プレカリアートユニオンブログ

労働組合プレカリアートユニオンのブログ。解決報告や案件の紹介など。

コロナ禍の雇用環境悪化に乗じて嘘の求人で労働者をおびき寄せる、バイク便のファーストボーイを提訴!

「時給1500円+歩合50%」「月収40万円以上も可!」「必ず稼げるバイク便」、好待遇を謳い求人を行い、実際の支給額は月3~4万円程度。悪質な求人詐欺と、偽装請負を行うバイク便の会社、株式会社ファーストボーイ(岸田薫代表取締役)に対し、組合員2名が原告となって、労働者性を前提とした未払い賃金の請求訴訟を2020年12月23日付で東京地裁に提起しました。代理人は、旬報法律事務所の佐々木亮弁護士、鈴木悠太弁護士です。
■雇用責任逃れのための偽装請負
 ファーストボーイは、好待遇を謳った求人広告で労働者を集め、実際にはタダ同然の低賃金労働を行わせています。ライダーたちは、「個人事業主」として会社と契約をしていますが、実態は、仕事の応諾の自由もなく、完全に指揮命令下におかれています。ファーストボーイは労働基準法上の使用者責任を逃れるために、敢えて実態と異なる「業務委託契約」を結ばせ、違法な労働者からの搾取を繰り返しています。また、低賃金で追い詰められ、仕事を辞めようとするドライバーには、違約金として高額な請求を行う等し、やめられない状況に追い込んだうえで無理やり働かせています。
■団体交渉からも逃げ続ける
 ファーストボーイに対する団体交渉申入は2020年6月に行われましたが、会社は配達証明の受け取りを拒否。直接申入に行くと「反社」「カルト」などの言葉を使い組合を誹謗中傷し「業務委託だから」と一方的に交渉を拒否しました。その後も団体交渉には応じていませんが、交渉を拒否する理由も2転3転、東京都労働委員会に不当労働行為救済申立を行うと、その調査の中で「団体交渉を申し入れられてなどいない」等と団体交渉を申し入れられた事実さえ否定し、話し合いの場から逃げ続けています。
■コロナ禍の混乱も影響
 原告の2名の組合員は、どちらも本業がコロナの影響で大きな打撃を受けてしまい、ファーストボーイの求人に応募した経緯があります。コロナ渦の雇用環境の悪化に乗じて、違法行為をさせたり、異常な低賃金での労働を強いる、危険な労働をさせるなど闇バイトも大きな社会問題となっています。ファーストボーイに対し、しっかりと雇用責任を果たすよう、求める裁判、皆さんもぜひ応援をお願いします。

労働相談は 誰でも1人から加入できる労働組合 プレカリアートユニオン
〒160-0004東京都新宿区四谷4-28-14パレ・ウルー5F
TEL03-6273-0699 FAX03-4335-0971
メール info@precariat-union.or.jp
ウェブサイト https://www.precariat-union.or.jp/
ブログ https://precariatunion.hateblo.jp/

 

f:id:kumonoami:20200701130552j:plain

※写真は2020年7月にファーストボーイの求人詐欺問題について厚生労働記者クラブで記者会見を行ったときのもの。

 

youtu.be