プレカリアートユニオンブログ

労働組合プレカリアートユニオンのブログ。解決報告や案件の紹介など。

解雇、未払い賃金問題などについて交渉している千葉県内に事業所のある運送会社と和解し、解雇撤回と賃金補償勝ち取る!(2021年3月の解決)

解雇、未払い賃金問題などについて交渉している千葉県内に事業所のある運送会社と和解し、解雇撤回と復職までの賃金補償を勝ち取りました。過去の未払い残業団問題については、誠実な交渉により解決を目指すことを確認しました。

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派遣社員に対する無期転換逃れの契約解除について交渉していた派遣会社と和解!(2021年3月の解決)

派遣社員は派遣会社と締結する労働契約の期間が5年を超えた場合、派遣会社に無期転換の申し込みが可能になるにも関わらず、これを無視し、契約解除を強要していた派遣会社と交渉を行い、このほど和解することができました。

 

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従業員の雇用、労働条件問題について交渉していた東京都内のアニメーション会社と和解!

従業員の雇用、労働条件問題について交渉していた東京都内のアニメーション会社と和解しました。

双方、今後とも個人のプライバシーに配慮するとの認識を共有し、この問題を解決することができました。

解決のためご協力いただいた全ての皆様に、心からお礼申し上げます。

 

We would like to inform you that we have reached a settlement with an animation company in Tokyo, with whom we had been negotiating over employee employment and working condition issues. The union and the company shared mutual understanding that they would continue to give consideration to the privacy of individuals and were able to resolve this issue.

 

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【組合員の手記】車椅子ユーザーの不自由さに気付いて

コラムニストで自分と同じ車椅子ユーザーの伊是名夏子さんが受けた駅での乗車拒否についてまず一言、この令和3年の時代にありえない対応です。人がいる駅でしたらなおさらです。せめて、駅入口に階段しかないこと、車椅子の乗客に対して上下できる設備がないなどの説明書きなどは、必要だと強く思います。

■人に迷惑をかけてしまうという気持ち
中野駅エスカレーターしかありません。車椅子ユーザーの自分一人のためにエスカレーターを止めてもらうのも申し訳なく、気を使います。階段で使われる車椅子用の大きな箱での移動も大変そうで、駅員さんに毎回申し訳ありませんと思ってしまいます。なので、バリアフリーの設備やエレベーターをもっと広げていただきたいです。無人の駅や階段しかない駅など、地方で初めて行く駅だと一人で駅を降りることに抵抗があります。人に迷惑をかけてしまうという気持ちからです。
通常、歩道は雨が流れやすいように実は、勾配がついています。高齢者や力の弱い方々にとっては、歩道を進むことすらとても大変です。僕は、半身麻痺ですので、片手で進むのが困難だと感じます。坂道は、スロープで後ろ向きでしか登れない場合も多く、もっと勾配に配慮を行っていただけるとありがたいです。(手すりを握って勾配を上がる場所などでは、今はウィルスが手に付着する心配があり、使い捨てのゴム手袋や消毒液が欠かせません) 一度しゃがんで、あらためて歩道を見てみてください。勾配があることがわかるはずです。

■車椅子になって初めて知った不便さ
僕は、45歳から今後は一生車椅子生活と決まりました。もし乗車を拒否されたら、車椅子ユーザーの私たちが悪いのか?と感じます。車椅子を見かけたら、ちょっと見て、すぐ目をそむける方も多いです。見るとかわいそうだと思っているのでしょう。健常者の時に僕は、車椅子の方々の苦労を知りませんでしたし、知ろうともしませんでした。僕は今、よく不便を感じます。車椅子に乗った途端、他の人が見て見ないふりをする方々が多いことに気が付きました。

■せめて健常者と同じサービスを受けたい
僕は飲食店で、障害者の入店はお断りしますと追い出されたこともあります。男性専用・女性専用などお店が決めることは自由だと思います。ですが、僕の場合は、何の説明もなく追い出され、ひとことも理由を知らされませんでした。(お店の中にいた他のお客さんは、それを聞いていて驚いている様子でした)
特別扱いをしてくださいとは思いませんが、せめて健常者の方と同じサービスは、受けたいです。駅構内が階段だけの場所は、エレベーターやエスカレーター、もしくは手すりで階段を上がれる箱型タイプものを設置してほしいと思います。もちろん、優しく「大丈夫ですか?」「同じ方向ですから」と声をかけていただき、勾配や歩道でもお手伝いしていただける親切な方々も多いとも感じます。とても感謝しています。不自由なことに気付き、車椅子を押してもらえると本当に嬉しいです。ありがとうございます。

北川 龍一(組合員)

