プレカリアートユニオンブログ

労働組合プレカリアートユニオンのブログ。解決報告や案件の紹介など。

「リボ払いダメ!ぜったい!」お金周りのNG行為、じゃあどうすればいいの? いなばの生活力向上計画 第10回

いなばの生活力向上計画 第10回

お金周りのNG行為、じゃあどうすればいいの?


 早いもので、新年を迎えもうひと月が経とうとしています。年末・お正月と特に出費が嵩む季節でしたが皆さんの家計は大丈夫ですか。今回は、今までに取り上げた内容と重複しますが、改めて家計を危険に晒すお金周りのNG行為を4つ紹介したうえで、正しくはどうすればいいのかの解決策(若しくは次善案)を提示していきたいと思います。
■覚えよう「リボ払いダメ!ぜったい!」
 まず絶対にやってはならないことの1つめとして、とても危険なリボ払いを紹介します。実質的にはキャッシングと同じなのですが、様々なカード会社がカジュアル&特典付きの誘因キャンペーンを行っているので「お得かも」と勘違いをして飛びつかないように注意が必要です。
 毎月決まった額の返済を行うリボ払いですが、「一定額の返済だから家計を管理しやすい」等の誘い文句は大嘘。実力に見合わない消費行動を取らされやすく、元金が減らず利息ばかり払い続ける「沼」に嵌まる人も後を絶ちません。リボは破産の入り口です。絶対に止めましょう。じゃあどうすればいいでしょう。理想的には1回で買えないものはそうそう買わないのが正解ですが、どうしてもというときはショッピングクレジットの方がまだマシです。購入時に完済期間が決まるので後はしっかり返すだけ。月々の支払いがきついと感じるような買い物はそもそもしてはいけないのです。
■FXは投資ではなく「投機」。NISAやiDeCoで手堅く
 次に紹介するNG行為はFX投資。信用取引を行うことで投資額以上の取引が出来るFX投資は当たると短期間で大きな利益を出すことが出来る反面、負けた場合元本割れを起こすばかりか場合によって多額の負債を生み出してしまいます。
 堅実な資産運用を考えるならNISAやiDeCoがお勧め。NISAなら年間120万円まで(積み立て型は40万円)の取引における配当収益が非課税になります。iDeCoは一部課税控除を受けることが出来ます。特にNISAのインデックスなら比較的堅実に資産運用を行えます。
 積み立てNISAという、より貯蓄性の高いものもあります。本来は時限的な制度として発足したのですが2024年より法改正による継続制度として運用されることが決まっています。他の投資もそうですが、しっかりと資産を運営していこうと思った場合、「一発当てる」的なハイリスクハイリターンは絶対ダメです。仮想通貨の流れもそうですが、そのようなものは厳密に投資ではなく投機と呼ばれます。老後資産や将来の蓄えの為に行う行動ではありません。
■投資のせいで生活が苦しいならすぐに見直しを
 次のNGは余剰を上回る額を投資に振り分けることです。「将来のために不動産投資をしているがその返済ローンが辛い」、「NISAで満額投資するために日々の暮らしがギリギリ」こんな状況はよくありません。投資とは生活を豊かにするためにするものです。そのことが負担となって生活が苦しいのは本末転倒だといえます。前者は急な賃下げ(場合によっては残業の減少)や転職による賃金の変化など、常に破綻するリスクと隣り合わせの状態ですし、後者は一見まじめなようで将来の不安に支配されて現在の生活を犠牲にしています。もちろん、後者の場合無駄を減らしてNISAに回すこと自体は間違えではありませんが、120万円は限度額なので収入に合わせて20万円でも30万円でもいいのです。改めて、投資は生活の無駄をなくした余裕の部分でやるものです。一般的な収入レンジの場合、全収入の10%程度が限度と考えておきましょう。
 最後に、生活に困ってもお金だけは極力借りないようにして下さい。利子利息として支払うお金が最も無駄なお金といえます。こんなに頑張って働いて家計管理もしているのにお金が足りない。そんなときに本当に必要なのは労働組合です。残業代の未払いや、そもそもの安すぎる賃金が根本的な原因です。生活が苦しいならば労働組合に加入し、しっかりと会社にお金を払わせましょう。
 稲葉一良(書記長)

