プレカリアートユニオンブログ

労働組合プレカリアートユニオンのブログ。解決報告や案件の紹介など。

田口運送・都流通商会和解報告

田口運送・都流通商会で、本人の納得ゆく労働協定を交わして和解したドライバーからの、勝利報告と呼びかけを掲載します。

昨年の年末に、人生で初めての「労働協定書」を締結しました。労働組合員として、とても満足で納得のいく誇らしい書類ですが、全ての労働者に交わされる物ではない事が残念です。労働組合員として、皆に交わされる事を望みつつ活動を続けていかなければならないと思っています。しかし田口運送と都流通商会は、私達組合員が締結できましたのでインフラ整備は整いました。
皆さん、会社に自分の意見や労働者からの主張をしてみませんか?そして良い条件で労働協定書を結んでみませんか?
会社とケンカするだけではなく、文句だけを言って仲を悪くするのが労働組合ではありません。労使間では弱い立場の私達が、話し合いの場所でお互いが侃々諤々し、歩み寄ることが大事なんです。現場を知らない上司が悪いだけでなく、上司に現場を報告しない私達も悪いのかもしれませんよ。「普通分かるだろう!」とか「言っても何も変わらない」とか良く聞きますが、上司は現場を分かってないから私達の声も伝わらないし、条件も変わらないのです。しかも労働組合員以外の社員から、意見や要望を聞き改善する義務が会社にはありません。上司に話は聞いてもらったが「出来る事と出来ない事があるからね」と言われるだけで何か変化はあったでしょうか?要求の一つでも叶ったでしょうか?会社には真剣に聞いてもらえてスッキリはしましたが、ガス抜きされて改善してない事にお気づきですか?
だから「話を聞いてもらうだけ」って事にならないように、労働組合から正式に団体交渉を要求して、会社と対等に話し合いが出来る場を作り、改善されていく事が必要なんです。
そうは言っても最初の最初はお互いの主張がかけ離れていて、白熱した口論に確かになったりしました……。しかし、そのうちお互いの力関係を理解し境界線が出来てきます。世界中に国境がある様に、不用に跨げば争いになります。同じ様に私達にもテリトリーがあります。勝手に侵略されたら、頭にきますよね!戦争になりますよね!しかし侵略され負けて奴隷になった訳ではないに、大国(会社)に従属しています。何故でしょうか?
皆さんは自分達の権利を知らなすぎです。騙されたと思って「労働三権」という言葉だけでも調べてみて下さい。そこからきっと見えてくる物があります。自分達の権利や力や自由がある事に気付きます。
分からない事や疑問に思った事があれば、私達組合員に何でも聞いて下さい。私達の話を聞いてから、他の人からの根拠のない話ではなく、自分が知り得た組合のイメージや印象を持って語って欲しいです。何故なら、あなたの友人や家族に困っている方がいれば、あなたの経験としてアドバイス出来るのではないでしょうか?「◯◯らしいよ!?」ではなく「□□だよ、ちゃんと組合に聞いたから」という違いが分かりますよね!
これから、運転手の数が足りない事態が早晩やってきます。会社が色々と改善してきたのは運転手を迎える準備をしているのかもしれません。そんな時に、私達労働者は自分達もそうですが、若い労働者や未来の労働者(子供たち)に、旗振り役として正しい知識と少しの勇気が必要なのかもしれません。
最後になりますが、協定書締結にあたり長い間支えて下さった皆様、本当にありがとうございました。