プレカリアートユニオンブログ

労働組合プレカリアートユニオンのブログ。解決報告や案件の紹介など。

LGBT・セクシュアルマイノリティ労働相談の2019年の取り組みを振り返る

 2019年を振り返ると、生まれた時に指定された性別と本人の生きやすい性別が違うトランスジェンダーの方からの相談が多くありました。労働者側からだけでなく、使用者側からも「どういった対応をしたら良いのか」という相談もあります。けれども、この質問に一つの答えはありません。全く違う問題で例を挙げるならば「病気になった人に対して職場はどういった対応をしたら良いのか」という質問は、曖昧すぎて一つの答えにならないことはわかると思います。病気によって、激しい運動が制限されるのか同じ姿勢で座り続けることが良くないのか、感染性のものなのか、一時的な休職と業務転換のどちらが良いか、パワハラが原因なのか、本人が何を望んでいるか等、本当に様々です。ですので、まずは「LGBTの人にはどうすれば」ではなく「その人がどうしたいかを知る」という考え方に変わってもらうことを第一にしています。
 また、同性間のセクハラ問題も、実際に起きた事件の内、問題化・対応されている例は殆どないのであろうと思わせるような状態です。記事執筆時点でもセクハラ・パワハラの指針について議論されていますが、このような「声を上げられない」状態を変えるよう、仲間として国や使用者に対して声を伝えてゆく必要があります。

  中野千曉(副執行委員長)

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