プレカリアートユニオンブログ

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田口運送グループユニオンコラム「ちょっと聞いてよ」その30「労働者と労働者でもめてはいけない」

 正社員とアルバイト、パートと派遣、有期雇用と無期雇用、上司と部下、年配者と若輩者、男性と女性などなど、働いていく上でさまざまな立場の違いがある。しかし、立場によって違う扱いをしているのは、経営者。末端で、額に汗して働く、すべてを犠牲にして働く、昼夜逆に働く、昼飯もとらずに働く、風邪をひいてでも働く、風呂にも入らず働く、われわれが考え出したものではない。
 労働環境が、日々すごい速さで変化している。ついていけないと辞めさせられる。ベルトコンベアーの部品のように、ラインの外に放り出される。社会の外へ外へと追いやられる。労働者が労働者を評価して、「あいつは、使えない」「やることが遅い」「覚えが悪い」「顔がむかつく」「きたならしい」。何故、同じ労働者、働く仲間で評価しあうのか? 仲間を見下したり、いじめたり、ばかにしたりしている そこのあなた。今すぐやめよう。働く者と働く者はみんな仲間だ。
 私たちが本当に評価しなければならないのは、給料を支払っているその人物だ。彼等はいう「君はがんばっているねぇ。ご苦労さん。Aさんに比べたら本当にすばらしいねぇ」「ご苦労さん、皆でご飯でも食べてきなよ。内緒だよ。君たちは、本当にがんばっているね」「ありがとう。ご苦労さん。Bさん何回いってもだめだなぁ。君を見習ってほしいね。教えてあげてよ」。この評価に、騙されてはいけない。
 真実は、経営者の財布の中にある。言葉では、家のローンは払えない、子どものミルク代にもならない。蕎麦も食べられない。洋服も買えない。騙されてはいけない。労働者と労働者のケンカを仕掛ける人がいる。騙されてはいけない。あなたは、経営者ではない。働く者どうし手を取り合おう。経営者は少数だ。一人かもしれない。
 我々は、節くれだったごつい手を皆している。あなたにすり寄るやつのその手を見よう。汚れなききれいな手をしているはずだ。優しすぎる腰の低いやつはとくに気をつけよう。殺伐とした時代をキチンと生き抜こう。あなたの近くに、仲間がいるかもしれない。
 1本の電話、1通のメールからすべてが変わるかもしれない。愚痴でもいいから連絡しよう。多くの仲間がここにはいます。プレカリアートユニオンは待っています。


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