 

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マルクスとエンゲルスの思想の違いから宮沢賢治の目指した共同社会の姿を見る。『甦るマルクス 「晩期マルクス」とコミュニタリアニズム、そして宮澤賢治』(大内秀明著/社会評論社)

マルクスエンゲルスの思想の違いから宮沢賢治の目指した共同社会の姿を見る

『甦るマルクス 「晩期マルクス」とコミュニタリアニズム、そして宮澤賢治』(大内秀明著/社会評論社

www.shahyo.com


 「資本論」はマルクスの最晩年の著作。拡大する資本主義の問題と矛盾を記した本書は、マルクスの死後、共に研究を行ってきたエンゲルスによって完成します。『甦るマルクス 「晩期マルクス」とコミュニタリアニズム、そして宮澤賢治』は経済学博士であり東北大学名誉教授、仙台・羅須他人教会代表の大内秀明氏による晩期マルクス主義を検証し、宮沢賢治の地域共同体思想への影響へと迫る1冊です。
■「マルクス・エンゲルス思想」という呼び名の危うさ
 本書では、同一視されがちなマルクスエンゲルスの思想の相違点、マルクスの前期から晩期に渡る思想の変遷を解説しています。端的にマルクスエンゲルスでは階級闘争への考え方の違いが大きく、それ故にエンゲルス思想の影響の元行われたロシア革命について宮沢賢治は酷評します。その一方でコミュニタリアニズムという観点から、賢治にはマルクスの影響を見ることが出来ます。マルクスエンゲルス主義という言葉はよく聞きますが、2人の姿勢の違いに照らせば、非常に危うい呼び方だと感じます。
 ロシア共産主義の失敗等により、誤った評価を受けがちなマルクスの理論を、エンゲルスから切り離して再評価する試みは、社会主義の可能性を現代において改めて模索する際の出発点にもなり得ます。また、宮沢賢治の思想の再発見という観点でも非常に意義深い1冊です。
 稲葉一良(書記長)

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不寛容な格差社会が生み出した社会問題「特殊詐欺」について犯人目線で記したルポ。『ルポ特殊詐欺』(田崎基著/ちくま新書)

不寛容な格差社会が生み出した社会問題「特殊詐欺」について犯人目線で記したルポ

『ルポ特殊詐欺』(田崎基著/ちくま新書

www.chikumashobo.co.jp


 オレオレ詐欺という言葉が使われるようになったのは、およそ20年前。この間、オレオレ詐欺をはじめとする特殊詐欺は凶悪化・巧妙化の一途を辿っています。どのような人が特殊詐欺に手を染めてしまっているのでしょうか。『ルポ特殊詐欺』はそんな特殊詐欺について、犯人の側から事件を見て記したルポルタージュです。著者は田崎基氏。神奈川新聞の記者で、現在は報道部デスク。本レビューでは、著書『令和日本の敗戦~虚構の経済と蹂躙の政治を暴く~』の紹介もさせていただきました。丹念な取材に基づく臨場感溢れる描写は、時に恐ろしさや焦燥感すら感じる程の没入感を読み手に与えます。
■生きづらさや貧困から特殊詐欺へ
 本書では多くの特殊詐欺の事例を取り上げています。そのほとんどが、貧困や虐め、家庭崩壊、虐待、発達障害、知的障害など様々な生きづらさから事件に関与するに至っている点には注目が必要です。「月○○万円稼げる、誰でも簡単に稼げる」などの誘い文句に誘引され、生活の苦しさから逃れるために違法行為とは知らずに知らず知らずのうちに犯罪に手を染めてしまう者、ギャンブル依存から自暴自棄になり違法とわかっていながら関与してしまう者、騙されて借金を背負わされ半ば強制的に加担させられる者もいれば、事業に失敗し従業員に給料が払えなくなりやむを得ず特殊詐欺を行ったケースもあります。これらの背景を知るほどに、特殊詐欺は私たちと無縁の闇の世界でのみ行われているのではなく、私たちの周りにいる、私たち自身が手を染めてしまうこともあり得る社会構造的な問題であるということが浮き彫りになってきます。
■末端が捕まり、トップに捜査の手が及びにくい
 途中でもう止めたい、終わりにしたいと思っても説得され、脅され中々止めることが出来ないのも特殊詐欺の特徴です。捕まるのはほとんど末端の実行犯で、組織的犯罪を隠す仕組みも巧妙化。消えるメッセージや録音の出来ない通話を可能にするアプリの開発などにより、上層部の関与の立証が困難になってきていることも一因です。大きな生きづらさを抱え行き場のない人々がやめたくてもやめられず使い潰されていくという構造は、ブラック企業のそれと共通のものです。私たち労働組合も特殊詐欺の貧困問題としての一面を決して見落としてはいけません。劣悪な労働環境を強いる会社と闘い、誰もが安心して暮らせる社会へ変えていく為の取り組みはこのような社会問題の解決への一助であることを改めて認識させられた1冊です。

