プレカリアートユニオンブログ

労働組合プレカリアートユニオンのブログ。解決報告や案件の紹介など。

一時帰休中の賃金補償問題を含む3人の個別の雇用問題についてOYO Japan合同会社と和解!(2020年9月の解決)

一時帰休中の賃金補償問題を含む3人の個別の雇用問題についてOYO Japan合同会社と和解しました。(2020年9月の解決)

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『アリ地獄天国』都内でも上映開始! 生きるため、前に進むための後押しする映画

『アリ地獄天国』都内でも上映開始!
生きるため、前に進むための後押しする映画


プレカリアートユニオンが取り組んだ引越会社との労働争議を記録したドキュメンタリー映画『アリ地獄天国』が、10月24日から東京・渋谷のユーロスペースで、11月1日から東京・田端のシネマ・チュプキ・タバタにて上映されています。11月21日からは、横浜シネマリンにてアンコール上映も開始。その他の上映会場は、公式サイトでご確認ください。

www.ari2591059.com

 アリさんマークの引越社を巡る労働争議は、会社の異常な体質が観客の目を惹く。しかし、それらの刺激的な快楽以外に、当該野村さん、プレカリアートユニオンの組合員と土屋監督の感情の一致によって、映画になりえるドラマへと昇華した。
 社会はさまざまな悪と包含している。ドイツ人哲学者シュリングは世の中には2種類の悪があると言う。秩序を乱す破壊の悪と、完全なる秩序。一見正しいことのように見える「秩序」にも、構造に宿る悪が存在する。日本は民主化しても基本的に君主制であり、極端に秩序を乱すことを嫌う。様々な言葉の言い換えを駆使し、為政者は自分たちにとって都合の良い抑圧的なルールを作り、その枠の中で生きることが善だと子どもの頃から教え込む。アリさんマークの副社長が懲罰的な不利益変更について「会社の秩序を守るため」と答えていたのが印象的だった。彼にとっては秩序を乱す者に対して与えられる当然の報いと真剣に考えていたのだろう。しかし、裁判官が「もし、あなたが行けと言われたらどう思いますか」と問うと絶句する。バランス感覚を失った為政者が、ひとりの人間に戻った瞬間である。
  人間はバランス感覚を失うと、簡単に善悪を見失ってしまう。そのバランスの乱れを補うのは第三者などの自己の外側にあるものだ。自分に染み付いて離れない行動原理や、一見穏やかな日常であっても、人間は生きるため時に危険を犯し、未踏の地へ踏み出さなければならない。この映画は生きるために一歩踏み出す者を肯定する人間賛歌でもある。
 Y(組合員)

 

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朝日新聞のウィズニュース(with news)に映画『アリ地獄天国』土屋トカチ監督の取材記事とプレカリアートユニオンの紹介も

 

朝日新聞のウィズニュース(with news)に、映画『アリ地獄天国』土屋トカチ監督の取材記事とプレカリアートユニオンの紹介が掲載されています。

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MUの青林堂闘争勝利報告集会で差別排外主義との6年の闘争振り返る

MUの青林堂闘争勝利報告集会で
差別排外主義との6年の闘争振り返る


 10月31日、連合会館にて全国ユニオンに加盟する東京管理職ユニオン(MU)が取り組んだ、青林堂闘争の勝利報告集会が開催されました。動画などで6年にわたる闘争の歴史を振り返りました。訴訟代理人や共闘した様々なユニオンから連帯メッセージが寄せられ、今後の活動へ繋がる集会となりました。
■不当労働行為の出版物は絶版
 青林堂マンガ雑誌「ガロ」は、本来差別と闘った雑誌でした。そんな青林堂は、社員の労働条件が約束と違えられたり、出版内容が差別排外主義に傾いてきたりと、すっかり変質してしまっていました。会社は、団体交渉を申し入れた瞬間に不当労働行為を行ってきました。加えて当該組合員は、不当労働行為申立した途端に解雇されました。2件の不当労働行為が認められ、『中小企業がユニオンに潰される日』は絶版、団結の力で勝利を勝ち取りました。
 東京管理職ユニオンの執行委員長でもある、全国ユニオン鈴木剛会長は、「この闘いは始まりである」と語り、様々な民主的な市民運動が破壊されていくことに対し、共に連帯して闘うことの大切さを呼びかけました。
 青林堂の闘いはレイシズムとの闘いの一面も持ち合わせています。動画の中で、青林堂が見せたのは明らかな組合敵視の姿勢でした。組合をみんな左翼とレッテル貼りし、公安に知らせた等と組合員を脅すその様子は、まさしくネトウヨそのものでもあります。300時間以上にも及ぶパワハラ録音は、多くのメディアで取り上げられ、労働委員会でも会社の組合への嫌悪が認められました。
 稲葉一良(書記長)

