プレカリアートユニオン組合員が、1月16日付で、ビル管理を行う株式会社重田(重田浩男代表取締役)に対し、未払い賃金など977万9500円を請求して、横浜地方裁判所に提訴しました。代理人は、神奈川総合法律事務所の嶋粼量弁護士、西川治弁護士です。
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資本金1000万円、従業員約87人の株式会社重田は、8時30分から翌日8時30分までの24時間労働に従事するアルバイトの男性に対し、時間外賃金(残業代)を支払っていませんでした。
さらに2014年4月に入社し、誠実にビル管理業務に従事してきたこの男性が、業務中に拾ったごみを保管していたことについて、窃盗であるなどと決めつけ、2017年5月16日以降、無給で自宅待機にさせ続けています。
会社は入社時に「日給1万6000円」と説明。2015年11月以降は、毎週日曜日のみ勤務し、勤務日数に応じて日給1万6000円が支払われました。8時30分から翌日8時30分までの24時間労働。引き継ぎの朝礼が8時15分から開始されるため、8時15分から出勤するよう命じられてもいました。1人現場で、休憩時の代替要員もいないため、労働から完全に解放されるという意味での休憩は取得できていません。会社は、残業代込みで1万6000円を支払っていたと主張しています。1万6000円を24時間で割ると666円で最低賃金を大幅に下回ることになります。どちらにしても違法です。
2017年7月20日、男性が、誰でも1人から加入できる労働組合・プレカリアートユニオンに加入し、復職や未払い賃金の支払いを求めて会社に団体交渉を申し入れました。しかし、会社は、団体交渉を拒否し、話し合いの場から逃げ回っています。団体交渉拒否は、労働組合法第7条2号違反の不当労働行為=違法行為です。プレカリアートユニオンが、(株)重田の団体交渉拒否について、東京都労働委員会に不当労働行為救済申立をし、現在、大きな労使紛争になっています。
(株)重田のようなでたらめな労務管理、違法行為を行うブラック企業をそのままのかたちで放置することは、この社会に公害を垂れ流すのを同じことになってしまいます。社員を大切にし、法律を守って会社経営を行う、まっとうな経営者の足を引っ張ることにもなります。どうか、(株)重田の重田浩男代表取締役に、プレカリアートユニオンとの団体交渉に応じ、1日も早く、労使紛争を解決するよう、ご指導、ご協力をお願いいたします。
【ご意見は】
株式会社重田 重田浩男代表取締役
〒231-0033横浜市中区長者町1-4-3 森島ビル3階
TEL045-664-5771 FAX045-664-5772
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