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ラオックスで4万円の違法な賃下げ 労働条件を巡り交渉中

ラオックスで4万円の違法な賃下げ 労働条件を巡り交渉中

 ラオックス株式会社では、去年の8月に従業員に対し、見なし残業代制度を廃止することを伝え、基本給の一部に見なし残業代相当が含まれているとして、従業員の賃金を一方的に約4万円程度引き下げるという、違法な賃下げが行われました。私たちプレカリアートユニオンはこの違法な賃下げを交渉によってはね返し、これまでに順調にラオックスで働く組合員の数を増やしてきました。

■合意のない不利益変更は違法
 交渉を通じて再三にわたり、合意のない不利益変更は違法であることを伝え、これを根拠に賃下げを撤回してきたのですが、会社もこのままではまずいと思ったのか、新たな策を講じてきました。新賃金制度を導入するどさくさに紛れて、後出しで賃下げの合意を取ってしまおうというのです。

■特別手当で騙して強引に合意形成
 「売り上げが厳しかったために賃金を4万円下げましたが、皆さんの生活に配慮して特別手当(月1万円程度)を支給することにしました」
 会社は、大まかにいうとこのような説明をし、個別にサインを書かせています。しかし、実はこの合意書は4万円の賃金が下がったことに同意することを前提に、手当を支給するというものです。すでに多くの従業員がサインをさせられてしまっています。しかも、手当は評価に連動し、すぐにゼロにすることもできる水物です。

■役職者は責任を取らず
 売り上げの多くをインバウンド消費に頼るラオックスの経営にとって、確かにコロナ渦での1年間は相当に厳しいものであったことでしょう。しかし、団体交渉では経営陣各々どの程度の金額の責任を取ったかも明かさず、挙げ句の果てには従業員の賃金を下げた一方で、一時的に凍結していた管理職層への手当を復活させたことまで明らかになったのです。
 責任を取るべきものが責任を取らず、一般従業員の賃金を大幅に下げることなど許されません。これからもラオックスで働く組合員とともに不合理をはね返すべく闘っていきます。また、合意書にサインした場合であっても、合意はサインした日にちより有効なので不当に切り下げられた過去分の請求は可能です。このことを訴え、組織化も引き続き行っていきたいと思います。
 稲葉一良(書記長)

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【組合員インタビュー】運送会社の未払い賃金、労災問題を解決!泣き寝入りしたくなければ組合に加入を

運送会社の未払い賃金、労災問題を解決!泣き寝入りしたくなければ組合に加入を

2月に運送会社G社と和解したMさんのインタビューをご紹介します。

 ドライバーとして働いていたMさんの労働時間は11時から翌々日の11時まで連続36時間勤務。休憩が取得できたのは、高速道路のパーキングエリアに駐車できた4,5時間程度だったそうです。また、荷物の上げ下ろしの作業で足と腰を負傷。しかし、会社は労災として対応せず、出勤を強要したため、休業を余儀なくされました。
 Mさんは長時間過重労働を強いられただけでなく、「洗車代」という名目での給料からの違法天引き、配置転換などの嫌がらせをされ、会社は団体交渉も拒否したため、不当労働行為救済申立をしていた東京都労働委員会で和解しました。

■G社に入社するまでどのようなお仕事をしていましたか?
 ドライバーの仕事に就く前は、さまざまな職場で仕事を経験しました。高校卒業後は工場で働き、仕事ぶりが認められ、臨時職員から正社員に誘われました。当時のテレビドラマで「会社の上司を見れば、その年になった時の自分がわかる」というセリフがあり、その時に30年後の自分を想像し、正社員の誘いを断ったところ、上司から嫌がらせをされるようになりました。他に営業の仕事もしました。成績を出さなければ休みがもらえない、病気でも無理やり働かせるような酷い会社もありました。いじめのような研修を強制され、毎日朝8時から終電まで酷使され、仕事中に倒れて救急車で運ばれたこともありました。
 初めてトラックドライバーの仕事に就いたのは、G社とは別の会社ですが、当時は自分の子どもが生まれ、社宅がある会社を探しており、それがきっかけでした。そして、運送会社G社に入社したのは、2014年のことです。

■G社で労災問題が起きた経緯について教えてください
 G社では入社後、主に13tトラックを運転していました。途中から上司が会社と一緒になり私を辞めさせようと、バラ積み下ろし作業の仕事ばかりやらされ、残業代もなく、寝る暇もないまま長時間働かせられました。
 2019年12月、パレットごとに下した1個20グラムの砂糖の入った袋を持ち上げて形を整えている時に、左足ふくらはぎに激痛が走りました。同時に筋肉疲労で膝や腰も痛め、歩行が困難になりました。しかし、会社は労災とはなかなか認めてくれず、医者に提出する書類の発行で何週間も待たされました。
 さらに会社は「大型車に乗りたいのであれば、うちを辞めて他に行った方がいい」とまで言い、勤務中の労災事故をもみ消そうと、退職勧奨を始めたのです。結局、私は出勤を強要され、足の痛みも悪化し、休業せざるを得なくなりました。

