東部労組の大久保製壜重大労災1周年抗議スト支援集会に参加
昨年7月7日に起こった重大労災から丸1年、大久保製壜重大労災1周年である7月7日に大久保製壜前で抗議ストライキが行われました。全国一般・全労働者組合東伸社ユニオンとの共同行動の一環として行われたこの集会には、東部労組各支部・地域・友好労組の仲間150名が駆けつけました。私たちプレカリアートユニオンからも、およそ10名の組合員が参加しました。
■会社の利益誘導主義が引き起こした「人災」
十分な安全配慮をしたにも関わらず、起こってしまう労働災害もあります。しかし、大久保製壜で起こった労働災害は、会社が利益を最優先に考え、労基署の指導を無視し違法な多段積みを止めなかった結果、起こるべくして起こった「人災」なのです。
労働災害の被災者は車椅子での生活を余儀なくされるような大けがを負い、まさに殺されかけました。大久保製壜の社長は、病院にバウムクーヘンを1本だけ持って訪れ、謝りもせず「いつから働けるのか」を聞いたのだといいます。未だ大久保製壜は被災労働者に対し何らの補償もしていません。
■深刻な労災と闘ったPU組合員も発言
私たちプレカリアートユニオンでも、深刻な労働災害の問題で会社と闘った仲間がいます。大久保製壜前に集結した労働組合の仲間の前で、組合員の北川龍一さんは「この問題は自分の問題と似ている。僕も殺されかけたから、被害者の気持ちはよくわります。大久保製壜が何十年も労働者に酷いことをしているのが本当に許せない。人を人だと認識しろ。おまえたち(経営者)のもらっている給料は仲間が稼いでいるんだ。問題が解決しても、僕は一生車椅子。社長には車椅子で生活してみてほしい。まだ補償してないなんてふざけるんじゃない。これだけの人が集まっていると言うことをわかってほしい。こういう会社は本当に許せない。今後とも応援していきたい」と自身の労災の体験を交え語りました。
大久保製壜の事故から1年、改めて考えなければならないのは、労働から奪われてしまった人間性をいかにして取り戻していくかということです。私たちは経営のための数字ではなく人間です。こんな当たり前のことさえ理解しようとしない経営者達とどう闘っていくか、その1つの答えがこの大久保製壜闘争にはあります。