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炭鉱閉鎖が迫る町で、音楽を愛した炭鉱夫たち。『ブラス!』(マーク・ハーマン監督/イギリス/1996年)

炭鉱閉鎖が迫る町で、音楽を愛した炭鉱夫たち

ブラス!
(マーク・ハーマン監督/イギリス/1996年)


 映画「ブラス!」は、マークハーマン監督による1996年製作のアメリカ・イギリス映画です。1980年代、イギリスではサッチャー政権による炭鉱閉鎖により、多くの炭鉱労働者が職を失いました。映画の舞台になったのは、それから約10年後の1990年代、ヨークシャーの炭坑町グリムリーです。100年以上に渡り炭鉱夫たちにより脈々と続いてきた老舗ブラスバンドが、炭鉱閉鎖問題などを抱えながらもロイヤルアルバートホールでの演奏を目指します。ちなみに、原題の「Brassed off」は「怒った」や「困惑した」という意味のを持ちます。本作は、日常や暮らしにうんざりしながら、それでも音楽を愛した、炭鉱夫たちの闘いの物語なのです。
■グリムリーのブラスバンド
 物語は、グロリアが仕事のために町を訪れた所から始まります。宿主は、彼女がフリューゲルを持っていることに気づくと「夜間の練習は遠慮してね。炭鉱夫たちのブラスバンドが毎週練習しているから、ラッパを吹くならそこでやるといい」と伝えます。グロリアは勧めに従ってブラスバンドの練習に顔を出します。「他所者はお断りだ」、ブラスバンドのメンバーはそう伝えますが、実は彼女はグリムリーの出身で祖父はバンドの指揮者ダニーの親友で勇敢な炭鉱夫にしてバンドマンだったのです。グロリアは謙遜しながらも難曲「アランフェス協奏曲」のソロパートを見事に演奏し、瞬く間にメンバーの信頼を勝ち取っていきます。
■炭鉱閉鎖とそれぞれの事情
 グリムリーの炭鉱は、比較的採算のいいものでしたが、やはり時代の波には逆らえず、会社は閉山を計画していました。閉山に伴い、労働組合を無力化するために会社は期間限定の特別に好待遇な退職金を用意します。長年の生活苦もあり、組合内部も閉山に反対し闘うか、退職金を受け入れるかで割れてしまいます。バンドのメンバー達は心から音楽を愛していましたが、迫る閉山の危機や生活への不安から、バンドを辞めようという者もちらほら現れます。「闘うか」か「退職金」かの投票は、刻一刻と迫っていました。
■「音楽が全て」の頑固オヤジ「ダニー」
 勇敢な鉱山夫の孫で優れたプレイヤーでもあるグロリアの存在は、バンドにとってもダニーにとっても特別なものでした。炭鉱と生活に危機の迫る状況のなか、バンドきっての頑固オヤジである指揮者のダニーは、生活の事も炭鉱のことも一顧だにせず、ひたすらに音楽に情熱を傾けます。ダニーの指揮の下、バンドは町対抗のコンテストでの優勝を目指し練習を続けます。準決勝で渾身の演奏により優勝を決めたまさにその帰り、ダニーは肺病によって倒れてしまい、そのまま入院してしまいます。ダニーの入院中、決勝を控えた中で炭鉱の閉鎖が決定され、バンドもメンバーたちにより解散することが決定されます。
■バンドの解散、苦悩する「フィル」
 決勝に参加するには多額の参加費用がかかるということが、バンドが解散を決めた大きな要因でした。ダニーの息子のフィルは、バンドのトロンボーンプレイヤーでした。父の肺病がとても重く、場合によっては命さえ脅かすものであることは誰の目にも明らかでしたが、音楽は父にとってまさに人生そのものでした。長年の夢であった決勝の舞台ロイヤルアルバートホールでの演奏をバネに病気と闘う父にバンド解散の事実を伝えるのはとても酷なことです。
 また、フィルは、10年前のストライキに参加し職を失い、刑務所に入るなどして困窮した際の借金の返済に負われていました。そのため、退職金を求めて炭鉱の閉鎖に票を投じてしまったのです。彼は罪悪感や絶望感から首つり自殺を試みます。仲間に救出され父の入院する病院に搬送された彼は、待合室のベンチで父に真実を告げます。
 ここから物語は急展開を迎えますが、ラストは多くの炭鉱労働者が失業したことがテロップで示され幕を下ろします。音楽と生活、労働と人の尊厳について正面からメッセージを伝える、地味ながらもしっかりと心に余韻を残す作品でした。
 稲葉一良(書記長)

