プレカリアートユニオンブログ

労働組合プレカリアートユニオンのブログ。解決報告や案件の紹介など。

帝京大学高校の非常勤教員を使い捨てにするな!

学校法人帝京大学代表取締役・冲永佳史)
帝京大学中学校・高等学校(校長・冲永寛子)
帝京大学高校の非常勤教員を使い捨てにするな!

帝京大学高校で国語の担当をする非常勤講師Aさんは、2019年4月1日に1年間の期間の定めのある雇用として就労し、その後、1年間の雇用契約を2回更新して誠実に勤務してきました。直近の雇用契約は、2021年4月1日から2022年3月31日でした。

基本賃金は1授業(50分)あたり2310円、担当コマ数は週8コマ、月額賃金は80080円。1授業あたり30分の準備時間を要していたが、準備時間の賃金は支払われていませんでした。就業規則をはじめとする諸規定も周知されませんでした。

2020年4月、5月、6月の3ヶ月間、新型コロナウイルス感染拡大の影響による休校により、学校の都合により休業を命じられました。にもかかわらず、月額80080円の6割のみが支給されただけでした。使用者の都合で休業させられた場合に賃金の6割を補償するというのは、そうしなければ労働基準法違反になる基準であり、全額支払わなくてよいというものではありません。無期雇用の教員には、業績にかかわらず支給されている賞与が、有期雇用の非常勤講師には1円も支払われないなどの差別もありました。

2021年10月30日、校長代理室で、教頭、教頭から、Aさんは、一方的に解雇を通告されました。

Aさんは誰でも1人でも加入できる労働組合プレカリアートユニオンに加入し2022年3月23日に、学校と団体交渉を行いましたが、学校側は5人も出席しながら、誰1人決定権を持つ者が出席せず、不誠実交渉を開き直りました。これは、労働組合法第7条2号違反の不当労働行為です。

学生の学ぶ環境を整えるためにも、非常勤の教員に待遇で差別をし、都合よく使い捨てることは許せません。学校法人帝京大学代表取締役・冲永佳史)、帝京大学中学校・高等学校(校長・冲永寛子)は、プレカリアートユニオンと誠実に団体交渉を行い、非常勤講師Aさんの雇用問題を1日も早く解決するよう強く求めます。

ご意見・抗議は
帝京大学中学校・高等学校
〒192-0361東京都八王子市越野322番地
TEL042-676-9511

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