グレートウーマンたちが切り開いた道を次世代に繋ぐ1冊
『グレートウーマンに会いに行く それぞれの人生と活動にリスペクトを込めて』(福島みずほ編/現代書館)
『グレートウーマンに会いに行く それぞれの人生と活動にリスペクトを込めて』は、社民党党首、参議院議員、弁護士である福島みずほ氏による1冊。同タイトルのYouTube企画の待望の書籍化となる。 国会で、環境・人権・女性・平和を4本柱に据えて活動中の著者が22名の「グレートウーマン」と対談し、その活動やどのように道を切り開いてきたか等を幅広く紹介している。
■7つの分野のグレートウーマン合計22名を紹介
本書は全7章からなる。第1章「地域で輝くグレートウーマンたち」、第2章「法の現場のグレートウーマンたち」、第3章「ケアの現場のグレートウーマンたち」、第4章「教育現場のグレートウーマンたち」、第5章「平和を願うグレートウーマンたち」、第6章「共生社会を目指すグレートウーマンたち」、第7章「ジェンダー平等を目指すグレートウーマンたち」、様々な分野の第一人者ともいえるグレートウーマン達と福島さんとの対話を通じて今までの活動の経緯と現在生じている乗り越えるべき課題が見えてくる。単に活動を紹介するだけでなく、読み手にも問題に取り組むとっかかりをわかりやすく示しているのが特徴だ。
■全国ユニオン鴨桃代前会長も登場
第6章「共生社会を目指すグレートウーマンたち」では、なのはなユニオンの鴨桃代委員長も紹介されている。プレカリアートユニオンも所属する産別組織「全国ユニオン」の前会長でもあり、非正規の処遇改善を訴えて闘い連合会長選挙に挑戦し大方の予想を裏切り大健闘した。保育士として働く中で労働運動に関わり、「なのはなユニオン」を結成、段々と組合活動に軸足を移していく。ホテルを実効占拠し闘った京浜ホテル闘争、リーマンショックのさなか派遣切りで路上に投げ出されてしまう派遣労働者の命を守る闘いであった年越し派遣村など全国ユニオンでの闘いも紹介されている。労働組合の活動を通じて地域にとってかけがえのないコミュニテイを形成しこれからも明るく、楽しく、激しく組合活動に取り組む。
本書は単にYouTube上の動画に上がっている会話のやり取りを読みやすくまとめたものに留まらない。対談では語られなかった福島さんの想いや、様々な写真、参考となる資料やグレートウーマン達の軌跡を時系列で追える年表が見やすくまとめられており戦後のグレートウーマン達の活動の歴史を横断的に捉えることが出来る1冊となっている。この本を手に取った中から未来のグレートウーマンが現れるようにという筆者の願いのような気持ちを感じる。YouTubeで既に対談を見た方にもぜひ手に取ってもらいたいし、この本を読んだ方はぜひYouTubeで対談の動画を見て欲しい、そんな1冊だ。
稲葉一良(書記長)
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