プレカリアートユニオンブログ

労働組合プレカリアートユニオンのブログ。解決報告や案件の紹介など。

辞められないと悩んでいる方、心身を壊す前に相談を(毎週金曜日19時から21時は集中相談日)【再掲】

問い合わせがあったので、以下の記事、再掲します。

先日、飲食店で、パワハラや非常識な長時間労働を強いられている人から相談を受けました。その人が一番心配していたのが、「退職は2ヶ月以上前に申し出なければならない」という規則があり、2ヶ月以内に辞めると言うと、ワンマン社長から、「損害賠償を請求する」「退職する月の給料は払わない」と脅される、ということでした。

このケースの場合、社長は、損害賠償を請求すると脅して、労働者をコントロールしているだけである可能性が高いと判断できました。また、相談者は、長時間労働が状態化して、心身の疲労から自分がおかれている状況を冷静に判断する力を弱められていました。もちろん、相談者が退職してもなんの問題もありません(退職に伴って損害賠償の請求が認められるのは、たとえば、なにかの専門的な研究をしている人を従業員として迎えた会社が、その人のためにわざわざ研究所を建てたのに、すぐに辞めたといった場合です)。いつ辞めようが働いた分の給料は払わなければなりません。

ただし、ケースによっては、感情的になった経営者が、無理矢理理屈をこじつけて、損害賠償を請求することはないとはいえません。裁判で訴えられても、適切に対応すれば請求が認められる可能性は限りなく低いですが、訴えられているのに、なんの対応もしないと、不戦敗することになりますので、万が一、実際に訴えられたときは、必要な対応をしましょう。

また、いつ辞めようが働いた分の給料は払わなければなりませんが、なかには、払わない経営者もいます。水商売の業界に典型的です。その場合は、労働組合に加入して交渉する、労働基準監督署で賃金不払いの申告をするなどして払わせましょう。

なお、このようなトラブルになる会社は、ほかにも違法行為を行っていることが多く、詳しくお聞きすると、残業代を支払っていない、給料から謎のお金を引かれているなど、支払うべき給料を全額支払っていないことがよくあります。それらさまざまな問題も労働組合に加入してまとめて交渉・解決することをおすすめします。また、職場には同様の問題で悩んでいる同僚、後輩がいるはずです。できれば、同僚や後輩と一緒に、一人から加入できる個人加盟の労働組合プレカリアートユニオンにぜひご相談ください。

プレカリアートユニオン TEL03-6276-1024(毎週金曜日19時から21時は集中相談日)

 非正規雇用が「当たり前」になった今、雇用が不安定な有期雇用・非正規雇用も、職場のつながりが希薄な若年正社員も、在職で労働条件向上に取り組もうと、若年非正規雇用が中心の組合で活動してきた有志が中心となって結成したのがプレカリアートユニオンです。
 働く上でのトラブル――解雇・クビ、セクハラ・パワハラ、職場のいじめ、賃金不払い・残業代不払い、労災など、個別の問題はもちろんのこと、職場で仲間を増やして待遇をよくしたい、といったことを考えている方、ぜひ、ご連絡ください。

〒151-0053 東京都渋谷区代々木4-29-4西新宿ミノシマビル2F
ユニオン運動センター内 プレカリアートユニオン
TEL03-6276-1024 FAX03-5371-5172
メールunion.kumonoami@gmail.com
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