プレカリアートユニオンブログ

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ジャーナリストの竹信三恵子さんらが語るメディアの取り上げ方。「ジャーナリズムの視点からみた関西生コン事件 第3回検証シンポジウム」

 2021年11月12日に連合会館の大会議室で、「ジャーナリズムの視点からみた関西生コン事件 第3回検証シンポジウム」が開催されました。
 主催は関西生コンを支援する会。関西生コン事件とは、全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部に起きた戦後最大級の刑事弾圧のことです。
 シンポジウムでは、まず竹信三恵子さんが発言しました。竹信三恵子さんは関西生コン事件をテーマにした本『「賃金破壊 労働運動を「犯罪」にする国』を出版していて、同書を書いた理由や経緯などを語り、これだけ大きな事件なのにも拘わらず、メディアでは取り上げられていないこと、インターネットネットで検索しても労働組合側が悪かのような記事が多いことなどの問題を指摘しました。
 次に発言したのは花田達朗さん。フリーランス社会学者で非営利ニュース組織「Tansa」共同設立者でアドバイザーでもある方です。花田達郎さんは、今回の関西生コン支部の取り組みを、ドイツでの産業労働組合原理のあり方を例に解説をしていて、なぜ関西生コンの事件は大手メディアは取り上げないのか、それは日本にはドイツのような産業労働組合原理のジャーナリストユニオンがないため、関生支部がやっていることが理解できないのだろうと語りました。
 最後にMIC(日本マスコミ文化情報労組会議)事務局長でジャーナリストの北健一さんは、当初は関生支部の方も何かまずいことをしたから警察が弾圧したのかと思っていたが、実際に調べてみると、関生支部はまっとうに組合活動をしていただけだということが判明して驚いたとのことです。
 今回の集会を通して、このままでは労働者は、搾取され続ける運命を辿るということ、これを防ぐには労働組合が機能して労働者の権利を主張し続けないといけない、と私は思いました。この集会の全容は現在YouTubeの関西生コンを支援する会で公開されていますので、興味を持った方はぜひ視聴してみてください。
 郡山喜行(書記次長)

 

youtu.be

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