【組合員の手記/解決報告】加入前から６年の闘いにようやく終止符。裁判の判決後、中央労働委員会で和解。最後までともに闘ってくれて有り難う！

組合員の手記／解決報告

加入前から６年の闘いにようやく終止符
裁判の判決後、中央労働委員会で和解
最後までともに闘ってくれて有り難う！

　プレカリアートユニオン加入前に闘い始めたときから、６年も経ってしまいました。当時、自分は会社から配置転換と同時に、給与を大幅に減額され、決心しました。会社と闘おうと！
　私は、配置転換先で闘うために必要な資料、録音等の証拠を集めました。そして、弁護士に相談した時に、地元の労働組合を紹介され、最初の組合加入をし、闘いが始まりました。会社に対し、組合からの手紙や団体交渉申入書を送り、団交・裁判を同時に進めていました。しかし団交は１回限りで不発、相手もだんだん知恵を付けてきて、裁判でしか対応しなくなってきました。
■果敢な街宣活動やＳＮＳの活用
　行き詰まったその時、弁護士と相談した際に、２番目に加入した労働組合、プレカリアートユニオンを紹介されました。北関東から東京の組合事務所に来て、清水委員長と相談、初めの印象から気迫ある「戦国無双」の様な労働組合だと思いました。市の大通りの街宣車での街宣、チラシのポスティング、チラシ入りティッシュの配布、ＳＮＳでの拡散など、直接行動を積極的に行い、書記長の稲葉さんを中心とした組合員の皆さん協力のもと、縦横無尽に相手を翻弄していました。
■強硬な対応続ける会社
　しかし、会社は、団体交渉を拒否したまま、裁判の和解にも応じず、とにかく裁判の判決にしか従わないの一点張りでした。裁判の方は、地裁で十分な結果が得られず高裁へ、同時に個人としても県の労働委員会に申し立て、中央労働委員会へと行きました。さらに会社は、組合活動について、組合と私に対して損害賠償請求をしてきました（※会社からの損害賠償請求は棄却する判決が確定しました）。会社の団体交渉拒否については、プレカリアートユニオンは、東京都労働委員会に不当労働行為の救済申立をし、勝利命令が出ました。しかし、会社は団体交渉に応じず、こちらも中央労働委員会へ行きました。
　当時の自分は、地位確認と未払い賃金請求訴訟・個人申し立ての労働委員会・会社からの損害賠償請求・組合の団交拒否事件と組合活動の５つのことがあり、とにかく、グチャグチャの状態で不安でした。でも、協力してくれる組合員の力によって、会社に対して組合活動は、これでもかというくらい続けられました。
■全ての紛争の解決へ
　その時ともに闘って活動してくれた組合員の顔は、今でも思い浮かび、「有り難う」の言葉しかありません。裁判の方は、高裁でも変わらず、未払い賃金の支払いは認められる判決でした。私個人が申し立てた中央労働委員会と、組合が申し立てた件も含め和解することになり、結果は十分ではありませんでしたが、ようやく解決し終止符を打てました。とても長い闘いでしたけど、最後まで闘ってくれた組合員、清水委員長、書記長の稲葉さんに感謝です。
　Ｗ（組合員）