 稲葉一良(書記長)

 

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全国ユニオン旗開きで「闘って賃上げ獲得を」(鈴木会長)。映画「ここから『関西生コン事件』と私たち」上映も

全国ユニオン旗開きで「闘って賃上げ獲得を」(鈴木会長)
映画「ここから『関西生コン事件』と私たち」上映も


 1月7日、連合会館で、プレカリアートユニオンの上部団体である個人加盟のユニオンの産業別組織、全国ユニオン全国コミュニティ・ユニオン連合会)の旗開きが行われましたた。旗開きでは、全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部への組合弾圧事件を、シングルマザーとして幼い子どもを育てながら生コン運転手として働いてきた組合員を通して描くドキュメンタリー映画「ここから『関西生コン事件』と私たち」の上映も行われました。
ストライキ権を確立して賃上げを
 冒頭、全国ユニオン会長の鈴木剛さんが、「世界は危機的な状況にある。ロシアによるウクライナの侵略、ミャンマーでの労働運動家の虐殺など、世界各地で軍国、独裁が進行している。しかし我々は、決してユーモアを忘れず、明るく、楽しく、激しく闘い抜きたい」「全国ユニオンが加盟する連合の賀詞交換会では、インフレ率を上回る賃上げを呼びかけたなど、評価できることもあった。経団連の副会長が、我々と連合の組合との間には闘いはない、と言った。つまり大体話しがついている、と。これは、円満な労使関係だと褒めたつもりだったのだと思うが、何を言っているのか(笑)。やはり労使関係は闘い。いい労使関係だったとしても、時代も市場も経営者も労働者も変わる。そんななかで常に労使間には緊張感をもって闘いをしなければならない。日本では組織率はわずか16%。あとは無法状態全国ユニオンが闘う中小企業、外資系企業は乱暴な、労働保護もない状態。闘わない労働組合になってしまったら経営者のやりたい放題。ストライキ権を確立して全国ユニオンは闘う。これこそが労働組合。その上で賃上げを獲得しなければならない」などと訴えました。
 来賓として参加した社民党党首の福島みずほさんは、「差別排外主義と戦争はセット。平和と平等は手を携えてやってくる。戦争では人が自分らしく生きられる社会にはならない。戦前を作らせないために一緒に頑張りたい」「年末年始の支援の現場では、格差は拡大し、物価高・コロナ禍のなかの貧困がすさまじい。今国会には、裁量労働制の適用拡大という定額働かせ放題拡大や解雇の金銭解決ルールの法案が提出されるかもしれない。これ以上の規制緩和を許さずに転換をすること、軍拡、大増税に反対し、働く人が主人公になる社会を皆さんと一緒に作って社会を変えていきたい」と挨拶しました。
■職場で不条理、困難に直面する労働者のために
 連合副事務局長の山根木晴久さんは、「全国ユニオンの活動に敬意を表しているのは、様々な現場で不条理、困難に直面している一人ひとりに寄り添って、課題を解決する、そのような取り組みを真摯に行っていること。連合も全国ユニオンの皆さんに刺激をいただきながら少しでも現場に近いところで一緒に闘っていきたい」と表明しました。
 本来あるはずの労働者保護がないことにされている職場で、社会問題としての労働問題に取り組むという、プレカリアートユニオンを含む、全国ユニオン傘下のユニオンの特徴を端的に表現した連帯の挨拶が続きました。
 上映された映画『ここから』は、当たり前の組合活動に取り組む関生支部に対して、差別排外主義者を使った悪宣伝から始まる未曾有の刑事弾圧との闘いを描いています。関西生コン支部は、労働条件の引き下げと安全軽視につながる生コンの買いたたきをさせないため、業界をとりまとめ、生コン業界で働く労働者の労働条件を大幅に向上させコンクリートを使用した建築物の安全を守ってきました。このような活動の根幹であるストライキや企業にコンプライアンスを求める活動、ビラまきなどが恐喝、強要、威力業務妨害だとして、多数の組合員が逮捕・基礎されました。このような組合弾圧が広がれば、連合副事務局長の山根木さんが話したような、職場で不条理、困難に直面する労働者の労働相談を受け、1人からでも加入を受け付け、使用者側と団体交渉を行い、不当労働行為があれば抗議や救済申立をし、問題を解決し、職場の仲間を増やし組織化に取り組み、労働条件の維持向上に取り組むということは困難になってしまいます。そうならないために、萎縮することなく、創意工夫をこらして2023年の春闘に取り組んでいきましょう。
 清水直子(執行委員長)

