長時間労働・未払い賃金・違法指示 物流現場で起きた深刻な労働問題
O社に対し団体交渉を申し入れ
2026年3月末、プレカリアートユニオンは、東京都内で青果物流事業を営むO社に対し、組合員Mさんの加入を通告し、団体交渉を申し入れました。間もなく団体交渉が始まります。
Mさんは2018年に正社員として入社し、現在は商品管理課の責任者として勤務しています。しかし、その実態は責任に見合う処遇とは程遠く、長時間労働や未払い賃金、さらには違法な業務指示やハラスメントが重なり、深刻な健康被害に至る状況でした。
深夜長時間労働と未払いの構造
Mさんの所定労働時間は20時から翌5時までとされていますが、実際にはそれを大幅に超える勤務が常態化していました。さらに、労働時間の管理においては15分未満の切り捨てが行われており、実際に働いた時間が賃金に反映されない状態が続いていました。
加えて、役職手当やフォークリフト手当が支払われておらず、形式的には管理職でありながら、適切な待遇がなされていませんでした。
こうした問題は、個別のミスではなく、「長時間労働を前提にした運営」と「コスト削減のための賃金抑制」が組み合わさった構造的なものです。
違法な指示と過重負担の強要
2025年9月には、代表取締役から威圧的な叱責を受けた上で、6人体制の業務を実質2人で担うよう命じられ、さらにアルバイトの解雇を指示されました。
結果として、Mさんは一部時間帯で1人体制の現場を担うこととなり、極めて過重な負担を強いられました。
また、取引先企業への「派遣」と称して、労働契約の枠を超えた就労を命じられるなど、違法性の疑いが強い指示も行われていました。
心身の限界と休職
こうした状況の中で、Mさんは強いストレスを受け、2026年2月に医療機関を受診。休職を余儀なくされました。
これは個人の問題ではなく、明確に職場環境と管理体制に起因するものです。
団体交渉で求める是正
プレカリアートユニオンは、今回の団体交渉において以下の点を求めています。
・ハラスメントの調査、謝罪、補償、再発防止
・未払い賃金および各種手当の遡及支払い
・傷病手当金の手続き協力と賃金差額の補償
・復職に向けた適切な人員配置と安全配慮
・就業規則や賃金規程などの全面開示
・労働時間記録および賃金資料の提出
これらは特別な要求ではなく、本来企業が守るべき最低限の法的義務です。
この問題は他人事ではない
物流業界では、長時間労働・人員不足・責任の押し付けが常態化しています。
そして、「管理職だから仕方ない」「現場が回らないから」という理由で違法状態が放置されがちです。
しかし、どの立場であっても、労働者の権利は守られなければなりません。
一人では変わらない。だが、団体交渉なら変えられる
Mさんは一人で耐え続けた結果、体調を崩しました。
しかし、労働組合に加入し、団体交渉を申し入れたことで、ようやく問題を是正する交渉の土台ができました。
これは重要な転換点です。
同じ状況にある方へ
・長時間労働が当たり前になっている
・残業代がきちんと払われていない
・役職を理由に無理を押し付けられている
・違法な指示でも断れない雰囲気がある
こうした状態は「仕方ないこと」ではありません。
一人で抱え込む限り、状況は変わりません。
しかし、労働組合に加入し、団体交渉を行えば、会社は無視できなくなります。
プレカリアートユニオンは、一人から加入できる労働組合です。
同じような問題で悩んでいる方は、早い段階でご相談ください。
【労働相談は】
誰でも1人から加入できる労働組合
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