【組合員紹介＆組合員の手記】建設関連会社で過労死ラインの長時間労働、精神疾患を発症し自死も考えるなか退職し、YouTubeでプレカリアートユニオンに出会う

組合員紹介＆組合員の手記
建設関連会社で過労死ラインの長時間労働
精神疾患を発症し自死も考えるなか退職し
YouTubeでプレカリアートユニオンに出会う

　まだ組合活動に従事されておられない方々、初めましてＳと申します。
　現在、未払い賃金・労働災害(労災／病気)・不当解雇を会社と団体交渉を行っている者です。
　以前、建設関係の営業に携わっており、普通の中小企業と相違ない雇用形態で正社員として入社しました。採用面接も至って普通、むしろ丁寧な印象があり、こういう企業であれば従業員を大切にしているのだろうなと思い、安心して入社を決断したものでした。
■最初の違和感　試用期間終えた３か月経過頃
　内勤に本採用になった際に、部署の数名の管理職から４５時間以内に残業を必ず収める様に指示があり、サービス残業を強要させられる業務命令が始まりでした。実際に顧客を担当する様になり社内の実態が掴めてきており、部署のほとんどの従業員が毎晩２２時過ぎと遅くまで残業しているのが常態化していて、実際のところサービス残業の強要、休憩時間中も顧客からの電話やメールに対応する、休日も連絡が有れば対応しなければならない等、勤務実態はブラックといえる働き方をしており、毎月の残業も過労死ラインと言われる月８０時間をほぼ毎月のように超えており、社内の人間関係もギスギスしているなかで就労を行っていたところ、ストレス過多で精神疾患を発症しました。
■休職、そして解雇
　精神疾患を発症後は何も出来ず自殺も考えるほど苦しい状態でしたので、休職に入った１か月後に心療内科に通いながら、その後の休養を行っておりました。
　休養中は動くことも出来ず、気力もなく、生きる屍状態で日々が過ぎていくだけで、生きていても仕方がない・死のうかな・何も楽しくない等、本当に苦しく辛い毎日でした。
　会社とは数回の面談をおこない、治る見込みの見通しがなかったことから、面談では退職勧奨を促され、会社の休職規定の満了が就業規則としてあるので、これ以上の期間は休職ができないとハッキリと命令として言われたので、仕方ないと割り切れない考えを持ちつつ退職手続きを取りました(メールで退職届の文章まで指定されました)。
■退職から組合加入までの道筋
　退職して最初に行ったのが、労災申請の手続きと未払い残業代の請求でした。
　今までの経緯を踏まえると当然ですが、会社からは断られ、さらには代理人として弁護士を付けられたのと、精神疾患のせいで動け無いのもあり、まずは情報収集の一環としてYouTubeで弁護士が出している参考動画を見漁る日々を過ごしておりました。その中で会社との交渉に有用なのが、弁護士か社外の合同労働組合(以下「ユニオン｣と言います)と知り、調べる中でプレカリアートユニオンがYouTubeで動画を出していることを知り、動画でユニオンの活動と弁護士との違いを勉強し、自分が組合活動をできる体調になった段階で２０２４年１１月に加入に至りました。電話で書記長の稲葉さんが懇切丁寧だったのも記憶に新しいです。
■労働問題に悩む方、助け合う仲間がいます
　会社は社風や就業規則という言葉で従業員が逆らえない環境を作ります、違法と知りながらもです。
　いま悩まれて心細い思いをされていらっしゃる方々へ、問題を解決できない場合は一刻も早くユニオンに相談することが始まりとなります。
　そして、外部の労働組合は個人で加入できて、個人の同じ悩みを持つ組合員が多数在籍していて、一緒に団体交渉や直接行動等を通じて労働問題を解決していくのが組合員の活動となり、組合活動は法律で守られており、会社は拒否できないことが多くありますので安心してください。
　また、組合はこれまでの活動で得た知識や経験が豊富にあり、会社と立ち向かう体制も整っております。実際に私も組合加入し仲間たちと交流するなかで、励まされ共感を得ましたし、組合活動をする中で会社からの不利な扱いに立ち向かう姿に「仲間がいる」と勇気をもらうことができ、これからも仲間達と協力して労働問題改善に向けて行動していく決心を持てましたし、悩みを持つ方は一緒に問題解決に取り組みましょう。
　Ｓ（組合員）