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月刊『社会民主』2023年2月号に「プレカリアートユニオンの23春闘」が掲載されました

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公園の売店でアルバイトとして働く労働者の雇止め問題について交渉していた、東京都公園協会と和解し、雇止めが撤回され、職場復帰を実現!(2023年1月の解決)

2023年1月の解決

公園の売店でアルバイトとして働く労働者の雇止め問題について交渉していた、東京都公園協会と和解し、雇止めが撤回され、職場復帰を実現することができました。

 

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初回の団体交渉の場で雇止めが撤回され、職場復帰を果たした北村幸生さん【組合員の手記&組合員紹介】

組合員の手記&組合員紹介
昨年11月雇止めに遭い、翌月12月、初回の団体交渉の場で雇止めが撤回され、職場復帰を果たした北村幸生さん


 プレカリアートユニオンの皆様、こんにちは。昨年11月中旬にプレカリアートユニオンに加入させてもらいました北村幸生(キタムラコウセイ)と申します。自分は、1999年に声優を志して北海道から上京。途中でお笑い・役者に転向し、ガムシャラに活動してきたのですが、2015、6年頃に芸能活動に終止符を打ちました。その後は、諸事情で時間がかかりましたが、現在は、販売店員の傍らウーバーイーツで働いたり、SNSで元々の芸名「北村幸生」で好きなことを呟いたり、高円寺の馴染みの飲み屋で楽しく飲みながら過ごしております♪
■お笑い芸人目指し、気がつけば非正規雇用
 上京した当初は、某声優学校に通っていたのですが、3か月でドロップアウトしてから1年半フリーター(ミニスーパーの店員)として働きながら遊びまくっていました。翌年になってから声優養成所に通いつつも変わらず遊び続けていましたが、翌々年以降になってから職場のミニスーパーが閉店するなどの散々な目に遭いました。
 とはいえ、希望だけは失わず退職(閉店1か月前に退社)して間もなく、某ポスティング会社で働きました。
 当時は所属スタッフ(チラシ配布員)も多く、好きな時、出たい時に出られる自由出勤というかたちで、ミニスーパー時代と変わらない給料で生活。身なりの自由もあり今まで以上に様々な活動を展開しました。
 最初の頃は、自称お笑い芸人としての活動で、誰でも出られるオープンマイクのイベントやサブカルトークライブハウスの目立つ客として出没。今にして思えば痛い人間でした……。ただ、このオープンマイクイベントで後々に自分の人生を救ってくれる恩人の1人「平山サン」と知り合い、現在も親しくお世話になっております。この出会いをきっかけに本格的に活動を展開します。
 某人気お笑い劇団のワークショップに参加してからボランティアスタッフを1年間位やり、それから小劇場の舞台に出演し様々なお笑いライブやサブカル系のライブに出演。ピンでは見た目だけでしたが、コンビでは怪しい天然的なキャラで頭角を現し、1度だけですがテレビ出演も果たせました。この間もポスティング仕事を続け、生活は大変ながらも充実していました。が、評価とは別にコンビ活動が長続きせず……。新たに組みかけた相方候補からの仕打ちで躁うつ状態に。


