プレカリアートユニオンブログ

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県立公園「群馬の森」に設置された朝鮮人追悼碑の行政代執行による撤去への抗議声明

2024年1月24日

群馬県知事 山本一太

 

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県立公園「群馬の森」に設置された朝鮮人追悼碑の行政代執行による撤去への抗議声明



「群馬の森」に設置された朝鮮人追悼碑「記憶 反省 そして友好」の行政代執行による撤去に強く抗議します。

 

この碑は、戦時中に労務動員され死亡した朝鮮人を追悼するためのものであり、群馬県の歴史を広く後世に伝え、この国の過去を顧みるために必要です。こうした公共的使命を負うとともに、この追悼碑は、公共的な芸術作品でもあります。

 

労働組合の組合員で芸術家の白川昌生は、この追悼碑に関する美術作品《群馬県朝鮮人強制連行追悼碑》を2015年に制作しました。2017年に群馬県立近代美術館で開催され、話題を呼んだ企画展「群馬の美術2017 地域社会における現代美術の居場所」においても展示予定でしたが、会期直前に美術館から出品が取り消されたため、碑の不可視化に抵抗するための作品《想像の力》《わたしはわすれない》を展示しました。かようにかの追悼碑は、芸術家の創造の源泉になっている事実があります。

 

これを撤去することは、歴史を消すことであり、後世の人々が碑から得るであろう公共の利益を奪うことに他なりません。

 

朝鮮人追悼碑の行政代執行による撤去を、直ちに取りやめることを求めます。

 

 

朝鮮人追悼碑「記憶 反省 そして友好」 撮影:小田原のどか

 

 

白川昌生《群馬県朝鮮人強制連行追悼碑》2015年(画像提供:白川昌生)

 

 

白川昌生《わたしはわすれない》2017年(撮影:小田原のどか)

 

群馬県高崎市の県立公園「群馬の森」にある朝鮮人追悼碑をモチーフに、白川昌生は2015年に《群馬県朝鮮人強制連行追悼碑》を制作した。同作は、2017年に開催された群馬県立近代美術館の企画展「群馬の美術2017─地域社会における現代美術の居場所」に展示予定であったが、開幕直前に美術館側が出品を拒否したため、会場には「わたしはわすれない」と印字されたのぼり(白川昌生《わたしはわすれない》)が置かれた。

 

 


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