プレカリアートユニオンブログ

労働組合プレカリアートユニオンのブログ。解決報告や案件の紹介など。

メールマガジン『プレカリアートユニオン(PU)通信 第133号 <2023.02.27発行>』を発行しました

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 Precariat Union 駆け込み寺から砦へ
 非正規雇用でも若い世代の正社員でも組合を作って労働条件をよくしたい!
 プレカリアートユニオン(PU)通信 第133号 <2023.02.27発行>

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─□ 目次 □───────────────────────────

 1.アーティスツ・ユニオン(プレカリアートユニオンアーティスト支部
   結成! 適切な報酬で、労災申請でき、ハラスメントのない環境で
   仕事をしよう            【アーティスツ・ユニオン】

 2.オルガナイザー養成講座第4回「団体行動・直接行動を実行し、不当労
   働行為に対応できるようになる」の報告部分をYouTubeで公開
  (ユニオン・合同労組連絡会主催)    【オルガナイザー養成講座】
  
 3.配転を巡る労使紛争について中央労働委員会で栃木県内の建設系の会
   社と和解、不当な自宅待機命令、解雇などの問題について交渉してい
   た東京都内の医療関、ほか(2023年2月の解決)     【解決!】

 4.公園の売店でアルバイトとして働く労働者の雇止め問題について交渉
   していた、東京都公園協会と和解し、雇止めが撤回され、職場復帰を
   実現!(2023年1月の解決)              【解決!】

 5.特養「えくぼ」(社会福祉法人ななくさ)で支部結成!
   未払い賃金問題も解決。プレカリアートユニオンに加入して笑顔が
   あふれる職場に変えよう             【ななくさ支部
 
──────────────────────────────────

 

【解雇、雇止め、パワハラ、セクハラ、賃金不払いなどあらゆる労働相談は】
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プレカリアートユニオン
〒160-0004東京都新宿区四谷4-28-14パレ・ウルー5F
ユニオン運動センター内
TEL03-6273-0699 FAX03-4335-0971
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配転を巡る労使紛争について中央労働委員会で栃木県内の建設系の会社と和解、不当な自宅待機命令、解雇などの問題について交渉していた東京都内の医療関、ほか(2023年2月の解決)

【2023年2月の解決】

■不当な自宅待機命令、解雇などの問題について交渉していた東京都内の医療関連サービス会社と和解!
 不当な自宅待機を命じた上、解雇を通告した問題などについて交渉していた東京都内の医療関連サービス会社と和解しました。会社側が、当該組合員について、前職の年俸を偽って入社したと疑義を表明したことについては撤回し、遺憾の意を表明。当該組合員も納得できる早期の解決に至りました。

■休業時の未払い賃金問題などについて交渉していた東京都内のIT企業と和解!
 休業時の未払い賃金問題などについて交渉していた東京都内のIT企業と和解しました。本来は必要のない休業を命じられ、休業が原因で評価が下げられたことなどについて会社は遺憾の意を表明し、解決金の支払い、その後の休業を理由に不利益な取り扱いをしないことなどを合意しました。円滑な復職に向けてサポートしていきます。

■高裁でも勝利し判決確定 元組合員宮城史門(前田史門)氏がプレカリアートユニオンに対し拠出金の返還を請求した訴訟で、2022年5月24日に東京地裁プレカリアートユニオンが勝利、同年12月15日に東京高裁でも勝利し、高裁判決が確定
 高裁でも勝利し判決確定 元組合員宮城史門(前田史門)氏がプレカリアートユニオンに対し拠出金の返還を請求した訴訟で、2022年5月24日に東京地裁プレカリアートユニオンが勝利、同年12月15日に東京高裁でも勝利し、高裁判決が確定しました。
 2022年5月24日、東京地方裁判所が、元組合員の宮城史門(前田史門)氏が、プレカリアートユニオンに対して拠出金の返還などを請求していた訴訟において、プレカリアートユニオン側の勝利判決を言い渡していました。原告の宮城氏の主張をすべて退け、「原告の請求をいずれも棄却する。訴訟費用は原告の負担とする。」とする判決です。
判決文はこちら https://www.precariat-union.or.jp/file/top_news_06.pdf

■配転を巡る労使紛争について中央労働委員会で栃木県内の建設系の会社と和解!
 組合員の配転を巡る労使紛争について栃木県内の建設系の会社と係争状態となっていた全ての案件は、裁判所において、会社側の不当労働行為を否定する判決と、組合側の名所毀損行為の違法性を否定する判決がそれぞれ確定し、中央労働委員会の強い勧告により解決しました。

