プレカリアートユニオンブログ

労働組合プレカリアートユニオンのブログ。解決報告や案件の紹介など。

組合員の手記 無理な業務で大けがし後遺症も。労災隠しを開き直る会社に勝利

 私は、整備不良のトラックで無理な業務を強いられ、大怪我をしました。しかし会社は、すぐに病院に行くことも仕事を休むことも認めてくれません。許可が出て病院に行けたのは3日後。しかも病院に行く前日には、管理職から「とにかく労災にはしてほしくない」と言われました。初診後も休む間もなく無理難題な業務が待っていました。その後も、数々の安全配慮義務違反、労災隠し、パワハラ、脅しまで受け、さすがにもう耐えられないと思い、一人で闘う決意をして退職しました。
■見下す会社と一人で闘ったが…
 労基署で労災申請をして認定されたら、会社は怪我から10か月後に労災に切り替えました。怪我の痛みで休んだ日や怪我の治療費などの補償はなく、その時会社が補償した金額は「1730円」のみ。この怪我は後遺障害と認定されました。
 一人で闘おうとした私は、会社に解決を求め続け、労基署以外の沢山の行政の窓口やたくさんのメディアにも会社の労災隠しのことを伝えました。しかし、行政もメディアも思うように動いてくれません。会社も馬鹿にしたような回答ばかり。
■親身で迅速な対応と強い交渉力
 一人で動き続けて約2年、行き詰まった私は、労働弁護士に相談。しかし、またもや交渉は1年近く難航。会社への僕の行動を警察から注意されたこともありました。そんなとき労働弁護士から、「君の求めていることはプレカリアートユニオンにあるかもしれない」と言われ、藁をもすがる思いでPUに相談。僕が求めていたことが全てありました。

■求めていたものが全てあった。団交で会社の不正を認めさせ和解、熱い情熱を持つ仲間に出会えた

 初めての相談時、稲葉書記長は、会社がやったこと、僕がやってきたことに関する資料を数時間にもわたって読んでくれて、「SさんがやろうとしていたことはPUならできます」と、その日のうちに共に闘う行動をとってくださったのです。あの時のあの言葉でどれだけ救われたことか。もう一人じゃない。
 加入から約1か月後に初の団体交渉。正直、不安と緊張で何を話せばいいのか、頭はパニックでした。ところが、団体交渉が始まると、清水委員長と稲葉書記長が、相手の弁護士を黙らせ、私の言いたかったこと全てを徹底して指摘し、数々の会社の不正を認めさせてくださいました。
■団体交渉のおかげで和解できた
 その結果、「1730円」のみの補償だったものが、この後の1回目の労働審判の期日で1000万円近い解決金で和解することができました!
 間違いなく、あの時の団体交渉なくしてこの結果はなかったと思います。
 闘いを終えて感じたことは、労働問題を抱えてしまったら、まず真っ先にPUに相談することが一番だということです。そこからどう行動すればよいかは導いてくれます。今までの私の闘い方だと、問題が長期化してしまうことを学びました。
 PUは問題解決だけでなく、次なるステップへ向けての熱い想いをもくれました。
 それは、熱い情熱を持つ仲間がたくさんいるからだと思います。
 全てを救ってくれたプレカリアートユニオンの皆さんに感謝です。
 S(組合員)

 

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けがが治るようにと2人の娘が退社時にくれたリストバンド。闘うためのお守りとして身につけていた。

 

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