■和解までその他にどのようなことがありましたか?
 休業中、労災の手続きがまだされていないことがわかり、G社の元社員でプレカリアートユニオンの組合員のOさんの紹介で、組合に加入し、すぐに会社に団体交渉を申し入れました。会社はコロナを理由に、約3か月間団体交渉に応じず、5分で交渉の席を立つなど、不誠実な態度を繰り返したため、東京都労働委員会に不当労働行為救済申し立てをしました。休業中に会社は、いつ復職するのだと連絡してきたり、自分が普通に歩く映像を労働基準監督署に見せ、私の労災を打ち切るように働きかけもしていました。
 復職後は嫌がらせで配置転換を命じられ、通行誘導の仕事をさせられました。会社はさまざまな手を講じてきましたが、私はあきらめず仲間と街宣活動を継続しました。おそらく会社は組合員が増えることを恐れていたのでしょう。会社は私とG社の他の社員が顔を合わせないように仕向けていました。
 また、大阪の事業所には2回も遠征に行きました。これが特にきいたのだと思います。会社から数々の嫌がらせや団体交渉の拒否もされましたが、最後は東京都労働委員会で和解しました。

■最後、他の組合員へのメッセージなどがあれば聞かせてください
 約1年かかったこの争議で、特に印象に残っていることは、大勢の仲間と街宣ができたことです。人数を見て会社も驚いていたので、数は大事だと感じました。もし、今労働問題で悩みを抱えている人がいるのであれば、泣き寝入りしたくなければ組合に入れと伝えたいです。
 そして、加入した後は、勝つまではやめないという強い意志も大事だと思います。
 今後はしばらくケガの治療に専念します。組合員のみなさんの協力のおかげで解決できたと思っています。ありがとうございました。

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表現の現場でのハラスメント調査 回答者の8割以上が被害を経験

表現の現場でのハラスメント調査 回答者の8割以上が被害を経験

これまでもさまざまな労働現場でハラスメントは繰り返し問題になってきました。特に性被害など、長く語られてこなかったことも近年は少しずつ、声があがることが多くなってきました。先日、美術、演劇、映像など表現に関わる活動・仕事をしている人たちを対象としたハラスメントの実態調査が行われ、3月24日の記者会見で調査結果をまとめた「『表現の現場』ハラスメント白書2021」が公表されました。

■深刻なハラスメント被害
調査は2020年12月から2021年1月までの1か月間、1449人がウェブフォームから回答したものを対象にしています。これは、表現活動を仕事としている人たちの母集団を代表とするものでないものの、今回の回答者のうち、何らかのハラスメントを受けた経験があると答えた人は8割以上で、暴行・人格否定・性行為を強要されたなど深刻な被害の実態が浮き彫りとなりました。

ジェンダーバランスの不均衡による構造の問題
ハラスメントが横行している原因として、表現の場におけるジェンダーバランスの不均衡があげられました。たとえば、師弟関係や上下関係にある人との間で起きたハラスメントの多くが、男性からの被害で、指導者や権限を持つ人は今でも圧倒的に男性が多く、女性など立場の弱い人がハラスメントを受けるという構造の問題があるといいます。
アーティストでプレカリアートユニオンの組合員であり、この調査を行った「表現の現場調査団」の発起人でもある笠原恵実子さんは会見で、今後5年間この調査を継続しながら問題を可視化していくこととし、調査の目標の一つとして、「全ての人々が多様な価値観を実現できる場にし、表現の現場のジェンダーバランスを変えていく。そのための啓蒙活動をしていきたい」と話しました。

フリーランスに労働法の保護を
また、表現の現場ではフリーランスが多く働いていることが大きな特徴です。回答者のうちの56%がフリーランスでした。それについて日本労働弁護団に所属する笠置裕亮弁護士は、「フリーランスは、労働法の保護がまったく受けられない状況にあり、契約解除を規制する法律もない」と制度の問題を話し、次の仕事がもらえなくなるという危機感から、ハラスメントを受けても声を上げらない状況が生まれると指摘しました。調査団は、これまで守られる法律がなかったために、ハラスメントが改善されてこなかったとして、今後はフリーランスの法改正を求めていくことも発表しました。


調査報告につきましては、「表現の現場調査団」公式サイト上の「『表現の現場』ハラスメント白書2021」に公開されています。被害者の声を集めた大変重要な報告です。サイトからご覧ください。

www.hyogen-genba.com

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