プレカリアートユニオンブログ

労働組合プレカリアートユニオンのブログ。解決報告や案件の紹介など。

長引く失業の影響浮き彫りに。「年越し支援 コロナ被害相談村」で生活困窮する人の年末年始を支援

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で失業や減給するなどして生活が困窮している人を支えるため、ナショナルセンターの枠を超えた労働組合や弁護士が中心となって、年末年始の12月31日と1月1日に、東京・新宿の大久保公園で「年越し支援 コロナ被害相談村」を開催し、生活相談や食料配布を行いました。年末年始は、自治体の窓口が閉まり生活に困窮した人への支援が届きにくくなるという、切実な事情があります。
 当日は、会場の設置から相談対応まで、プレカリアートユニオンを含む全国ユニオン傘下のユニオンの仲間が、ボランティアとして多数参加し、私も12月31日だけでしたが生活相談の対応をしました。失業が長引いて、所持金がほとんどない方ばかりでした。しかし、生活保護は受けたくないという方が多く、当たり前に使うべき制度なのに、やりきれません。失業直後にお会いできていれば、または減給や解雇などをされた直後に労働相談として対応できていれば、ここまで生活困窮をすることはなかったと思われる方もいらっしゃいました。
 実行委員会の共同代表を務める棗一郎弁護士は、スタッフ向けのミーティングで、来場者は去年の同様の倍以上だとして、「それだけ困窮、失業が長期化している。今年のはじめから仕事がずっとないという人が大勢いて、さらに年末に会社が倒産したとか仕事を着られたという人が結構いらっしゃった」と発言しました。
 2日間で「相談村」に来場した方は470人で、実際の相談件数は418件。食料品とお弁当だけを受け取った方も130人ほど。相談件数は12月31日に169人、1月1日に249人、合計418人のうち、女性89人、男性329人。10代1人、20代13人、30代30人、40代80人、50代94人、60代90人、70代65人、80代14人、最高齢は95歳、最年少は18歳だったとのことです。40代以上の方が多いという特徴がありました。
 開催当日や年末年始の休み明けに実行委員会メンバーやボランティア、日頃から生活保護申請同行を行っている団体や自治体議員の方たちが、生活保護の申請同行を行いました。私たちも、できることならば、減給や解雇をされた直後に、労働相談として対応できるよう情報発信を工夫し、必要な人のところへ出かけて行って相談を受けるよう努力します。
 清水直子(執行委員長)

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