プレカリアートユニオンブログ

労働組合プレカリアートユニオンのブログ。解決報告や案件の紹介など。

【組合員Sさんの手記】正しい怒りは、正義を導く 未払い賃金、人事評価の問題などで凸版警備保障(株)と和解!

「あらゆる不正に対して怒りに震えるならば、あなたは私の同志だ」(チェ・ゲバラ)。
 これは、私の(機関誌掲載用の)組合員紹介原稿の締めくくりとして選んだ言葉だ。
 2021年12月、「解決」というフィナーレを迎えるにあたって、私は再びこの言葉をかみしめている。チェ・ゲバラの「怒り」とはどのような怒りなのであろうか、私なりに考えてみた。
「怒」この漢字は3つの組み合わせで構成されている。
「女」「又」「心」。
 この3つでは見えてくるものはほぼ皆無だが、2つにまとめてみるとどうだろうか。
「奴」と「心」。
「奴」という漢字は相手を見下す、我々より下の存在であるという意味を持つとされる。この漢字(意味)が含まれた言葉として思い出されるのは、米国の負の歴史でもある「奴隷制度」である。
 奴隷として異国に連行され、理不尽な強制労働という非人道的な扱いのなか、彼等、彼女たちの「心」のなかは、この苦しみから解放されたいという気持ちがどんどん強くなっていく。ここで「怒り」という漢字を改めて見てみると、「奴と心」すなわち理不尽な状況下にさらされている人たちの秘めたる心が「怒り」なのである。
 それは決して「あおり運転」や「DV」等のわがままで不合理な怒りとは異質であり、私は「正しい怒り」と表現する。
 後に、その「正しい怒り」は奴隷解放という歴史的な勝利へ、すなわち「正義」が達成されることになる。
「正しい怒り」は「正義」につながるものであり、「正義」は「正しい怒り」から導き出されるものなのだ!
 思えば数ヶ月前、プレカリアートユニオンの門を叩いた時、私の怒りは本当に正しい怒りなのかと幾度となく自問してきたが、今その答えが得られた。
「正しい怒りから導き出された、私にとっての正義」だったんだと。
 私はこの答えと共に、これからも怯まず生きてゆくことになるはずだ。
プレカリアートユニオンのチェゲバラ清水直子執行委員長、稲葉一良書記長、そして強力な同志である組合員全員と共に。
【追記】昨年末、凸版警備保障嵐山分所に管理職が訪れて、「分所所属社員全員に、過去2年分の未払い賃金(休憩といいながら実際は待機であった時間分)を全額支払う」と説明がありました。
 S(組合員)

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