プレカリアートユニオンブログ

労働組合プレカリアートユニオンのブログ。解決報告や案件の紹介など。

田口運送株式会社に残業代支払いを求めて提訴。ドライバーの労働実態について記者会見を行いました

田口運送株式会社で大型トラックのドライバーとして働く組合員が、残業代支払いを求めて提訴。本日5月23日、仲間とともに、ドライバーの労働実態について訴える記者会見を行いました。

商品事故の弁償を強いられているみなさん、破損した商品の弁償は「仕方ないこと」「当たり前のこと」ではありません!

商品事故ホットライン
2013年6月1日(土)13時〜18時
電話03−6276−1024(プレカリアートユニオン)
※商品事故問題のほか、トラックドライバーの労働相談に対応します。

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2013052301001403.html
【社会】
残業代700万円支払いを トラック運転手が提訴
2013年5月23日 13時51分
 長時間労働が続いているのに残業代が未払いだとして、神奈川県に住むトラック運転手の男性(37)が勤務先の田口運送(東京都北区)に未払い分の計約700万円の支払いを求める訴訟を東京地裁に起こし、23日、東京都内で記者会見した。提訴は22日付。
 男性は会見で「多くのドライバーが同じ状況で働いていることを伝えたい」と話した。
 訴状や男性の加入する労働組合プレカリアートユニオン」によると、男性は08年、田口運送に正社員として入社。大型トラックの運転手として乳製品や冷凍食品を運んできた。
 勤務は1日11時間を超えるなど連日長時間で、深夜や早朝の仕事も頻繁だった。
(共同)


*****

流通の底が抜ける 残業代支払いを求めて提訴!
トラックドライバーが語る
サービス残業、商品事故弁償問題

個人加盟の労働組合プレカリアートユニオンの運送会社の支部が、5月23日(木)11時30分から、厚生労働省記者クラブで、トラックドライバーのサービス残業や商品事故の弁償(給与天引き)問題について、記者会見を開きます。

流通の現場を支えるトラックドライバーの生活は破綻寸前です。運送会社の過当競争の結果、あるドライバーの賃金は20年前のほぼ半分。その上、顧客から商品管理のリスクを負わされた運送会社は、商品事故の弁償金を、ドライバーの給与から天引きするようになりました。運送会社は、かつては、輸送する商品にかけていた損害保険をコスト削減のためやめています。取引先も、商品事故の分を見込んで商品の発注をしていました。しかし、今や商品管理のリスクはドライバーにつけ回しされ、商品事故の天引き問題は、この5、6年で顕著になっています。

このままでは、日本の流通の底が抜けてしまいます。このたび、長いときで1日20時間にも及ぶ長時間労働に従事しているドライバーが、雇用主である田口運送株式会社(田口精一代表取締役/東京都北区)を相手取って未払い残業代を請求する裁判を起こします。提訴は、単に個人の残業代請求を目的にしたものではなく、ドライバーの待遇改善を目指しています。提訴に合わせて、流通の現場が劣化していることに危機感を持つドライバー複数、記者会見で、実態を語ります。


ドライバーズユニオン
プレカリアートユニオン運輸ブロック)
サービス残業・商品事故弁償問題を語る

日時  2013年5月23日(木)11時30分
場所  厚生労働省記者クラブ
出席者 プレカリアートユニオン田口運送・都流通商会支部組合員ほか
    未払い残業代訴訟代理人(旬報法律事務所・棗一郎弁護士、新村響子弁護士)
連絡先 電話03−6276−1024(プレカリアートユニオン 担当:書記長・清水)


商品事故ホットライン
2013年6月1日(土)13時〜18時
電話03−6276−1024(プレカリアートユニオン)
※商品事故問題のほか、トラックドライバーの労働相談に対応します。

運送業界に入る20代が減っている
多くの中小、下請けの運送会社では、ドライバーの残業代が支払われていません。多くの会社で運送料金が反映される給与のシステムになっているため、以前は、労働時間に応じた給与の支払いをしなくても、十分な収入を得ることができました。しかし、買いたたきにより運送料金がギリギリまで下がり、手当が削減され、12時間から16時間は当たり前という長時間の労働時間に全く見合わない、残業代も支払われない給与になってしまいました。

トラックドライバーが割に合わない待遇になっているため、運送業界に入る若い人が減っています。その上、若い世代の車離れが進み、免許制度が変わったことにより、普通免許を取得しただけでは中型車を運転することができなくなりました。さらに、普通免許を取得する人の多くが、マニュアルではなくオートマチック車の免許を取得しており、トラックの運転ができる人も減っています。市場が正しく動いているならば、需要が高まれば給与が増えるはずです。しかし、そうはなっていません。ドライバーが手にするべき給与はどこへ行っているのでしょうか。

プレカリアートユニオンとは
契約社員、派遣、パート、アルバイトなどの非正規雇用でも、職場で仲間を増やし、労働条件の向上に取り組むことを目指して結成した、誰でも一人から加入できるユニオン(労働組合)です。プレカリアートとは、不安定な労働者という意味の造語です。連合傘下の全国ユニオン全国コミュニティ・ユニオン連合会)に加盟しています。

この数年、フリーターでも水商売でも働く上でのトラブルを相談できる個人加盟の労働組合があるということは、一定認識されるようになりました。一方、若者のユニオンは、個別の労使紛争に対処する駆け込み寺にとどまり、集団的労使関係を築いて、労働条件を向上させるには至らないという限界がありました。この状況を脱却すべく、雇用が不安定な有期雇用・非正規雇用も、職場のつながりが希薄な若年正社員も、働きながら労働条件向上に取り組もうと結成したのがプレカリアートユニオンです。

〒151-0053 東京都渋谷区代々木4-29-4西新宿ミノシマビル2F
ユニオン運動センター内 プレカリアートユニオン
TEL03-6276-1024 FAX03-5371-5172
info@precariat-union.or.jp ※会社のPCからは相談メールを送らないでください
ウェブサイト http://www.precariat-union.or.jp/
ブログ http://d.hatena.ne.jp/kumonoami/