プレカリアートユニオンブログ

労働組合プレカリアートユニオンのブログ。解決報告や案件の紹介など。

【解決報告&組合員の手記】 派遣会社で期間満了直前の雇止め通告、会社が就職活動の機会損失を補償し和解! 仲間の交渉に参加することで「納得できない」を争点化するための理論武装もできた

【解決報告&組合員の手記】

派遣会社で期間満了直前の雇止め通告、会社が就職活動の機会損失を補償し和解!

仲間の交渉に参加することで「納得できない」を争点化するための理論武装もできた

 

この度、無事、解決に至りました。解決にご尽力頂きました皆様、ありがとうございます。

当初は3月までの期間限定、という求人で、次の求職活動への「繋ぎ」のつもりで、その会社に就労したところ、説明会の際に、その期間より長い期間のプロジェクトであることが説明され、実際に契約書にも「更新の可能性あり」と明記されていました。また。時期的に3月が繁忙期であることも併せて説明されました。
にもかかわらず、求人の予定通りの期間限定での終了となり、しかもそれを通知されたのは期間終了10日前でした。

「更新の可能性あり」と記され、更に長い期間のプロジェクトであること、3月が繁忙期であることを説明されると、当初想定していた3月に求職活動をする必要性がない、というのが自然な判断です。3月に繁忙期が予想されるとするなら、求職活動で繁忙期に休みを取らせないように、意図的に「可能性あり」と記載したのではないか、という疑念すら抱きます。
納得がいかないだけでなく、このようなことをする会社は、次は何をされるかわからない、特に離職票に「自己都合」と書かれかねない、素人判断は危ない、と思い、相談のメールを出しました。

結果として、まず、通常2週間前後かかる離職票が、ほぼ翌日に届き、迅速に次の求職活動を開始することが出来ました。
とはいえ、特に労働市場が活発になる3月上旬の時期を逃したことによるハンディを背負わされたことになり、団体交渉では、特にその点を強調しました。
その結果、機会損失の損害を、解決金を会社側が支払う、という形で決着が付きました。

これから、自らの労使紛争に臨む方に言いたいことは、まず、機会あれば、他の案件で立ち会える機会があれば、事前に団体交渉の場に立ち会って欲しい、ということです。それで、何か学ぶことはないか、と、自らのイメージに沿って落とし込んで、リラックスして自分の団体交渉の場に臨むことが出来ます。
また、交渉の経緯を見たり、打ち合わせをしたりすることで、単に「納得できない」、といった、抽象的な感情論を、具体的に「何が問題点で争点とすべきか?」、という、理論武装に持っていくことが出来るからです。アドリブ力もつけられたと思います。蛇足ですが、プレカリアートユニオンの会議は、その後その場で懇親会が開催されることで、これまたリラックスして知識を吸収することができます。

団体交渉に限らず、労使紛争とういうのは、程度の差はあれ、誰にでも降りかかりうるものです。
字面からだと、とかく大袈裟にイメージしがちで、メディアもそのように報じることが殆どですが、自分が当事者になってみての印象としては、良い意味で「拍子抜け」でした。

今一歩、解決への行動に踏み出せない方に、拙文がお役に立てれば幸いです。

I(組合員)

 

【労働相談は】
誰でも1人から加入できる労働組合
プレカリアートユニオン
〒160-0004東京都新宿区四谷4-28-14パレ・ウルー5F
ユニオン運動センター内
TEL03-6273-0699 FAX03-4335-0971
メール info@precariat-union.or.jp
ウェブサイト https://www.precariat-union.or.jp/
ブログ https://precariatunion.hateblo.jp/
Facebook https://www.facebook.com/precariat.union
twitter https://twitter.com/precariatunion
YouTube https://www.youtube.com/channel/UCAwL8-THt4i8NI5u0y-0FuA/videos
LINE労働相談 https://page.line.me/340sctrx?openQrModal=true