団体交渉を一方的に中断し稲葉書記長らに暴行！？大成会（長汐病院）と企業統治担当を名乗る佐賀豊社労士を提訴！！

団体交渉を一方的に中断し稲葉書記長らに暴行！？
大成会（長汐病院）と企業統治担当を名乗る佐賀豊社労士を提訴！！

　団体交渉を正当な理由無く拒否し席を立ち、交渉継続するよう求めた組合側に対し社会医療法人社団大成会の団交出席者である佐賀豊社労士が執拗な暴行を加えた。１１月２８日、プレカリアートユニオンと稲葉書記長が原告となり東京地裁に提訴し、代理人である旬報法律事務所の鴨田哲朗弁護士と共に記者会見を行った。警察によると、佐賀社労士は既に書類送検されたとのこと。
■団交を拒否し一方的に退出した大成会
　残業代の未払いやパワハラ、組合員だけ夜勤に入れないなどの不利益取扱いなどを議題として行われたプレカリアートユニオンと池袋の長汐病院を運営する大成会との団体交渉が組合事務所で１０月２０日に行われた。大成会はこれまで「コロナの特効薬ができるまで対面で団交をしない」などと主張しており、当日の団交は１年以上ぶりに対面で行われたものの、出席者は代理人と本来交渉員として団交に参加できないはずの佐賀社労士のみであった。出席者が団体交渉は１３時から２時間の予定であったが、大成会は開始３０分後、正当な理由無く団体交渉を拒否し退出しようとした。
■団交継続を求めた組合員らを社労士が執拗に暴行
　団体交渉を継続するよう求めた稲葉書記長らを佐賀社労士は足蹴にし、突き飛ばし、腕を捻り上げて関節を極める、服の襟を掴んで引き倒す、髪の毛を掴んで頭を振り回す、転倒したところを持ち上げて思い切り地面に落とす、踏みつけるなど、執拗に暴行を加えた。暴行は警察が到着するおよそ２０分後まで行われ、非常階段の踊り場で足を掛け階段から落とそうとするなど、命の危険も生じるような激しい行為も見受けられた。佐賀社労士は警察に連行され、被害を受けた稲葉書記長と組合員１名は救急車で搬送され、稲葉書記長は頸部挫傷、左肩部挫傷、右肘部挫傷、左臀部挫傷、組合員は後頭部打撲、頸部挫傷、左肩部挫傷と診断された。
　その後、大成会は組合との団体交渉を拒否しており、組合は東京都労働委員会に対し不当労働行為救済申立を行っている。社労士は日頃から闘う労働組合を誹謗中傷する発信（「暴対法があるのに組合を取り締まる法律がないのはおかしい」など）を続けており、団交当日も途中で席を立つ事をブログで予告していた。労働組合の活動を暴力で弾圧する大成会（長汐病院）と佐賀豊社労士の行為は決して許させるものではない。

※団交に出席した大成会・長汐病院の社労士によるプレカリアートユニオン稲葉一良書記長に対する暴行・傷害に抗議し、暴行・傷害に関する動画を公開しました。

youtu.be団交に出席した大成会・長汐病院の社労士によるプレカリアートユニオン稲葉一良書記長に対する暴行・傷害に抗議します　2023年10月20日・プレカリアートユニオン事務所（撮影：東京管理職ユニオン）

※プレカリアートユニオンとの団体交渉に出席した社会医療法人社団大成会・長汐病院の佐賀豊社労士が、プレカリアートユニオン稲葉一良書記長と組合員１名に対し暴行・傷害行為を行い、稲葉書記長らが負傷し救急搬送される事件がおきました。佐賀豊社労士の不法行為と、団体交渉に佐賀社労士を参加させた社会医療法人社団大成会の不当労働行為責任について慰謝料・損害賠償を請求し、プレカリアートユニオンと稲葉書記長が原告となり、東京地裁に提訴。１１月２８日に厚生労働省記者クラブにて記者会見を行いました。