プレカリアートユニオンも参加している、ユニオン・合同労組連絡会では、次世代の担い手を育成するため、2022年からオルガナイザー養成講座を開催しています。
2022年に開催された第1回目の報告者は、プレカリアートユニオン役員が務めました。このときの報告を元に、個人加盟のユニオンのオルガナイザーとして労働相談に、どのように対応しているかをまとめました。講座の動画も一部公開していますので、ぜひご覧ください。
第2回「相談者の立場に立つということ――弱さに寄り添う労働相談」
労働相談の現場で最も大切なのは、相談者の立場に立つことだ。これは単なる心構えではなく、実践的な技術でもある。
労働相談に来る人は、多くの場合「困っている」「弱っている」「不安で整理できていない」状態にある。職場でのトラブルは、収入や生活だけでなく、尊厳を傷つける。うつなどの精神疾患を発症しているケースも珍しくない。
こうした状況にある人に対して、上から目線で説教をしたり、安易に評価を下したりすることは許されない。相談者の語る言葉が整理されていなくても、それは当然のことだ。オルガナイザーは、混乱した語りを一緒にほどき、事実と気持ちを切り分けていく役割を担う。
特に注意が必要なのは、性別、国籍、学歴、病歴、性的指向・性自認などに関わる差別だ。労働組合は差別を是正するための存在であり、相談対応の場で新たな差別を生んではならない。呼称一つ、言葉遣い一つが、相談者を深く傷つけることもある。
「彼」「彼女」と決めつけず名前で呼ぶ、「配偶者」ではなく「パートナー」と言う。こうした配慮は特別なことではなく、安心して話してもらうための最低限の条件だ。
相談者に寄り添うとは、同情することでも、すべてを肯定することでもない。対等な立場で向き合い、共に考えること。その姿勢が、信頼関係を生み、次の一歩につながっていく。
【労働相談は】
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