プレカリアートユニオンブログ

労働組合プレカリアートユニオンのブログ。解決報告や案件の紹介など。

「思い出し家計簿」で1年の支出を振り返り来年の計画を立てよう【いなばの生活力向上計画 第20回】

いなばの生活力向上計画 第20回
「思い出し家計簿」で1年の支出を振り返り来年の計画を立てよう


 生活力向上に役立つテーマをお届けするこのコーナー、今回は「思い出し家計簿」について紹介します。初めて聞く言葉だと思いますが、オリジナルの名前なのでお気になさらず。1年間の家計の大まかな振り返りをまとめたものを指します。もし、毎月家計簿を付けているようならば詳細なデータに基づき、付けていない場合であっても記憶や調べて分かる情報などから大まかに振り返ることができると来年の支出に関わる計画を立てる参考になるはずです。
■「臨時」出費を振り替える
 まず、振り替えるべきは「臨時」出費です。旅行に行ったり、衣料品を買ったり、車が壊れて修理したり、などなど、食費・光熱費・通信費・家賃等や生活必需品ではなくかつ単月度予算に含めるのが妥当ではない項目について振り返ってみましょう。どこの月でどんな臨時出費があったか、年間合計はいくら程、そして、その出費は来年も必要になりそうか(見込んでおいた方がよいか方がよいか)を振り返ることで「臨時」出費と思われていたものの中に実は予め計画できるものも相当に含まれているということが分かると思います。また、その金額の総額を把握し、来年同程度の予算が見込めるならばどのような出費をするのかを考えるのも非常に有意義です。レジャーの計画などはこの時点から予算化することで来年の楽しみが増えることになりますね。また、来年の計画を立て予算超過が見込まれる場合、家計の見直しも必要になるかも知れません。「急な」出費で家計崩壊に陥るケースもあり、予測できる出費はなるべく予測しておく必要もあります。
■家計簿を毎月付けている場合はシーズン毎の動向を
 毎月家計簿を付けている方は、それぞれの各項目についても数字(金額)を並べて比較検討してみましょう。光熱費込みの賃貸など例外的なケースを除き、食費や光熱費などは毎月同じということはないと思います。物価上などの影響もあり精密な検証は中々むずかしいのですが、どこかの月が突出していたり、逆に凄く少なく何でいたりということはありませんか。それぞれについて高かった月、低かった月それぞれの理由を分析し理由付けができると来年同じ状況になりそうかと併せて考えることで将来の出費について見通しが良くなります。これを通じて、自分の季節やシーズン毎の消費の傾向が見えてくると弾力的な家計運営を行うことができ、より予算配分の自由度は高くまります。
 「思い出し家計簿」は会社や組織でいうところの決算報告やその分析にあたるものです。簡単にでもいいので年(若しくは年度)の最後にまとめ、数年にわたり見返すことで消費の傾向が掴めることに加え、実は消費の軌跡は活動の軌跡でもあるので生活や思い出を振り返るきっかけにもなります。家計のコントロールはまず知ることから。しっかり把握し生活力を高めていきましょう。
 稲葉一良(書記長)

 

【労働相談は】
誰でも1人から加入できる労働組合
プレカリアートユニオン
〒160-0004東京都新宿区四谷4-28-14パレ・ウルー5F
ユニオン運動センター内
TEL03-6273-0699 FAX03-4335-0971
メール info@precariat-union.or.jp
ウェブサイト https://www.precariat-union.or.jp/
ブログ https://precariatunion.hateblo.jp/
Facebook https://www.facebook.com/precariat.union
twitter https://twitter.com/precariatunion
YouTube https://www.youtube.com/channel/UCAwL8-THt4i8NI5u0y-0FuA/videos
LINE労働相談 https://page.line.me/340sctrx?openQrModal=true