プレカリアートユニオンブログ

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ラオックス(株)で働く皆さん、同意書はその場でサインせず、「持ち帰って考えます」と言ってプレカリアートユニオンに相談してください!

ラオックス(株)で働く皆さん、同意書はその場でサインせず、「持ち帰って考えます」と言ってプレカリアートユニオンにすぐに相談してください!
4万円の賃金減額は無効、組合員は減額されていません。差額分の賃金を取り戻そう!

使用者(会社)が、賃金などの労働条件を一方的に切り下げることはできません(労働契約法3条、8条)。ラオックスが2020年8月に行った4万円(20時間分のみなし残業手当)の削減、つまり4万円の賃金減額は、同意のない不利益変更であり無効です。4万円の賃金減額は、本来、やってはいけないことですから、労働組合プレカリアートユニオンに加入して交渉した組合員は、この4万円の賃金減額をされませんでした。

プレカリアートユニオンから「4万円の賃金減額は不利益変更であり無効」と指摘されたラオックスは、3月4日から、従業員向けに説明会を開いて、「4万円の賃金減額に同意すること」と「4月から新たな手当を支給すること」を説明して、従業員1人1人から「同意書」にサインをさせようとしています。

①すぐに回答したり、サインする義務はありません。その場でサインせず、「大事な問題なので、持ち帰って考えます」と言って、いったん持ち帰って、プレカリアートユニオン(TEL03-6273-0699 info@precariat-union.or.jp)に相談してください。

②賃金を減額するという労働条件の引き下げの必要性について、納得いく説明を求めましょう。ばくぜんと、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、経営に大きな影響を受けているとか、店舗を閉店した、とか、社長たちの役員報酬を削減した、という程度の説明は、十分な説明とはいえません。その説明は本当なのか、賃金減額以外の手立てを尽くしたのか、従業員と比べれば多額の報酬を得ている社長ほか役員の報酬はギリギリまで引き下げたのか、など聞きたいことはたくさんあります。従業員個人の立場でこのような交渉をするのは困難です。プレカリアートユニオンに加入して、みんなで交渉しましょう。

ラオックスは、「昨年8月の4万円もの賃金減額は不利益変更ではなかったが、従業員の生活を支えるため、4月から新しい手当を支給する」、という説明をして、不利益変更をごまかそうとしています。「4月からの手当の支給」と「昨年8月の4万円の賃金減額」にセットで同意を求められたら、「4月からの手当の支給は拒まないが、昨年8月の4万円の賃金減額には同意しない」と答えて、プレカリアートユニオンに相談してください。4月以降の賃金については会社と争うつもりはないとしても、プレカリアートユニオンに加入して、昨年8月以降、3月までの月4万円の賃金の差額分は請求しましょう。


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