「ふぅーっ、疲れたぁ」と１日の仕事が終わり家に着くと、１本の電話がかかってきました。
「悪いんだけど、お金貸してくれない？」と、同僚のＩさん。
「どうしたんですか？」と私。
「実は、お金が足りなくて。給料もらったばかりなんだけど、貸してくれないかなぁ。」
ん？ そんなにお金が足りないのかなぁ？ とても長い時間仕事をしているのに、おかしいなぁ？
Ｉさんは、家族四人、奥さんもパートに出て、苦労されてたいへんだなぁ、どうしたんだろう？ と思い、思い切って聞いてみました。
「どのぐらい働いて、いくら給料もらっているんですか？」
「〇〇時間働いているよ。平均してね。給料は〇〇円ぐらい。少し多かったり、少なかったり。」
えぇーっ。
「Ｉさんの給料って、残業代や深夜の割り増しはどうなっていますか？」
「そんなのついてないよ。手当だけだよ。２回目の仕事をすると何時間かかっても〇〇〇〇円なんだよ。給料明細にも書いてないしね。」
「あー、そうなんですか。ということは、お金が足りないのではなくて、働いた分のお金をキチンともらっていないだけなんですよ。これ以上、お金を借りるのではなくて、働いた給料を過不足なく精算したほうがいいですね。計算はこうです。奥さんにも話をして、計算を手伝ってもらいましょうよ。これ以上、借金を増やすことなく苦しい生活を見直しましょうよ。」
するとＩさんは、「いやぁ、知らなかったなぁ、誰も教えてくれなかったからなぁ。一度、計算して、女房に話してみるよ。会社に請求するときはまた相談に乗ってよ。その時は、組合に入った方がいいよね。ありがとう。」と、意外な事実を知って、かなり驚かれていましたが、納得されていました。
そうです。働いても働いても苦しい生活ではなくて、自分の働きに見合った金額をもらいましょう。余裕ができたら、旅行やプレゼントを家族や恋人にしましょうよ。あなたをいつも支えてくれている人のために。
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