プレカリアートユニオンの主な支部と取り組みを簡単にご紹介します。
明成物流支部 月４００時間にもおよぶ長時間にも関わらず、残業代を支払わない会社に、ドライバーが残業代の支払いなどを求めて立ち上がる。一方的に引き下げられた賃金の回復などを実現した後、さいたま地方裁判所に残業代請求の労働審判を行い、本訴へ移行。支部組合員１２人で集団訴訟を行い和解を実現し、その後の賃金制度についても合意。労働条件が大幅に改善される。
伊奈運輸支部 【和解により削除】
静岡支部・クローバー分会 株式会社オアシスの運営する介護事業所(有料老人ホーム、デイサービス施設)で過半数労働組合となる支部を結成。我慢や転職によってではなく、職場の仲間と力を合わせることで、過重労働で低賃金という介護職場の労働条件を改善し、人手不足解消を実現し、利用者への虐待が生じる介護現場を変える。施設内の虐待問題は解決。パート職員に賞与を１円も払っていないため、正社員との待遇の格差の解消（３年分の賞与の支払い）を求めて提訴。合わせて、正社員も夜勤時の仮眠時間とされながら実際は労働をしている時間の見習い賃金などを請求して集団訴訟に取り組んでいる。
群馬支部 勤務していた中古車流通大手でのパワハラ、不当配転問題をきっかけにプレカリアートユニオンに加入、早期解決を実現した群馬在住の組合員が、２０１７年７月、群馬支部を結成。群馬県内の労働基準監督署や法テラスなどにも相談したが解決にはつながらず、プレカリアートユニオンの迅速な行動で解決できたことから、労働相談に対応し、解決できる拠点を作るべく奮闘中。
栗田運輸支部 ３６協定の労働者代表の立場を生かし、無事故報奨金の支給、ベースアップ、退職金制度導入など、労働条件の向上を実現。
★和解により削除★
ビルメンテナンス会社の支部 リストラによる一方的な賃金減額、有期雇用の導入をきっかけに組合を作り、一部に導入された有期雇用を無期雇用に転換。一方的に切り下げられた賃金を回復させた上で、経営改善・業務改善についても協議中。
スワローグループ支部 スワロートラックで働くドライバーが未払い残業代を請求して提訴。和解し、その後の賃金制度についても合意。労働条件を改善しながら活動中。グループ会社のドライバーも加入し、それぞれの問題を解決している。
田口運送・都流通商会支部 残業代の性質を持たない各種手当てが残業代だと主張する会社に残業代の支払いを求め完全勝訴し、その後和解し、裁判後の労働条件については団体交渉で合意。ドライバーに商品事故の弁償をさせないことなども要求。
テイケイ支部 大手警備会社テイケイで毎週水曜日に「勤務実績報告書」を持参させられている労働時間の賃金と交通費の支払いなどを求めて警備員が提訴。組合員に対する退職強要問題も裁判と東京都労働委員会の不当労働行為救済申立の場で争っている。新型コロナウイルス感染対策が求められるなかで、勤務中のマスク着用禁止の通達を改めない会社に改善の申し入れを行う。
多摩美術大学支部 彫刻学科の笠原恵実子教授に対するパワーハラスメント問題と雇用を守るため団体交渉を重ね、笠原教授の彫刻学科での地位を確認することができた。学内でアカデミック・ハラスメント問題に取り組んできた元学生たちも組合員として団体交渉に参加し、アカハラ問題を含む学内のハラスメントの再発防止に取り組んでいる。
https://precariatunion.hateblo.jp/entry/2020/01/20/214716
ＯＹＯホテルズ支部 違法な労務管理を改めさせるとともに、会社代表者名で「今後この会社は日本の法律・規律を順守し、日本での模範的企業になることを目指していく。」という主旨の文章をプレカリアートユニオンと全社員に対して配信させ、就業規則の改善（傷病休暇やフレックスタイム制の導入等）を実現。解雇問題、長時間過重労働により休職を余儀なくされた社員の雇用問題など複数の個別の案件を解決させ、組織化を進めている。
https://precariatunion.hateblo.jp/entry/2020/02/20/212123
３月３０日、【和解により削除】
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