先日、首都圏に事務所を構え建設業を経営する社長さんにお会いしました。「いやぁ、従業員に労働組合作られちゃってまいったよ。」と、とてもお困りのようでした。「どうして、困るんですか？」と私が答えると、「だって、ストライキとかされるんだろ。もう会社潰れるよ。もうだめだ。」と嘆いておられました。
そして、「よく、わからないから弁護士におねがいしたよ」とのお話でした。そこで、私は「社長が直接労働組合と話せばいいんじゃないですか？ 弁護士には法律的なアドバイスをしてもらって、直接相手と話したほうがいいですよ。」とお答えすると、社長は、「面倒くさいからいいよ」とかかわりたくないようなお答えでした。
「全く、俺は被害者だよ。まいったよ。」とかなり勘違いされているようでした。旧知の仲ですので適当なことを言いたくないので、私は「社長の会社なんですから、ご自分で解決されたほうがいいですよ。会社のことは社長が一番わかっているんですから、社長が決めたほうがいいですよ。法律のことは弁護士、会計のことは会計士、それぞれに専門がありますが前者の方たちは、経営や営業などまったく知りません。また、部下の方々が社長の一挙手一投足を見ていますよ。しっかりと代表者の責任で解決をはかったほうがいいです。皆が見ています。逃げずに前に出て解決をしたほうがいい。」とアドバイスをして、その場は別れました。
後日、その社長から連絡がきて「解決したよ。これからだけど、お前の言った通りだったよ。細かい話は、これからだけどしっかり話せてよかったよ。後ろに引っこんでいると、カッコ悪いし、従業員も感情的ではなく、きちんと話せたよ。」とのことでした。
この社長のおっしゃる通りですね。舵を握るのは、社長ですからね。キチンとはなせばキチンと片付く。よかったですね。
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