■契約期間途中の解雇問題、未払い賃金問題などについて交渉していた東京都内の医療関連の派遣会社と和解!
 契約期間途中の解雇問題、未払い賃金問題などについて交渉していた東京都内の医療関連の派遣会社と和解しました。
 解雇を通告しておきながら、自己都合の退職届を書かせようとする会社が後を絶ちません。解雇には正当な理由が必要なのに、正当な理由がないにも関わらず労働者を辞めさせたい会社は、解雇だと言いながら、労働者をだまして退職届にサインをさせようとします(解雇ならそもそも退職届を書く必要がないはずです)。
解雇通告をされてショックを受けても、退職届は書かずに、すぐに誰でも1人でも加入できる労働組合プレカリアートユニオンにご相談ください。

【追加】

■賃金不払い、ハラスメント問題について交渉していた埼玉県内の建設関連会社と和解!

 賃金不払い、ハラスメント問題について交渉していた埼玉県内の建設関連会社と和解しました。


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不当な自宅待機命令、解雇などの問題について交渉していた東京都内の医療関連サービス会社と和解!

不当な自宅待機を命じた上、解雇を通告した問題などについて交渉していた東京都内の医療関連サービス会社と和解しました。会社側が、当該組合員について、前職の年俸を偽って入社したと疑義を表明したことについては撤回し、遺憾の意を表明。当該組合員も納得できる早期の解決に至りました。

 

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休業時の未払い賃金問題などについて交渉していた東京都内のIT企業と和解!

休業時の未払い賃金問題などについて交渉していた東京都内のIT企業と和解しました。本来は必要のない休業を命じられ、休業が原因で評価が下げられたことなどについて会社は遺憾の意を表明し、解決金の支払い、その後の休業を理由に不利益な取り扱いをしないことなどを合意しました。円滑な復職に向けてサポートしていきます。

 

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高裁でも勝利し判決確定 元組合員宮城史門(前田史門)氏がプレカリアートユニオンに対し拠出金の返還を請求した訴訟で、2022年5月24日に東京地裁でプレカリアートユニオンが勝利、同年12月15日に東京高裁でも勝利し、高裁判決が確定しました

高裁でも勝利し判決確定 元組合員宮城史門(前田史門)氏がプレカリアートユニオンに対し拠出金の返還を請求した訴訟で、2022年5月24日に東京地裁プレカリアートユニオンが勝利、同年12月15日に東京高裁でも勝利し、高裁判決が確定しました。

2022年5月24日、東京地方裁判所が、元組合員の宮城史門(前田史門)氏が、プレカリアートユニオンに対して拠出金の返還などを請求していた訴訟において、プレカリアートユニオン側の勝利判決を言い渡していました。原告の宮城氏の主張をすべて退け、「原告の請求をいずれも棄却する。訴訟費用は原告の負担とする。」とする判決です。

判決文はこちら https://www.precariat-union.or.jp/file/top_news_06.pdf

 

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特養「えくぼ」(社会福祉法人ななくさ)で支部結成! 未払い賃金問題も解決。プレカリアートユニオンに加入して笑顔があふれる職場に変えよう

 特別養護老人ホームえくぼなどを運営する社会福祉法人ななくさ(武笠真一理事長、埼玉県越谷市七左町6-191-1)で働く仲間たちが、プレカリアートユニオンに加入し、2022年4月以降、未払い賃金の支払い、就労環境の改善、公平な処遇の実現などに取り組んできました。施設長は交代し、2022年12月には、法人側と8人の仲間たちの過去の未払い賃金問題の解決、組合掲示板の貸与を含む、就労環境の改善について多数の改善を合意しました。以下は、合意事項の一部です。
1、1ユニット(利用者10人以内)に対する人員配置の基準を設定。
2、従業員による利用者・入居者への虐待を防止するため具体的な対策を講じること。
3、従業員に法律に則って休憩を取得させ、休憩を取得できなかった場合は、労働時間の賃金を支払うこと。
4、組合員であることを理由に差別的な取り扱いをしないこと。
5、退職金制度の維持。
6、リフレッシュ休暇を特定の月ではなく年間を通して取得することを認めること(年次有給休暇が付与される前の新入職員が安心して働けるように)。
7、従業員に対し、参加が義務づけられている職場の委員会の会議に参加している時間の賃金を支払う。
8、タイムカードに基づいて従業員に1分単位で時間外賃金を支払う。
9、宿直者以外の従業員についても、勤務終了後、更衣室に設置したシャワーの使用を認める。
10、就業規則など諸規定を法律に則って改正する。その際、組合と誠実に協議し、組合員の意見を聞くこと。
11、施設内でユニット内の利用者及び職員に新型コロナウイルス感染症の陽性者が出た場合、勤務した従業員には、2023年1月就労分より危険手当を支給する。
12、非常勤職員に対しても賞与を支給する。
13、定年年齢の引き上げについて組合と協議する。
14、組合掲示板を設置する。
 これらの成果をかちとって、2023年2月1日には、9人の仲間でプレカリアートユニオンななくさ支部を結成しました。
 入居者の待遇改善と職員の労働条件の改善は、表裏一体の課題です。
 先に加入し行動した仲間たちが、「私たちは施設の間違った方針を正しい方へ変え、真面目に働いている人が泣かないですむように施設と交渉しています。皆様の勇気ある一歩をお待ちしています」と、特別養護老人ホームえくぼで働く仲間の加入を心待ちにしています。

