いなばの生活力向上計画
第19回 いわゆる「コスパがいい」ものだけを買ってはならない理由
生活力向上に役立つ情報をお届けするこのコーナー、今回も前回に引き続き「価格」と「価値」の違いについて解説します。今回は主に「コスパ」に注目して解説します。買うならコスパがいい物がいいですよね。けど常にそうでしょうか。また、そもそもコスパがいいとは一体どんな状態でしょう。
■コスパがいいとはどんな状態
前回のおさらいになりますが、「コスパがいい」とは「価格<価値」の状態を指し、「コスパが悪い」とは「価格>価値」という状態を指します。価格とは値段のこと(当然ですね)、価値とは商品から受ける豊かさなどのメリットとなります。つまり、コスパがいいとは支払った金額に比して多くの価値を得ることができるということです。
■コスパの落とし穴
では、コスパのいい物ばかりを買っていれば豊かになるのかというと、決してそんなことはありません。ここでコスパの落とし穴について見ていきましょう。まず、コスパというのはいわゆる「一般的な(と考えられる)消費者」にとっての指標に過ぎません。例えば、辛いものが嫌いな人にはどれだけ容量が多くて安いスパイスも価値のないものになるでしょう。また、コスパは物事の一面だけで語られる事が往々にしてあります。
先ほどのスパイス、一見量は多くお得に見えるのですが成分をよく見てみると安い材料ばかりでできていてかさ増しされているようにも感じられます。そのような場合、グラムと値段の観点ではコスパがいいものの、品質と値段の観点ではそうでもないことになりませんか。
【お得だからとなんでもコスパに踊らされて買い物をすると不要な物を買うこと・買いすぎに繋がり結局損をします。】
■自分にとって価値を見出せない物を買ってはならない
例外的に誰かから搾取を行えば表面的にコスパの良い商品は出来上がりますが、その「価値」は誰かから奪った物であり、非人道的であるばかりか社会全体の損失に繋がります。誰にとっても真にハイコスパなものというのは存在しません。レビューなどで「コスパ最高!」などと勧められているものも結局、誰かが「お得」と判断した誰かの価値観に基づく指標です。
また、ハイコスパを謳う商品も企業の販売戦略に基づいています。
【どんなにお得でも自分にとって不要なら自分にとっては無価値なのだとしっかり自覚することが大切です。】
なぜそれが必要か、そのためにこの金額を支払うことで自分は豊かになるのかを自問自答し人や世間の物差しで買い物をせず自分の価値観をしっかりと育んでいくことが自立した消費者への第一歩です。
稲葉一良(書記長)
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