ブラック企業を許さない!
運送会社で残業代・弁償金を取り戻し、介護事業所で大幅賃上げ実現
2017年度プレカリアートユニオン活動報告
1、支部
栗田運輸支部、ことぶき共同診療所支部、明窓ビルサービス支部、田口運送・都流通商会支部、明成物流支部、アリさんマークの引越社支部、ダイワ運輸支部、東洋テック支部、ファミリー引越センター支部、伊奈運輸支部、共立支部、静岡支部(オアシス分会→クローバー分会、万次郎分会)、群馬支部、イオンディライトセキュリティ支部
2、闘う力を高める取り組み
・争議団会議を月1回開催し、交渉先へのアクション(直接行動)のスケジュールを組み、週1回のペースでプレカリアートユニオン独自のアクションを行った。
・月1回、組合員の交流の場として、組合事務所などでユニオンカフェ&バーを開催した。
・相談、交渉、解決できるメンバーを増やすため、月1回、労働相談トレーニングを実施。
・相模鉄道労働組合の高橋廣康執行委員長を講師にストライキ講座を開催した。
・インターネットの動画投稿サイトのYoutube、インターネット署名のChange.org、SNSを活用して、個別案件の解決を早め、ブラック企業と闘う組合として知名度を高めた。
・5周年記念としてウェブサイトをリニューアル、Tシャツを作成し、街宣車を確保した。
・コミュニティ・オーガナイジングのワークショップを活用、コーチングも受けている。
・女性役員の参画をすすめるための工夫として執行委員会は土曜日の12時から昼食を食べながら開催している。執行委員会役員12人中5人は性自認が男性以外の人。
・持続可能な活動をするため、専従の労働条件を改善した(週1日休日取得義務化。社会保険・労働保険加入。2017年夏期一時金支給)。専従候補者へのトレーニング中。
3、交渉、組織化、裁判
(1)スワロートラック求人詐欺裁判勝利和解(2016年9月15日、東京地裁)
(2)クレアーズ日本育児ハラスメント裁判勝利和解(2017年1月11日、東京地裁)
(3)明成物流残業代請求訴訟勝利和解(2017年3月28日、さいたま地裁)
(4)アリさんマークの引越社シュレッダー配転訴訟勝利和解(2017年5月24日、東京地裁)
(5)運送会社、引越会社での未払い残業代・弁償金返還請求については、団体交渉により個別案件で月2〜3件の解決を実現。集団訴訟3件(明成物流支部、伊奈運輸支部、アリさんマークの引越社支部)に取り組み、うち1件(明成物流支部)を解決。
(6)介護・福祉業界の組織化
静岡支部クローバー分会では過半数を組織し、過去の不払い問題の解決、月3万円・時給200円増額を実現。
(7)セクシュアルマイノリティ労働相談
性別変更に際して不利益がないよう会社と交渉。セクシュアルマイノリティであることを理由にした差別をしないことを明言、社内研修実施などを確約。