 えくぼが見える職場にしたい。
 笑顔があふれる職場に変えよう。
 家族を入れたい、自分も入りたい施設にしよう。

 

precariatunion.hateblo.jp組合員の手記 (社)ななくさの運営する特養えくぼで 労働条件と入居者の待遇改善を実現


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アーティスツ・ユニオン(プレカリアートユニオン アーティスト支部)結成! 適切な報酬で、労災申請でき、ハラスメントのない環境で仕事をしよう

アーティスツ・ユニオン(プレカリアートユニオン アーティスト支部)が結成されました。

artistsunion.jp

2023年2月24日に、日本初となる現代美術に携わるアーティストによる労働組合結成の記者会見を行い、多数のメディアに報道していただきました。

 

共同通信 現代美術家がユニオン結成 搾取生む状況を改善へ 2023/02/24

nordot.app

トーキョーアートビート 2023年2月24日 日本初のアーティスツ・ユニオンが結成。オンライン記者会見で課題と指針を語る

www.tokyoartbeat.com

美術手帖 2023年2月24日 アーティストに労働者としての権利を。日本初の現
代美術家による労働組合「アーティスツ・ユニオン」が結成

bijutsutecho.com

サンスポ 現代美術家労働組合「アーティスツ・ユニオン」結成 搾取生む状
況を改善へ 2023/02/24 19:04

www.sanspo.com

東京新聞 現代美術家が国内初のユニオンを結成 ハラスメント防止や報酬の適
正化を目指す 2023年2月24日 21時42分 

www.tokyo-np.co.jp

高知新聞社 2023.02.24 18:43 現代美術家がユニオン結成 搾取生む状況を改善へ

www.kochinews.co.jp

高知新聞ほか、全国各地の地方紙にも共同通信の配信記事が掲載されました。

 

 

2023年2月24日時点でのメンバーは以下の通り。※個別の事情によっては氏名公開を控えることも可能です。

メンバー

村上華子(支部長)、湊茉莉(副支部長)、川久保ジョイ(支部書記長)、加藤翼、飯山由貴、寺田衣里、宮川知宙、藤井光、山本高之、白川昌生[支部加入順]

オブザーバー

小田原のどか、笠原恵実子(ともにプレカリアートユニオン多摩美術大学支部

 