■ポスティング会社で心身共にボロボロに。コロナ禍でやっと得た公園売店の仕事で雇止め

 3、4年ほど精神安定剤が手放せなくなり、そこからは年齢的なこともあり芸能活動に終止符を打ち、ポスティング会社の社員になろうと内勤事務の業務に就いたのですが、当時は営業所が増える一方でポスティングスタッフの人数が減少。主力スタッフの高齢化で業務を負担する羽目になったり、社員スタッフに長時間労働(主に深夜の穴埋めチラシ配布)をやらせたりで長続きしなかったり、挙句の果てには各営業所での足の引っ張り合いがあったりで結果、社員でもないのに都合よく使われて精神・肉体的にもボロボロに……。記憶が定かではありませんが、「(委託契約の)ポスティングスタッフとして残ってくれないか」、みたいなことを言われる始末。
■公園売店の傍らウーバーイーツで生き延びる
 これでは駄目だと思い、精神安定剤を少しずつ減らし自力で薬を断ち、職業訓練校に通いパソコンを学び、それから就活。某文房具店に入社が決まり、1年経てば正社員登用の可能性もあったのですが、運悪くコロナ禍に遭遇し、僅か5か月で会社都合による退職。ポスティング会社に籍を残していたので渋々ですが戻ることに……。
 それでも諦めることなく就活を続け、2021年12月25日、駒沢の公園売店の採用が決まりました。初出勤は、年明け1月6日からでしたが自分にとっては、ちょっとしたクリスマスプレゼントになりました♪ ちなみにポスティング仕事の方は、辞めることにしました。正式な契約解除の手続きは、同年9月になりましたが。
 年明け後の初出勤を経て、途中、代々木公園3号売店の移動になり、再びコロナ禍の影響もあり、全店舗が2か月ほど営業停止になったりしました(営業停止期間中は休業補償6割支給。新たにデリバリー配達「Uber Eats」仕事を始めたおかげで2か月間を乗り切れました)が、充実した仕事ができました。が、徐々にベテラン、特に年配女性スタッフとの軋轢が生じ、情緒不安定になってしまいます。
■職場の人間関係が悪化し窮地に
 原因は、相手も自分も思いあがっていた部分があったのと、自分の飲み込みの悪さ(軽度の発達障害が原因)でした。当時の店長は悪い人ではなかったが、独自の拘りが強すぎて周りの意見を聞かず、お客を待たせるのも気に留めない。それが後々に店内の人間関係の崩壊にも繋がったように見えました。忙しさにかまけ、互い相手に思いやれる気持ちが薄れ、クレームも1番下のスタッフに集中砲火。業務も店長自身が教えないと駄目だとしながら、自身はほとんど教えない、やらせない。そんな状況下で、2022年明け頃から徐々に年配女性スタッフの方々と軋轢が生まれ孤立状態に。
 自分も未熟状態のまま、代々木公園の他店舗に応援というかたちで勤務するのですが、店舗ごとやり方が違う、各店舗の従業員の認識も異なっていたりで上手くいかず……。ちょうどその時に全店舗(3店舗)の店長が変わりましたが、各々のスタンスもバラバラ。特に代わったばかりの統括店長には目を付けられてしまいました。その統括店長は、仕事はできるのですが、各店舗の現状を理解せず自分の考えを押し付ける。自分基準で、仕事ができない人を見るとイライラして、口調が酷くなる、といったことがありました。入った新人も定着しません(最短2日、最長3か月)。
Facebookの投稿きっかけに加入
 そんな状態で自分の精神状態は悪くなる一方。独り言などを言うようになりました。その後は1号売店のみの勤務になり、統括店長から業務の評価チェックが全て満点でないと契約更新は難しいと、自分だけが言われました。
 昨年10月31日、1号店で唯一折り合いの悪かった年配女性スタッフにブチ切れてしまい、11月17日に雇止めを通告されてしまいました。
 このことをFacebookで伝えられる範囲内でお伝えしたら、プレカリアートユニオン組合員でもある平山サンから「土曜日空いてない?」との誘いを受け、新宿で合流し平山サンの紹介でプレカリアートユニオンの方々と初対面を果たしました。これがプレカリアートユニオン加入のきっかけでした。正式加入と相談は、後日改めて行いました。
