プレカリアートユニオンブログ

労働組合プレカリアートユニオンのブログ。解決報告や案件の紹介など。

クレアーズ日本は育児ハラスメントをやめろ!1月22日(金)10時30分・東京地裁

 アクセサリーの輸入・販売を行うクレアーズ日本株式会社で、チーフバイヤーとして活躍してきた女性が、育児ハラスメントとしての降格・減給をされたことについて、会社を相手取った裁判の第1回目の期日が、2016年1月22日(金)10時30分から東京地裁で行われます。傍聴をご希望の方は、10時20分に東京地裁前のプレカリアートユニオン組合員と合流して法廷においでください。
 組合員は、2008年4月に第一子、2010年6月に第二子を出産し、2012年2月に仕事復帰しました。2度目の産休育休中の2010年、会社はクレアーズとイオンの合弁会社からイオンの子会社になりました。同時に年俸制の給与体系は資格ピッチ体系へと変化していました。長年勤めて公休や有給の未取得者には別途対応があったようですが、育休中の組合員には会社から連絡も案内もなく、仕事復帰したと同時に変更を聞かされました。

 2014年度の人事考課では、制度についての説明が十分になされないまま、降格処分を受けました。管理監督者である資格者の評価は、会社の業績と利益が半分以上を占めており、会社の赤字転落を目の当たりにして、目標管理シートの内容が結果として出せなかったと、厳しく自己評価をしました。しかし該当年度で降格された管理監督者は二人だけでした。

 2014年3月、定時定休の本社勤務から不定不定休の店舗勤務へと辞令を言い渡されました。店舗を巡回することが主な仕事ですが、店舗勤務から13年もブランクがあった組合員に対して、辞令で言い渡された内容は今までの経験を活かして、赤字を黒字にしてほしい、と言われただけでした。

 そのようななか、勤怠に不正があるとして、懲戒処分を受け、降格になり、年収が大幅に減額されました。会社が主張する勤怠不正は管理監督者でありながら、仕事をする時にパソコンで勤怠を入力したものでした。他にも同じ様にパソコンで勤怠を打刻している人を何人も見ており、この件に関しても組合員だけが処分されました。

 その後、一般社員として中野店の販売員として異動命令が出ました。組合員が住む埼玉県内にも店舗はありますが、自宅から近い店舗医ではなく、わざわざ片道1時間半の通勤時間を要する中野店への異動でした。学童と保育園の保育時間内に送迎するには、6時間の時短勤務でないと間に合いません。さらに会社は、1年間の猶予の後には、どの店長もやっているように早番も遅番も土日祝日も出勤できる準備を進めてくれというのです。子育てをしながら働くことへの配慮は感じられず、退職に追い込もうとしているかのようです。

 今年の4月には、その1年間の猶予が終了します。組合員は、離婚によりシングルマザーとして5歳と7歳の幼子を組合員自身の手で育てています。幼い子どもたちを残して、21時半までの遅番をして23時に帰宅することは、到底出来そうにありません。その時には規定に反してるからと、また降格処分になるのでしょうか。

 長年勤めてお世話になった会社、一緒に成長させてもらった会社、大切な同僚や後輩もたくさんいる会社で、もっともっと長く勤めたいのです。ただライフスタイルが変わって、時間に制限があるだけなのです。時間の制限はあるものの、だからこそ限られた時間内で終わらせようと仕事への計画性も高まります。

 全従業員の9割が女性です。周りには、結婚や出産を考えると長く働けないと辞めていく人がたくさんいます。出産後に辞めた人もたくさんいます。今回の案件は、単に不当な懲戒処分による降格・賃金ダウンだけの問題ではなく、子どもを育てながら働く女性に対する、育児・ハラスメントであると言わざるを得ません。

 組合員は、提訴にあたって次のような思いでいます。
 「昨今、共働きの世帯も増えており、子育てする女性の社会復帰も増えております。私のようにシングルマザーで働きながら子育てする人もたくさんいます。産前産後休暇、育児休暇も取得しましたし、制度はあります。しかし、小学生になったからと子どもがすぐに1人で何でもできるわけではありません。子どもが1人で留守番が出来るまで、せめて10歳になるまでは、子育てしながら働く従業員に対する会社の理解と協力は不可欠です。今回私が提訴に至ったのは、自身のことだけではなく、特に女性が9割を占める会社で、一人でも多くの従業員が結婚、出産、育児をしながらも働き続ける会社になってもらいたいという切なる思いからです。私たちの暮らすこの社会が、働く女性の子育てを応援し、健全に存続してほしいと心から願っています。」