プレカリアートユニオンブログ

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苛烈なマタニティ・ハラスメントを行う経営戦略研究所に対し労働審判の申立て当該Aさんへのインタビュー

苛烈なマタニティ・ハラスメントを行う経営戦略研究所に対し労働審判の申立て
当該Aさんへのインタビュー

 経営戦略研究所は、妊娠した従業員に対し極めて悪質なマタニティ・ハラスメントを行いました。
 団体交渉でも一向に反省の色を見せません。行為を開き直り、挙げ句団体交渉を拒否する不誠実な経営陣。東京地方裁判所労働審判の申立が行われ審議が行われています。当該の組合員Aさんにお話を伺いました。

安定期に入って妊娠を報告
 経営戦略研究所では日常的に酷いパワハラが横行していました。社外向けにも関わらず「100時間残業で死んでしまうやつは死ねばいい」とセミナーで発信したり、日常的に「バカ野郎!」「アホか!」「死んじまえ!」などの暴言が同僚に浴びせかけられていたそうです。Aさんが妊娠したことを上司に報告したのは妊娠20週を過ぎた頃。「妊娠を報告すれば何を言われるかわからない。安定期に入ってからと報告しよう」そう考えてのことでした。案の定、妊娠を報告した途端に女性上司の顔は曇り、しつこく出産予定日や現在の週数を聞かれ、中絶を暗に促されました。Aさんに対する苛烈なマタハラが始まったのです。

胎児を「処理」、人の命が物であるかのような発言
 上司は中絶を「処理」と表現し、Aさんに仕事が大切ならよく考えるように告げました。Aさんは「処理」という言葉に強い恐怖を覚えました。人の命をまるで物のように考える上司の発言、その発言を裏付けるかのように苛烈なマタハラは続きます。仕事を増やされ、妊娠したことを謝罪させられ、そして、連日のように怒鳴りつけられ、Aさんは精神的に肉体的に追い詰められ、結果、命の危険があるほどの早産をしてしまいました。

「守ってあげられなくてごめんね」
 子どもは生命の危険があり、顔もすぐには見られませんでした。「守ってあげられなくてごめんね」、AさんはNICUの中で連日泣き続けたといいます。妊婦さんへのハラスメントは胎児への虐待でもあります。自分と同じ思いをする妊婦さんが1人でも減るように闘う決意をしたAさんは11月22日に記者会見を開催し、多くのメディアの注目を集めています。

 

 記者会見の様子が報道されました。

mainichi.jp