プレカリアートユニオンブログ

労働組合プレカリアートユニオンのブログ。解決報告や案件の紹介など。

田口運送グループユニオンコラム「ちょっと聞いてよ」その21「商品事故の実態1」

 この商品事故の問題を追いかけていると、どの企業も、当たり前のように運転手に負担を求めていることが多いのに本当に驚きます。なかでも、とても悪質なものはこうです。通常、品物を届けてお客さんから、伝票にサインをもらいます。これで、お互い確認できているので、この後は大きなトラブルはよほどのことがなければありません。が、しかし、この伝票がなかったらどうでしょううか?(配送のシステム上この伝票のやり取りを省略する場合がある。)そう、あとになって証拠がないため下請け業者は確認することができない。そのため、荷主の言いなりで、後日「1週間前のAという荷物が10ケース足らなかったよ」とか「あの時の荷物に穴があいていたんで、焼却処分にしたよ」とか「間違えた商品だけど、使ってしまったよ」などとほとんど詐欺まがいの因縁をふっかけてているようなことがまかり通っています。
 100歩譲ったとして、「お金は、払います。品物をください」というと、「食品の安全上だめ」とか「もう廃棄処分にしたよ」などといって、商品ももらえないし、事実を確認できない。もっと、悪質なのは伝票も存在し、印(判子)も押してある伝票も業者の方にあるのに、上記のような理由をつけて運送会社に請求し、運賃から相殺しその負担を運転手に求めるということが、横行しています。まったくもってのつけまわしです。
 また、「品物が足りなかったので、即日再配達を(納品代行業者をつかい)した」といい、大幅な金額をその運賃から引く業者もいます。またまた、驚くが、このすべてに領収書は存在しないのです。
 どうでしょう? 中小零細の運送業者が多いなか、こんなことがまかり通っていていいのでしょうか? また、何か特別なビジネスモデルなのか?こういうことを行っているのは、名の知れた、テレビでよく見るあの有名なメーカーばかりですよ。私たち、トラックドライバーの仲間は、日々こういった理不尽に泣かされています。
 さあ、トラックドライバーの皆さん、これは当たり前では、ありませんよ。特に、このような理不尽が嫌で辞めていく仲間も少なくありません。また問題なのは、新しくこの業界に入ってくる新人のドライバーです。弁償するのは、当たり前、お金がないならサラ金・カードでかりても、親・兄弟にかりても支払う。なければ、給料から支払い終わるまでのローン地獄。俺が悪いんだ。しょうがない? 違います。こんなことが、まかり通ってはいけない。このつけ回しの実態をよく理解してください。あなたは、悪くない。絶対に、悪くない。私たち、組合にいるトラックドライバーの仲間に入りましょう。大勢の仲間とともに、多くの理不尽をはねのけましょう。近いうちに、仲間の声を届けます。電話かける時間はありますか? メールをする時間はありますか? 誰とも話さず1人でいませんか? まずは、そこから、いつでも、お待ちしています。多くのトラックドライバーの皆さんへ。

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ドライバーのみなさん、職場で困ったことがあれば、泣き寝入りしないで、「プレカリアートユニオン 田口運送・都流通商会支部(田口運送グループユニオン)」にご相談ください。ドライバーでも管理職でもアルバイトでも誰でも一人から加入できます。

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