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労働相談は 誰でも1人から加入できる労働組合
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長時間労働と睡眠不足が命を奪う。『過労死 その仕事、命より大切ですか』(牧内昇平著/ポプラ社)

長時間労働と睡眠不足が命を奪う。

『過労死 その仕事、命より大切ですか』(牧内昇平著/ポプラ社


 過労死という言葉は、2000年代初頭には、海を越えて「karoshi」という英語まで生み出すに至りました。働き方改革により、残業時間の規制が強化され過労死対策が進められていますが、まだまだ日本の労働者は働き過ぎで、過労死ラインを超える労働が業種を問わず行われています。『過労死 その仕事命より大切ですか』は、朝日新聞記者の牧内昇平氏による過労死遺族への濃密な取材を一冊の本にまとめたものです。労働者本人にとって、遺族にとって過労死とはどんなものなのか、何故命が失われてしまったかを鮮明に描き出しています。
■過労死といっても原因は実に様々
 一口に過労死といっても、実際には様々なケースがあります。例えば、長時間労働、イジメや極度のハラスメント等で精神疾患に罹患してしまい、その結果自ら死を選ばざるを得ない状況に追い詰められてしまうものや、長時間労働により睡眠時間が圧迫され脳血管疾患で死亡するケース、虚血性心疾患で死亡するケース、極度の睡眠不足が続いた末の交通事故など、一概にこうだとひとくくりにはできないところが過労死の特徴です。レビューでは職場の人間関係が悪かったケース、良かったケースをピックアップして比較していきたいと思います。
■飲食店での苛烈なハラスメントの末の「自死
 「ステーキの食いしんぼ」で働く古川和孝さんは、2010年11月8日、屋上に通じる非常階段の踊り場で命を絶ちました。この頃の古川さんは、超長時間労働が常態化していたことに加え、そう大きく年も変わらない「上司」からの熾烈なハラスメントに苦しんでいました。ハラスメントは言葉だけにとどまらず、暴力も日常的に振るわれていたといいます。
 古川さんは父親の勧めで会社に入り、一時期は一緒に働いていましたが、父親は会社のブラックな体質により自ら退社しています。退社後、父親は古川さんの悩みを聞き時に励ましてきました。ある日、古川さんが「辞めようかな」と口にしたところを、考え直すように伝えたことが本当に悔やみ、今なおそのことに苦しんでいます。職場の仲間も、朝礼などで暴力を振るわれ罵倒される古川さんを誰も助けることができませんでした。長時間労働に加え、劣悪な職場環境により命を奪われてしまったのがこの事例です。
■「熱血教師」の過労による死
 一方で次に紹介する事例は、誰からも慕われやりがいを持って仕事に取り組んでいた熱血中学体育教師「義男さん」の過労死です。教師の仕事には、文字通り休みはありません。授業の担当だけに留まらず、部活の顧問に生活指導など義男さんは寝る間を惜しんで全身で生徒と向き合いました。補導される生徒がいれば引き受けに行き、遅くまで相談に付き合い、教師という仕事を、そして何より生徒たちを心から愛していました。365日仕事から完全に解放される時間はなく、睡眠も1日概ね5時間程度しか取れないことが続いたと言います。
 そんな義男さんは「頭が痛い」とクリニックを受診中、くも膜下出血に倒れそのまま帰らぬ人となりました。現状、現在中学教師の6割程度が過労死ラインを超えて働いています。熱心な教員は良い教育のためにいくらでも惜しみなく時間を使います。一生懸命なのが悪いのではなく、働き過ぎを防ぐ仕組みがないのが問題だと著者は主張します。
 その他にも様々な事例が紹介されていますが、仕事のプレッシャーだったり、不規則な勤務体系にとどまらず、裁量や比較的自由な時間が比較的大きい場合であっても、過労死は起こってしまいます。これら全てに共通しているのは、長時間労働とそれに伴う睡眠時間の不足です。「あのときこうしていたら助けられていたかも知れない」、過労死遺族の悲しみは想像を絶するものがあります。どんなに近くにいても、過労死から労働者を守ることは本当に難しいことなのです。長時間労働是正のための闘いは、命のための闘いなのです。
 稲葉一良(書記長)

www.poplar.co.jp

生コンの安売りを食い止めた産別組合への不当判決。関西生コン支部大阪ストライキ2次事件判決報告集会

協定違反を開き直りレイシストを使った組合潰し
生コンの安売りを食い止めた産別組合への不当判決
関西生コン支部大阪ストライキ2次事件判決報告集会

 連合会館で行われた、関西生コン支部判決報告集会に参加してきました。共謀罪のでっち上げに加え、ビラ配りに30分参加しただけの組合員にまで執行猶予5年付き2年6月の懲役という、戦後最悪の司法判断でした。我々も労働運動へのこれ以上の弾圧を許さないためにも、連帯してともに闘いましょう!

