プレカリアートユニオンブログ

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「社会的労働運動研究会」主催・金子勝さんの講演を聞いた!

ITユニオン分会員・Eのつぶやき
「社会的労働運動研究会」主催・金子勝さんの講演を聞いた!
キビシイ時代、どうにかなるのか

 ITユニオン分会員のEです。先だっての2月2日、ユニオン運動センターの研究会、「社会的労働運動研究会」主催の講演会に行ってまいりました。
 講師は慶應大学教授の金子勝さんでした。ユニオン運動センターでは発足当初から「金子先生には是非とも来ていただきたい」とお願いして来たそうなのですが、スケジュールが合わず1年以上経過したとのこと。まさに満を持してといった雰囲気でした。
 私は以前から、金子先生(あえて「先生」と呼ばせていただきます)の著書のいくつかを読み、また、なんとなく胡散臭さをニオわせていた(そして実際「悪党」だった
竹中平蔵及びその主張・政策に反対を唱えていたこともあって、実は密かに敬っていたのであります。
 金子先生のお話は、実に多岐に渡っておりましたのその概要をここで書くのは困難です(←単にてめえが先生のお話を理解できてないだけ、バカね)。
 私が一番興味があった今後の経済というか景気の動向のことを書きます(文言は正確ではありません、大意ということでご了承ください)。

1.欧州が多少なりとも落ち着くのは、数年後。その間はユーロの事や各国経済・雇用等を再構築しないといけないが、それにはある程度、欧州各国民が納得する必要があり、そのためには話し合いを続けないといけないだろう。
2.欧州が落ち着いて初めて世界経済の立て直しが始められる。デリバのこととかをどう処理・整理して今後の金融のルールをどう再構築するかという事についての話し合いが続くだろう。それは早くても10年、場合によっては20年くらいかかる。
3.それまでは世界経済は長期停滞。
4.日本はオイルショックの時の様に、経済・景気を牽引する様な「ウェイブ」というか「トレンド」(どちらにしても古い言葉だな。しかし代替が見当たらないので悪しからず。ちなみに金子先生の言葉ではありませんので、念のため)がないので、衰退する一方。
5.上記は、ただし、それまでに戦争が起きなければ、の話。1930年代、北ドイツの弱小地方政党でしかなかった右翼政党が、「何故か」爆発的な人気を得て、選挙で勝って国家政党へと躍進し、「国家社会主義労働者党」となって……といった状況と極似している、とのこと(「何」を例えているかは明明白白ではありますが……)。1920年代の世界大恐慌の時の状況とも極似しているそうです。
 ……うーん、キビシイ時代だ……。

 しかし、金子先生は今から10年位前から「環境エネルギー革命」「グリーンニューディール」ということを主張しています。今までの化石燃料や、当然のことながら原子力に変わって、風力・潮力・地熱・小水力・太陽光・バイオ(ゴミとか排泄物の処理を納豆菌やらの微生物でやって、その副産物のメタンガスや発熱を利用するというもの……しかし、発生源から、細菌から、派生物まで、実に実に臭そうだ……)等々でエネルギーを賄おうという考えで、そういった事に転用可能の技術もあるのだとか。実に正論(某右翼雑誌ではありまへん)なのですが、この説を用いようとしない政治が問題ですね。
 ……大規模な風力や潮力の発電、それを制御するシステム、当然、PC横つなぎのクラスタ、基盤プラットフォームはunix……、そんなシステムの構築支援とか運用支援の案件、ないですかね、と、都合のよい妄想が浮かぶITユニオン分会員でした。
 そして、駅への道すがらの約10分、金子先生とマンツーマンでお話をしてしまったのでありました(会話の内容は……、スパコン絡みの世間話です……。以上)。
 金子先生は、テレビで拝見するより、ずっと背が高く(推定178cm位?)、頑丈そうなガタイで、私程度なら3・4人位は、すっ飛ばせそうな感じでした。
 ちょっと長くなってしまいましたが、これにて失礼いたします。

■E ITユニオン分会員

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