全国ユニオン定期大会記念シンポジウム コロナ下の労働運動、団結の力が試される
7月17日、第19回全国コミュニティユニオン連合会(全国ユニオン)定期大会の後、池袋勤労福祉会館(IKE-BIZ)で、コロナ下での労働運動についてのシンポジウムが行われました。パネリストとして、全国ユニオン鈴木会長、全国一般東京南部労働組合中島執行委員長、派遣ユニオン関根書記長、ユニオンみえ広岡執行委員長、なのはなユニオン鴨執行委員長が登壇し、オンラインで福岡全国一般山岡執行委員長、岐阜一般労働組合北島執行委員長、岐阜一般労働組合本間会長、名古屋ふれあいユニオン鶴丸執行委員長、いたみワーカーズコープの高木代表が参加しました。
地域で共闘組織を作っていくことが大同団結に繋がる
全国ユニオン鈴木会長は「企業内組合が組織率を下げている。共闘が次の課題。どうやって人を育てていくのかも課題だ」と、協同組合や地域の取り組みを通じ大同団結成し遂げることが課題であることを示しました。福岡全国一般山岡執行委員長は、コロナ下での取り組みについて、「北九州ではナショナルセンターの枠を超え春闘を闘う労働者を支援している。地域で歯を食いしばってがんばっている。地域で共闘組織を作っていくことが大同団結に繋がると思っている」と語りました。
外国人技能実習生の差別問題
また、岐阜一般労働組合北島執行委員長はコロナ下の技能実習生の実情を「この問題はジェンダー問題。女性の実習生には人権がない。100年前の日本の女性労働者と一緒だ」とし、個々の労働問題だけではなく、団結して社会構造そのものと闘っていかなければならないと語りました。
コロナウイルスの影響でますます雇用情勢が悪化する中、見えにくくなっていた社会の様々な問題が顕在化しました。コロナに乗じて労働環境が切り崩されないためにも、団結の力が試されるということを感じました。