プレカリアートユニオンブログ

労働組合プレカリアートユニオンのブログ。解決報告や案件の紹介など。

キチンと分け前をもらおうよ

 4月19日に第10回草莽塾(全国ユニオン相談スタッフ養成講座)に参加した。
 冒頭、全国ユニオン会長の鈴木剛さんから労働組合についてのお話があったのだが、これには驚いてしまった。昔、労働組合を作ろうとしたら死刑だった。労働者には、よみ・かき・そろばんを教えなかった。そして、のむ・うつ・かうを教え込んだ。報酬のパンを与えるときは、パンの重さによって与えていたがそのパンに工業用の油をしみこませて、わざと重くしてその分ごまかしていた。という話を初めて聞いたのだが、この状況は、なんら現代と変わらないんだなと少しショックを受けた。
 今の時代は、よみ・かき・そろばんは義務教育があるので皆教わるはずだが、キチンと使いこなせているだろうか? 給料を手にしたらのむ・うつ・かうに全部を使いはたし、つらい仕事を忘れる為快楽をむさぼり、借金を重ねてしまいそこから抜け出せない。。。パンとは言わないが、現代では給料、特に、法律で決められている割り増し分(残業代)はインテリや経営者が適当な理屈をこねくり回し、労働者を耳触りのいい言葉で仲間に仕立て上げ、文句を言わせない言い出しずらい状況を作り上げ、労働者たちをあきらめさせたり、深く考えさせないようにして法律通りの金額を払わない。昔と何ら変わらないんだなぁ、延々と繰り返されているんだなぁと思った。
 経営者・権力者は豪邸に住み、高級車をのりまわし、美味しいものを食べ、美味しいものを飲み。もういいんじゃない。キチンと分け前をもらおうよ。あのいやな思い、信じられない待ち時間、意味の分からない作業、時間にきちんと食べられない食事、ムカつく言い方、変な仕事、汗臭い洋服、眠くて眠くて頭をかきむしって起きる朝、えらいひとの冗談にひきつる笑顔、信じられない残業時間、皆、経験あるよね。
 そんな、つらい思いを消せるほど、忘れるほどのいっぱいの給料をもらおうぜ。組合で要求しようよ。詳しい仲間と一緒にさ、1人で言ってもごまかされるよ。その証拠に毎年給料上がっている? ボーナス上がっている? もう始めてもいいんじゃない。

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田口運送株式会社(本社:東京都北区浮間4−23−20 代表取締役:田口精一)に残業代の支払いを求めた訴訟で、2014年4月24日、横浜地裁相模原支部は、原告のドライバー4人に2年分の残業代約4300万円の支払いを命じる判決を出しました。

共同通信の記事→トラック、待ち時間も労働 運送会社に賃金支払い命令http://www.rosei.jp/jinjour/article.php?entry_no=62327

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