プレカリアートユニオンブログ

労働組合プレカリアートユニオンのブログ。解決報告や案件の紹介など。

執行委員会学習会でゼンセン同盟伝説のオルグ『オルグの鬼』二宮誠さんのお話を聞いて1年が経ちました

ちょうど1年前、2017年10月14日のプレカリアートユニオン執行委員会学習会で、ゼンセン同盟(現、UAゼンセン同盟)伝説のオルガナイザー二宮誠さん(現在、連合中央アドバイザー)から、組織化の手法についてお話をお聞きしました。
二宮さんのこのインタビューは一読をお勧めします。https://gendai.ismedia.jp/articles/-/51575?page=2
著書に『オルグの鬼』http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000208119
など。

二宮さんは、「労働運動の原点は世界共通、格差・差別・貧困との闘い」と強調されました。
・労使対等は理屈ではなく、力関係で対等になること。
・少数ではなく、ストライキをしたら会社がひっくり返るような力を持つこと、ストライキできる態勢を作ることが重要。伝家の宝刀はストライキ
・本来、労働問題はすべて団体交渉で話し合うもの。労使協議では労働3権は駆使できない。
といった基本的な考え方をお話いただき、具体的な手法をたっぷりとお聞きしました。
「少数じゃだめ」と叱咤され、私たちも、着実にひたむきに、組織化を進めていくと誓って1年。
過半数を組織した事業所では5万円の賃上げを実現したり、過半数までは至らなくても、36協定締結の労働者代表選挙で勝利できるようになった支部では、月額5000円の賃上げを実現しました。
今年9月の定期大会のスローガンは、「中小事業所の過半数組織化で組合員500人を実現しよう」です。日本において、格差・差別・貧困との闘いはますます重要です。プレカリアートだからこそ、同じ問題を抱える労働者がまとまって力を持てるよう、引き続き労働組合の役割を自覚し、組織化に取り組んでいきます。
二宮さん、これからも見守っていてください!