プレカリアートユニオンブログ

労働組合プレカリアートユニオンのブログ。解決報告や案件の紹介など。

イオン系の警備会社、イオンディライトセキュリティ株式会社の最低賃金法違反問題について

 プレカリアートユニオン・イオンディライトセキュリティ支部(通称:ADSユニオン)組合員が働く、イオンディライトセキュリティ株式会社(ADS)が、2017年9月29日に、中央労働基準監督署及び三田労働基準監督署から最低賃金法違反などについて、是正勧告を受けていたことが分かりました。
 組合員が公益通報していた違法行為は、①最低賃金法違反、②36協定の上限を超える時間外月100時間に及ぶ違法な長時間過重労働、③残業代不払いでした。
 最低賃金法違反については、2015(平成27)年12月の江戸川労働基準監督署、2017(平成29)年5月の船橋労働基準監督署に続く、4回目の是正勧告といえます。
 ①過重労労働・未払い賃金問題については、今回の是正勧告の対象は文京区、中央区、港区の現場従業員(正社員・嘱託社員)についてのみと思われますが、東京都だけでも該当者は150人前後にもおよびます。
 流通大手イオンのグループ会社の一員として、対外的には「コンプライアンス」「コーポレートガバナンス」を声高に謳いながら、正社員・嘱託社員ともに従業員を最低賃金を割り込んだ給与で働かせ、長時間過重労働に従事させているのがイオンディライトセキュリティ株式会社です。朝礼や着替えなどの時間、実態は労働時間であるのに仮眠時間として賃金を支払っていなかった時間など、全社的な未払い残業代は、少なく見積もっても20億円を上回る見込みです。
 イオンディライトセキュリティは、イオングループ系の警備会社です。親会社であり、イオングループ店舗などの管理を行うイオンディライト株式会社とは従属関係にあります。グループ会社の違法状態を認識しながら、放置し続けているイオングループ、とりわけ親会社であるイオンディライト株式会社の責任は重いと言わざるを得ません。
 会社も企業内組合も、ブラック企業体から脱却し、日本経済の発展に貢献するべく大改革を目にも見える形で断行していただくことを切に希望します。
 警備業界の就労環境は、業界約9600社中18位に位置づけられるADSですらこの有様です。スーパーマーケットなどのいわゆるソフトターゲットはもとより、羽田・成田国際空港、放送局各社、東京タワーや東京スカイツリー最高裁判所をはじめとする裁判所や国会議員会館などに至るまで、この国の要所を警備しているのは、60万人の民間の警備員です。警備業界の賃金や労働環境を改善し 離職率を下げなければ、2020年の東京オリンピックの警備も危ぶまれます。
 プレカリアートユニオン・イオンディライトセキュリティ支部(ADSユニオン)は、これからの活動を通して、ADSの企業体質の改善だけに終わらせるのではなく、警備業界の労働条件の改善、底上げにつなげていきます。

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