労災隠し、未払い残業代問題などについて交渉していた埼玉県内に事業所のある運送会社と和解しました。
【当事者からの報告】
私は、仕事中に怪我をして、働いていた運送会社を2019年8月末で退職をせざるを得なくなりました。その運送会社は、大手運送会社のグループ会社です。私はその会社で、主にコンテナ輸送に携わってました。一日の作業の流れですが、18時に出勤し、コンテナに荷物約10トンを積込み、鉄道コンテナターミナル駅に持込み、いったん帰社します。その後、トラックを乗り換え、関東圏内2ヶ所程度の運行をします。帰社すると翌日4時頃になり、またトラックを乗り換えて鉄道コンテナターミナル駅に荷物を引取りに行きます。途中1ヶ所荷物を下ろし帰社すると9時過ぎになります。
昨年2019年8月上旬、北関東の事業所で荷降ろし中に重い荷物を持った際、腰に強い力がかかり負傷しました。ホームの隣で荷降ろし中の同僚に残りの荷物を下ろしてもらい、何とか自力で帰社、報告して、翌日から通院・自宅療養のため、会社を休みました。ところがお盆前の繁忙期だからと出勤を強要され、治るどころか治療期間も長引いてしまいました。働けない状態でしたが、強要され仕方なく出勤したのが3日間。
最後に出勤した際に、もうこれ以上は腰が痛むため走れません、と言ったら、当時の課長から「走れないならもうあなたの居場所はない」と捨て台詞をはかれました。
休んだ期間の休業補償もなく、労災申請はできないと言われ、退職せざるを得ませんでした。
労災の事故から1年になりますが、どうしても悔しく、プレカリアートユニオンに相談、加入し、会社に労災かくしの責任をとるよう求め、退職せざるを得なかったことの補償、未払い残業代の請求をして、団体交渉を申し入れました。会社は、一定の責任を認め、労災隠しの再発防止の仕組みを作ることを約束し、団体交渉によって加入から2ヶ月ほどで、無事、納得できる和解をすることができました。
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