プレカリアートユニオンブログ

労働組合プレカリアートユニオンのブログ。解決報告や案件の紹介など。

【当該組合員の解決報告】群馬バスの不当解雇訴訟で和解金700万円の勝利和解!以前加入していた組合での解雇問題

群馬バスの不当解雇訴訟の当該組合員Mさんの解決報告

 群馬バスに入社したのは2016年1月でした。それまでは工場で勤務していて、初めてドライバーとして働くことにしたのが群馬バスでした。前職は契約社員だったので、地元の有名企業で、正社員として働くことができ、バスの免許も取らせてくれるとのことで、希望をもって入社しました。
 しかし、連日の長時間労働(朝6時から夜9時まで)、6日の連続勤務にもかかわらず、残業代の支払いが不明確でした。榛名営業所から高崎駅へ運行する場合、運行管理表では、高崎駅の到着の所要時間は42分の設定でした。交通状況によって、これが10分遅れても10分間が労働として認められているのかどうかが不明確でした。
 所長や企業内組合に、これはおかしいのではないかと聞いたところ、具体的な回答はありませんでした。そこで、企業内組合を脱退し、群馬県内の一般労働組合に加入して、待遇の改善に取り組みました。すると、組合潰しのために、微量のアルコール検知(直前に飲んだ栄養ドリンクの影響でした)をきっかけに、前日の就寝前の飲酒時間をこじつけで問題にされ、不当解雇されました。
 群馬県内の一般労働組合で、これは不当労働行為であるとして、群馬県労働委員会に不当労働行為救済申立をし、2年間闘いましたが、結果はむなしく、不当労働行為とは認められず、棄却となってしまいました。その時に、異議申立をして中央労働委員会で闘いたいと言ったのですが、その組合では認められなかったため、1年半ほど前にプレカリアートユニオンに移りました。
 群馬県内でプレカリアートユニオンの清水委員長にを相談をしたその足で、労働弁護士の藤倉眞弁護士事務所に一緒に相談に行き、裁判をしながら闘うことにしました。前に加入していた一般労働組合では、私の解雇問題については、裁判を行わず労働委員会だけに取り組んでいたためです。
 私は、プレカリアートユニオンで作成した解雇撤回を求めるチラシを県内に配布し、団体交渉を行いながら、在職のもう1人の組合員とともに闘いました。
 このたび、2021年3月に、解雇を撤回した上で合意退職をし、和解金700万円の支払いによる、守秘条項はいっさいついていない勝利和解をすることができました。これまでの長い困難な闘いを勝利で終えることができ、ほっとしました。今後は、他の組合員の闘いにもできる限り、助力したいと考えています。

M(組合員)

 

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