 10月12日、「裁判所は生コン業界の組合潰しに加担するな!」のスローガンの下、連合会館で関西生コン支部大阪ストライキ2次事件判決報告集会が行われました。始めに、全日本建設運輸連帯労働組合の小谷野書記長がこれまでに不当に起訴された8件の事件に対するあらましを語りました。酷いケースでは、30分ビラまきに参加しただけの組合員が威力業務妨害で逮捕起訴されるという、常識では考えられない、あからさまな組合潰しの実態が語られました。
■ストの原因は協定違反
 はじめに全日建小谷野書記長より、問題の全体像が語られました。関西生コンの闘いは、生コンの安売りをさせないという運動でした。その結果として、2015年からどんどん生コンの値段は上昇しています。
 しかし、業界は協定事項に定めてあるにも関わらず、運賃の引き上げによる還元を行いませんでした。そのため2017年のストライキを決行するに至ったのです。そもそも一連の事件は業界の約束違反から始まったことです。その結果、威力業務妨害、組織犯罪だと協同組合が主張。対策室を作りレイシストを使った組合攻撃を始めるに至りました。

■戦後の裁判で一番酷い判決
 続いて、弁護人を務めた太田健義弁護士から、今回の西山さんらに対する判決について解説がありました。幸い実刑にはならなかったものの、労働事件どころか戦後裁判で一番酷い判決です。目の前に警察がいて、わざわざ捕まるようなことをする人はいません。このような当たり前のことを裁判所は一顧だにしなかったというのです。出荷を止めて圧力を掛けるのが目的なので一所懸命に抗議行動をしたことは事実だが、お金目的であり、正当な組合活動では無いという検察の主張には具体的な裏付けは一切なかった。証拠がないどころか、嘘をついてまで検察は論告をし、映像を使って、印象操作を行いました。
■検察の言いなりの判決
 今回の判決は、検察官の求刑通りで1月たりとも短くなっていないのです。けが人が一切無いにもかかわらず、この判決はあまりに重すぎます。執行猶予の5年間は目一杯。特に西山さん以外の1名は、初めてであるにも関わらずここまでの執行猶予期間を設ける理由はありません。
 判決は「強烈に」阻害など強烈にと言う表現を繰り返し使っており、先入観の強さがうかがえるともいいます。大きな声を出したことも問題とされましたが、声を荒げていけないなら、団体交渉もできない。労働組合の闘いは生活がかかった問題であるということへの理解が全くありません。
■こじつけの共謀罪
 また、判決分では「~は明らかである」を多用しています。太田弁護士は、このような表現をすることは、むしろ裏付けが無い証拠であるといいます。具体的に証拠からの認定ができていないため、「明らかである」ということにするのです。さらに酷いのは「共謀」の認定です。全く内容がなく「スカスカ」なものです。組合員は完全に黙秘していて証言はありませんでした。そんななかで唯一出てきたのが、「次の現場に移動して」という指示だけで威力業務妨害とは関係ないものでした。裁判所は連絡を取り合っているということだけを以て共謀認定をしたのです。こじつけでも、共謀を認定しなければ有罪にできないという、結論ありきの判断です。
■裁判官の産別組合への「無知・無理解」が不当判決を生んだ
 今回の裁判では、関西生コン支部の運動は産別であることに運動の意味がある、組合としての正当な活動だと主張してきました。判決文は組合活動への記述が本当に薄いもので、裁判官の産別労働運動に対する知識が全くないを裏付けています。裁判に際し、労働法の学者に意見書を書いてもらっていたが、判決ではこれも一顧だにされていなかったそうです。総括として、太田弁護士は「かなりずさんな判決だと思う。大阪高裁でいかにわかってもらえるようにするかが我々の仕事。武委員長には実刑が出ることも危惧されるほどである。裁判官も人間なので人の目を気にする。みんなで声を上げていくことでわかってもらう必要がある。全国の労働者に対する不当判決だ」と述べました。
 その後、参議院議員福島みずほ社民党党首や全日建の顧問である宮里邦夫弁護士らのスピーチが続き宮里邦夫弁護士(全日建顧問)、菊池進全日建委員長により閉会が告げられました。
 稲葉一良(書記長)

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