 相談をした時は、自分が話下手なのと今までのことを紐解かなきゃならず、思い出したくないこともあったなかで、思い出せる限り思い出しながら何とか話をまとめて団体交渉申入書にしてもらいました(委員長の清水サン、あの時は所々の御無礼、申し訳ございませんでした)。
 相談の段階で、自身が望んでない退職届にサインをしてしまったのは交渉上不利になる、とも言われました (サインせず退職届を持ち帰るなり、写メに撮るなりすればよかった)が、それでも闘うことを決めました。
■団体交渉当日に雇止め撤回
 それから約1か月後の12月23日、団体交渉が行われました。交渉の席には、清水サン、書記長の稲葉サン、書記次長の美澤サン、そして紹介してくれた平山サンが着いてくれました。
 とはいえ、自身が中央に座っての交渉は怖さと苛立ちの交錯状態で、その時点では職場は敵!という少し態度の悪い状態で臨んでいました。実は、腕組みながら臨んでいたところを清水サンに御指摘を受けたりもしました。交渉事にもマナーやルールがあるのを、改めて知りました。
 そんな痛く辛いなかでしたが、動じず的確に交渉してくれた清水サン。日が浅いのに自分を仲間として受け入れ熱く訴えてくれた稲葉サン。当日の初対面にも拘らず親身になって自分の側に立って頂いた美澤サン。そして普段から御世話になっているのに、さらに交渉の場で助けてくれた平山サン。
 ぶっちゃけ復帰が叶わなかったとしても、自分なんかのために快く協力してくれた。ただ、それだけでも自分にとっては凄く嬉しかったです。と、そうこうしているうちに、まさかの当日に復職が決まりました。正直、自分でもビックリ状態でした!
 交渉後の翌日から復帰の話もありましたが、念の為ワンクッション、ツークッションを置いた26日からの復帰で話がまとまりました。
 問題だった統括店長は1月中頃に移動。10月末に揉めた年配女性スタッフは、自分の復帰前に自主退職。各店舗ごとにあやふやだったルールについてはこれから改善する、11月に出勤してない日は年次有給休暇消化を消化し、12月に元々入っていたシフト分は給与を支払うなどというかたちで話しがまとまりました。
 交渉終了後、御三方(清水サン、稲葉サン、美澤サン)から祝いの言葉をいただいてから、平山サンから素敵なお言葉をいただきました。「決して天狗にならないように」。自分もその通りだと思いました。
■雇用を安定させて組合活動も
 復帰ができたのは、協力してくれた方々がいてくれたオカゲ。それを虎の威を借りる狐みたいな行為は絶対してはイケナイなと!
 後日、他の友人からも、「人に恵まれて良かったね」とも言われて、本当に良かったです♪ 帰り際に平山サンから、「今後(プレカリのことを)どうする?」みたいなことを言われましたが、自分は迷わず「(引き続きプレカリに)残ります」とお伝えしました。
 不思議なもので採用が決まったのが、クリスマスの25日。復職が決まったのもクリスマス。12月23日でしたが(笑)、また素敵なクリスマスプレゼントを頂きました♪
 年明け後に平山サンから、「北村クンはずっと(挫けず)非正規雇用で頑張っている!」と言われて、「俺、非正規雇用だったんだ?」と気がつきました(笑)。
 この件に関しては、早めに就活ができなかったから、今となっては仕方がないかもしれません。が、ならせめて安定した雇用が続くよう心掛けていきたい、という気持ちです。
 今後も組合員として、組合活動に協力できたらと思っています。ただししばらくは、自身の生活の向上・改善が先になる(1月11日にPCサポート詐欺に引っかかり3万円騙し取られた……)ので、当面はウクレレ教室ばっかりになってしまいますが(笑)。
 そうそう。ウクレレも少しずつでも弾けるようにしないとで。
 改めて清水サン、稲葉サン、美澤サン、平山サン、プレカリアートユニオンの皆様、ありがとうございました。
 北村幸生(組合員)

 

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