*****

アーティスツ・ユニオン設立に寄せて
支部長 村上華子

2023年1月19日オンラインにて、アーティスツ・ユニオン(プレカリアートユニオンアーティスト支部)を結成しました。メンバーは、美術業界のネットワークであるart for all が2020年に設立された当初からユニオンの必要性を感じてはいましたが、具体的に動き出してからは約3ヶ月という短期間で結成に至りました。これはひとえに、プレカリアートユニオン多摩美支部の笠原恵実子さん、小田原のどかさんの力強い後押しと、執行委員長の清水直子さんのサポートがあったからこそです。また、副支部長の湊茉莉さん、書記長の川久保ジョイさん、設立メンバーの加藤翼さんとの緊密な信頼関係もありました。この場を借りて感謝申し上げます。
私自身は、11年前からフランス、パリを拠点に外国人として生活しつつ、アーティストとしての制作活動に取り組んでいます。美術の学位は日本で取得しましたが、芸術家の社会的地位が低いこと、仕事をしても報酬がないことが多いことなどを目の当たりにし、フランスに移住しました。私は作品制作において、写真などを用いたインスタレーションを作っており、当初は、自分の作風に合っているから、という理由でフランスにしたのですが、この国ではアーティストとして、女性として生きていくための基本的なインフラが整っており、外国人であってもなくても活動の機会は開かれていると感じます。このように、文化芸術に従事しつつより良い環境を求めて拠点を移す人のことを「文化移民」と呼ぶそうです。
フランスにおいて、プロのアーティストはメゾン・デ・アーティストという組織に属し、アーティストのための社会保障制度もあります。また、ADAGPという著作権管理団体と契約を結び、毎年の仕事に応じて計算された著作権料を受け取ることができます。毎年公募で国および各地方自治体の収蔵委員会に作品を提案することができ、また、自治体の所有するアトリエ付き住居を安価に借りたり、制作のための助成金を受けられる可能性があります。このような環境を求めて世界中からアーティストが集まるため、それぞれの機会を得るために高い競争率に晒されることも事実ですが、その中で新しい作品の可能性が広がることもあります。
フランスで活動を継続し、その独自のシステムの恩恵に与るなかで気づいたことは、これも、長い年月をかけて文化政策を設計する側が考えてきただけでなく、アーティストが自ら声を上げることで仕組みの改善に貢献してきたということです。
私は近年、日本において作品を発表する機会があるたびに「報酬がない、あるいは不当に少ない」という状況に言葉を失うことが多々ありました。それが不本意であることを伝えても、私個人の意見では何も動かず、将来的にギャラリーを通じて作品販売につながるかもしれないという仮定を前提に、実質的にタダで仕事をせざるを得ない状況に悔しい思いをしてきました。また、適正報酬がないことにより生じる権力のアンバランスがハラスメントの温床となってきたことも事実です。しかしながら今回、同じ思いを抱く仲間で組合を結成したことで、今後は胸を張って交渉することができます。
日本の美術業界においてこれまで暗黙の了解とされてきた慣習を見直し、ハラスメントや労災のない環境で安心して働き、報酬を受け取れるようにすること。アーティストの「報酬ガイドライン」、「倫理ガイドライン」、「労災ガイドライン」を定めることを通じ、業界全体の透明性を高め、健全化を図ること。これからやることは山積していますが、いずれもポジティヴな変化につながると確信しています。このような機会をいただいてありがとうございました。

*****

 

アーティスツ・ユニオン結成のお祝いメッセージ

 アーティスツ・ユニオンの皆様、日本初となるアーティストの労働組合発足、おめでとうございます。私も現代美術のアーティストであり、皆さん同様、日本の美術の現場をよりよくしたいという志を持っております。現在は、美術教育にも関わっており、多摩美術大学ユニオン(プレカリアートユニオン多摩美術大学支部)を通して美術教育の現場や仕事環境をより良くする活動に携わっておりますが、これからは同じプレカリアートユニオン支部としてアーティスツ・ユニオンの方々と共闘しながら美術家の活動環境改善により深く取り組んでいく所存です。これからもよろしくお願いいたします。本日は、皆さま、本当におめでとうございました。
 笠原恵実子(プレカリアートユニオン多摩美術大学支部


プレカリアートユニオン執行委員長 清水直子

アーティスツ・ユニオン結成、おめでとうございます。
日本では初めてとなるアーティストのユニオンが、プレカリアートの名前を冠する労働組合支部として結成されたのは、必然的なことです。
日本においても、アーティストの報酬と待遇という考え方を根付かせていきましょう。
表現の現場における差別とハラスメントを具体的になくしていきましょう。
もし、仲間が、人権の軽視やレイシズムによって、仕事や活動が妨げられたり、表現の自由を侵害されたときは、団結し、跳ね返していきましょう。
アーティストは、世の中がまっとうであるために、必要な存在であり、仕事です。
自信をもって、アーティストとしての労働条件の維持向上に取り組んでいきましょう。
プレカリアートユニオンの組合員としての立場を持つことで、雇用関係にある別の仕事や授業を担当する大学などと、待遇改善について交渉し、実現することができます。
創造ということにおいて、皆さんの右に出る者はいません。
特に日本の現状を変えるために、希望をもって、創造的な活動をしていきましょう。
アーティストは、団結しよう!

 

アーティスツ・ユニオン(プレカリアートユニオン アーティスト支部)の加入条件はこちらをご覧ください。

artistsunion.jp

コンテンポラリーアート(現代美術)以外のアーティストの皆さんも、プレカリアートユニオンに加入することはできますし、加入した上で別の支部を作ることもできます。

 

アーティスツ・ユニオンへの加入申込、お問い合わせは、support @ artistsunion.jp

 

多摩美術大学で働く方は、多摩美術大学ユニオン(プレカリアートユニオン 多摩美術大学支部)に加入しよう。パワハラアカハラ問題への取り組み、雇止めの撤回など、労働条件の維持向上を実現しています。

tau-union.com

 

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左から、川久保ジョイ(支部書記長、イギリス在住)、村上華子(支部長、フランス在住)、湊茉莉(副支部長、フランス在住)