の総人件費の問題として捉える視点が大前提であり、非正規労働者の処遇だけを取り上げて改善を図ることは、雇用の減少をまねき不適当」というものであり格差是正に関する視点は希薄です。
私たちが、今の労働環境を一歩でも良くするためには、社会的にアピールする運動と共に、現場で声をあげていくことが必要です。私たちはは、昨年に引き続き、自分たちの働く現場で春闘を行おうと思います。昨年は実際に賃上げを実現した職場もあります。皆さん、共に動きましょう。（大平正巳）
