プレカリアートユニオンブログ

労働組合プレカリアートユニオンのブログ。解決報告や案件の紹介など。

スワロートラックのコンプライアンスにご協力を求める要請書を送付

 関係各所に、(株)スワロートラック求人詐欺裁判提訴のお知らせと同社のコンプライアンスにご協力を求める要請書をお送りしました。


 貴社取引先で、食品、ドラッグストア向け雑貨などの配送を担う(株)スワロートラック(東京都江戸川区中葛西3−29−1スワロー第2ビル4F 近藤純一代表取締役)でのコンプライアンス問題・ハローワークの求人票と著しく異なる労働条件で就労させている問題、残業代不払い問題の早期解決のため、ご協力を要請します。

 (株)スワロートラックは、ハローワーク青梅の求人票に、羽村物流センター(東京都羽村市栄町3-3-2)で働くドライバーを「基本給28万円〜35万円」として求人募集を行いました。応募者に対し、十分な説明もせず、なんと、「基本給は地域最低賃金」などとする雇用契約書にサインさせました。しかも、月100時間以上の残業をしても、残業代が支払われません。会社は「残業①」「残業②」という名前の手当で残業代を払っていると主張し、残業代の支払いを逃れようとしていますが、働いた時間に対応しておらず、残業代の性質はありません。過労死ラインを超えるほど働かなければ求人票に記載された給料に届きません。必然的にドライバーは、無理をして長時間労働に従事することになります。

 (株)スワロートラック、(株)スワロー輸送などの輸送・物流部門のほか、(株)スワロー8、(株)スワローホームといった不動産部門(千代田区神田淡路町2−101ワテラスタワーレジデンス2−101)から成るスワローグループで、実権を握るのは、(株)スワローマネジメント(江戸川区中葛西3−29−1スワロー第2ビル4F)の中島祥輔代表取締役です。

 給与のごまかしは許さないと1人のドライバーが立ち上がり、プレカリアートユニオンに加入、働きながら会社を正そうと交渉を行ってきました。しかし、会社が「基本給は最低賃金」と主張して開き直る態度を改めないため、2015年7月31日に東京地方裁判所に、求人票に記載された労働条件に基づいて残業代の請求を行う訴訟を提起しました。

 スワロートラックが、基本給は最低賃金だというならなぜ、ハローワークの求人票に「基本給=最低賃金時給×所定労働時間」と明確に記載しないのでしょうか。人が集まらないからです。本当の労働条件を書いたら誰も応募しないような条件で働かせようとしているのに、ごまかしの労働条件を書いた求人票で人を集める。長時間労働が常態化する運送業界で、基本給を最低賃金だということにする。実際と違う条件で求人をかける悪徳求人票問題に一石を投じ、次世代のドライバーが育たないを中小運送業の労働条件をなんとか改善するため、「スワロートラック求人詐欺裁判」を提訴することにしました。

 ブラック企業では、従業員のモラルも保たれません。ドライバーがまっとうに働くことができなければ、貴社の大事な荷物を輸送する際の安全、道路の安全も守れません。スワローマネジメントの中島祥輔代表取締役、スワロートラックが労働法を守り、コンプライアンスを尊重して事業活動を行うよう、ご指導・ご協力をお願いいたします。

ご意見は
株式会社スワローマネジメント 中島祥輔 代表取締役
〒134-0083 東京都江戸川区中葛西3-29-1
TEL03-3687-0211 FAX03-3687-0246

株式会社スワロートラック 近藤純一 代表取締役
〒134-0083 東京都江戸川区中葛西3-29-1スワロー第2ビル4F
TEL03-3687-0211 FAX03-3687-0246


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