プレカリアートユニオンブログ

労働組合プレカリアートユニオンのブログ。解決報告や案件の紹介など。

MUの青林堂闘争勝利報告集会で差別排外主義との6年の闘争振り返る

MUの青林堂闘争勝利報告集会で
差別排外主義との6年の闘争振り返る


 10月31日、連合会館にて全国ユニオンに加盟する東京管理職ユニオン(MU)が取り組んだ、青林堂闘争の勝利報告集会が開催されました。動画などで6年にわたる闘争の歴史を振り返りました。訴訟代理人や共闘した様々なユニオンから連帯メッセージが寄せられ、今後の活動へ繋がる集会となりました。
■不当労働行為の出版物は絶版
 青林堂マンガ雑誌「ガロ」は、本来差別と闘った雑誌でした。そんな青林堂は、社員の労働条件が約束と違えられたり、出版内容が差別排外主義に傾いてきたりと、すっかり変質してしまっていました。会社は、団体交渉を申し入れた瞬間に不当労働行為を行ってきました。加えて当該組合員は、不当労働行為申立した途端に解雇されました。2件の不当労働行為が認められ、『中小企業がユニオンに潰される日』は絶版、団結の力で勝利を勝ち取りました。
 東京管理職ユニオンの執行委員長でもある、全国ユニオン鈴木剛会長は、「この闘いは始まりである」と語り、様々な民主的な市民運動が破壊されていくことに対し、共に連帯して闘うことの大切さを呼びかけました。
 青林堂の闘いはレイシズムとの闘いの一面も持ち合わせています。動画の中で、青林堂が見せたのは明らかな組合敵視の姿勢でした。組合をみんな左翼とレッテル貼りし、公安に知らせた等と組合員を脅すその様子は、まさしくネトウヨそのものでもあります。300時間以上にも及ぶパワハラ録音は、多くのメディアで取り上げられ、労働委員会でも会社の組合への嫌悪が認められました。
 稲葉一良(書記長)

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